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山行スタイルと作りたい料理で選ぶ。タイプ別、おすすめクッカー16選!

特徴で分類できるバーナーとは異なり、クッカーは山歩きのスタイルに合わせて選ぶのが正解への近道。ソロで歩くことが多い? 食事はしっかり派? 自身のスタイルを思い浮かべて選んでみよう。

編集◉PEAKS編集部
文◉池田 圭
写真◉後藤武久、高橋郁子、落合明人、廣瀬友春

 

クッカー選びのキモはサイズと素材にあり

まずクッカーのサイズは、作りたい料理と人数を考えればだれでも簡単に選べるだろう。

では素材をどう考えるか。クッカーには、強度があるので薄く軽量に仕上げられるチタンと熱伝導率が高く調理がしやすいアルミ、2種類の素材が主に使われている。軽さを優先するならチタン製、調理重視ならアルミ製とざっくり覚えておこう。

もちろん、チタンクッカーでも使い方次第で凝った料理は作れる。が、まずは作りたい料理に合った素材を選ぶことが大切だ。

 

Type01:軽量志向モデル

アルファ米とフリーズドライで食事を済ませるなら、調理道具はお湯が沸けば十分。そんなスタイルのひとは食器も兼ねられるミニマムなものを選びたい。必然、合わせるバーナーも小型でコンパクトなものとの相性がいい。

例えばこんな食事に向いています。【乾物たっぷり袋飯】

 

バーゴ/チタニウム Ti-Liteマグ750

  • 117g
  • 750ml

折りたたみハンドル付きのベーシックなチタンポット。ひとり分のカップ麺+飲み物の湯沸かしにちょうどいい。900㎖サイズもあり。

 

SOTO/サーモスタック

  • 182g
  • 350+400ml

チタンクッカーとステンレスマグのミニマムなセット。冷めてもマグは直火で再加熱OK。重ねて使えば保温、保冷効果が得られる。

 

エバニュー/チタンマグポット500

  • 75g
  • 500ml

ULハイカー御用達の名品はアルファ米+汁物にジャストなサイズ。注ぎ口や横滑りを防ぐ底面の段差など、細部にも抜かりなし。

 

ディセンバー×トランギア/メスティン

  • 150g
  • 750ml

レシピ本も発売され、人気を集めるシンプルなアルミ製の飯盒。基本はシンプルな料理に向いているが、使い方次第では炊飯も可能。

 

 

Type02:万能フライパン

前述のとおり、フライパンは工夫次第で大抵の料理が作れる万能選手だ。そのまま食器にしても食べやすい。選択肢は軽さ優先か、調理のしやすさか。炎が広く拡散されるタイプで、ゴトクが大きいバーナーを合わせたい。

これ1枚でパスタだって作れます。【フライパントマトクリームパスタ】

 

シートゥサミット/アルファパン10

  • 335g
  • 約1,750ml

Φ254㎜と山仕様のフライパンとしては最大級。丈夫で摩擦に強く、熱伝導率に優れたノンスティック加工済みなので扱いやすい。

 

ユニフレーム/山フライパン17㎝深型

  • 205g
  • 1,300ml

商品名は「フライパン」だが、使い勝手に優れた万能クッカー。深さがあるので麺をゆでたり、鍋物や汁物もこれひとつで対応できる。

 

ジェットボイル/サミットスキレット

  • 300g
  • 800ml

厚手のアルミ合金製なので、小型バーナーでも熱が均等に伝わり焦げつきづらい。山でもしっかり料理派におすすめ。フライ返し付き。

 

エバニュー/チタンフライパン16セラミック

  • 120g
  • 600ml

0.4㎜厚のチタン材にセラミック樹脂をコーティングし、軽さと料理のしやすさを両立。同社のクッカーもスタッキングできる。

 

Type03:食事充実ソロ山行セット

クッカーが複数あると、同時に作れる料理の幅がぐっと広がる。細身のものは小さめ、底面が広いものは大きめのバーナーとの相性がいい。購入時には手持ちのバーナーやガス缶が内部に収納できるかも併せて確認したい。

例えばこんな食事が作れます。【揚げ餅のキーマカレーがけ】

 

ベルモント/チタンクッカーS

  • 135g
  • 780+320ml

コーティングなしのシンプルなチタンクッカーセット。使い方にコツが必要だが、この重量は魅力的。食べ残したときの弁当箱にもなる。

 

プリムス/ライテックトレックケトル&パン

  • 280g
  • 1ℓ×パン

たいていの料理はこれさえあれば作れる、大定番の万能セット。使い勝手のよいサイズ感と手頃な価格は山ごはん入門にもぴったり。

 

モンベル/アルパインクッカースクエア 12+13セット

  • 363g
  • 800+900ml

熱伝導率が高く、使いやすいアルミ製。絶妙なサイズのスクエア型は、袋麺をゆでやすいだけでなく、角から湯が注ぎやすい利点も。

 

ユニフレーム/スチームクッカー KOLME

  • 310g
  • 350+800ml

ひとつの熱源でアルファ米を戻しつつ、おかずを蒸し、汁物用の湯も同時に沸かす。そんな高効率な調理を実現するシステムクッカー。

 

Type04:2~3人向きセット

このサイズは選択肢が非常に明確だ。仲間と鍋物をつついたり、麺類を楽しむならチタンの軽さに軍配が上がる。のんびり食事を楽しむ山行ならばアルミのフルセットを。合わせるバーナーは安定感の高い分離型がマスト。

こんな食事に使ってみては?【煮干したっぷりにゅう麺】

 

エバニュー/チタンクッカーセットMセラミック

  • 310g
  • 900+ 1,300ml

軽量なチタンクッカーに焦げつきにくいセラミック樹脂をプラスオン。2 ~ 3人用にちょうどよいサイズ感。計量しやすい目盛り付き。

 

シートゥサミット/X-セット33

  • 551g
  • 1,300+2,800ml

4㎝の厚みに折りたためる画期的な構造を採用した個性派。ケトルは単体でも使用でき、メインを作りながらの湯沸かしに重宝する。

 

トランギア/ツンドラ3ブラックバージョン

  • 566g
  • 1,500+1,750ml+パン

2~3人分の一汁一菜を作るのに最適なアルミクッカーセット。ノンスティック加工が施されており、調理だけでなく、拭き取りもラク。

 

MSR/チタン2ポットセット

  • 309g
  • 1,000+1,500ml

チタンのメリットをフルに活かすシンプルで美しい造り。とくに汁物や水を作る機会の多い厳冬期に、このサイズ感と軽さは魅力的だ。

 

※一部、メーカーが公表していない容量、重量は実測値を表記しています。
※この記事は[PEAKSアーカイブ 山ごはんガイド]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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