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歩行性能を高めたライトアルパインシューズ|スカルパ/ゾディアックテックGTX&ゾディアック トレック LT GTX

岩稜帯中心の山行や、クランポンを装着する残雪期など、厳冬期以外の3シーズンで活躍するのが、いわゆる「ライトアルパイン」のカテゴリーに属するシューズ。

比較的オールラウンドに使えるトレッキングシューズ、そのトレッキングシューズより「登る」の性能が高いアプローチシューズに押されて影が薄くなりがちなこのカテゴリーで、スカルパが既存のモデルを大幅にリニューアル。

「歩く」の性能を高めた「ゾディアックテックGTX」、さらにアッパー違いの兄弟モデル「ゾディアック トレック LT GTX」のポテンシャルを探っていこう。

文◉PEAKS
写真◉熊原美惠

ハイブリッド構造のミッドソール

PEAKSでは「ライトアルパイン」とカテゴライズすることが多い、「ソールの剛性が高めで岩場や岩稜で安定性が高い&セミワンタッチクランポンに対応し残雪期に活躍する」という特長をもったシューズ。総合シューズメーカーであるスカルパでは、このようなポジショニングのシューズは「マウンテン」というカテゴリーに属しており、このマウンテンカテゴリーの一角を占めるのが「ゾディアックテックGTX」(以下、ゾディアックテック)だ。

同じカテゴリーに属する「リベレHD」に比べると、ゾディアックテックの重量は軽く(片足あたりリベレHDは745g、ゾディアックテックは680g)、よりトレッキングシューズに近い感覚で使えるのが大きな特長。

このゾディアックテックは今シーズン大幅なリニューアルを遂げた。その一番のポイントはミッドソールとアウトソールの一新だ。

端的に言うとより、快適に歩けるような構造にブラッシュアップされた。まずは下のソール構造イラストをご覧いただきたい。

 

提供:ロストアロー

各パーツに番号が振られているが、以下の通りとなっている。

1)クランポンを装着するためのTPU素材のコバ
2)ポリウレタンのミッドソール
3)TPUによるミッドソールの補強
4)低~中密度のポリウレタン素材
5)アウトソール

注目したいのは4のパーツ。構造的に2のミッドソールの下側にテトリスのように4が入る隙間が開けられており、そこにスポッとはめられている。このパーツは2に比べるとよりやわらか。つまり、ソール全体の剛性はあまり変わらないまま、荷重がかかる部分のみ衝撃吸収効果を発揮してくれる。いわば剛と柔のハイブリッドともいえる斬新な構造となっている。

実際に履いて歩いてみると、小さなスタンスなどに立ち込んだ際はライトアルパインらしい適度な硬さ、立ち込みやすさが感じられるが、平坦に近い場所を歩くと、少しだけグッと沈むような感覚がある。

つまり、登るときはライトアルパインシューズ、歩くときはトレッキングシューズ、というような両者の長所を持ち合わせているのだ。

バランサーの役割を果たすソールのラグ

ミッドソールとともにアウトソールにも大きな秘密がある。ラグパターンはシンプルで一見、普通のアウトソールに見えるが……。

ラグを拡大するとこのとおり、周りに細かい溝が掘られているのがわかる。

じつはこれ、ミッドソールのハイブリッド構造と連動しているのだ。歩く際に地面の凹凸に当たると、この溝が折り目のような役割を果たしてソールのブロックが傾くようになっており、さらにミッドソールのイラストの4のソフトな部分が変形して衝撃を吸収する。

ちょうど下のイラストの「WITH “BAS”」と書かれた上部のような動きとなる(下部は通常のソール構造)。

提供:ロストアロー

スカルパではこれを「BASシステム」と名付けており、ゾディアックテックで初めて搭載。近年、登山靴のミッドソールにおいて素材の工夫はあれど構造的な変化はあまりなかったが、革新的なこのシステムはさまざまなアレンジを加えて、スカルパのほかのモデルにも登場するかもしれない。

耐久性に優れるアッパーレザー

ゾディアックテックの大きなリニューアルポイントは先述のソール構造であり、アッパーは基本的には従来モデルを踏襲している。

スカルパらしいオレンジのカラーが印象的なアッパーの素材は、イタリア・チロル地方にあるペルワンガー社のスエードレザー。

登山靴において確かな実績のあるペルワンガー社のレザーは耐久性に優れ、こちらに使用されているスエードレザーには撥水処理も施されている。

アッパー違いで登場した兄弟モデル

革新的なソール構造を取り入れて生まれ変わったゾディアックテックだが、じつは今回、アッパー違いで兄弟モデルも登場した。それが「ゾディアック トレック LT GTX」(以下、ゾディアックトレック)である。

こちらはレザーではなく化学繊維のアッパーとなっている。耐久性はレザーが勝るものの、こちらも織りの目が詰まった見るからに丈夫そうなアッパーだ。

このゾディアックトレックは、ゾディアックテックと違いスカルパのカテゴリーにおいては「トレイル」、いわゆるトレッキングシューズのカテゴリーに属している。

基本的にソール構造は同じだが、ゾディアックトレックの方はセミワンタッチクランポン用のコバはない。

だが、あくまでセミワンタッチタイプのクランポンが使えないというだけで、もちろんバンドタイプのクランポンであれば使用可能。ゾディアックテックと同様に残雪期の山でも活躍してくれる。

アッパーに微妙な違いが

アッパーは素材以外にも細かな違いがある。水平な場所でふたつを並べてみると、一見、ゾディアックテックのほうが履き口が高く見える。

だが、よく見るとアッパー本体の高さはほとんど変わらない。ゾディアックテックの方は、クッション性のある長いゲイターが伸びているのだ。

ゾディアックテック自体、岩場での行動がメインとして想定されており、その際に小石が入りにくいようにソックス状に脚にフィットする作りとなっている。ゲイター表面にはシリコンプリントが配されており、行動中もズレにくい。

対してゾディアックトレックは厚みのあるパッドがカカト側に付いている。

ゾディアックトレックに関しては、歩きに重きが置かれており、下りでつま先が下がった際などもカカト上部が脚に強く当たらないように、このパッドがクッション的な役割を果たしてくれる。

ゴアテックスの種類にも違いが

2モデルともゴアテックス搭載であるが、その種類は異なっている。ゾディアックテックの方は、寒冷な時期も着用することを想定し、シエラと呼ばれるメンブレンを使用。

起毛状のライニングが適度な保温効果を発揮し。晩秋や残雪の春山で足を冷えから守ってくれる。

対してゾディアックトレックの方はロックと呼ばれる温暖な時期に向くメンブレンを使用。

こちらは一般的なシューズでよく見るライニングであり、ゾディアックテックより暑い時期でも快適に履ける。

買って間違いないのは……

基本構造はほぼ同じ、でも味付けの違いでキャラクターが少し異なる兄弟のようなモデル。どちらも、夏は岩稜帯を含むアルプスを縦走、それ以外の時期も岩場のある山に多く行き、残雪期も山を登る(もしくはこれから登りたい)というニーズにはしっかり応えてくれるし、いわゆるライトアルパインシューズよりも歩きだってより快適だ。

上述のような使い方を想定し、実際に足入れしてみてフィッティングも問題なければ、正直どちらを選んでも問題はない。価格だってわずか数千円の違いだ。

では両モデルの分水嶺はどこにあるのか。それはやはり「トレッキングシューズ的なライトアルパインシューズ」なのか、「ライトアルパインシューズ的なトレッキングシューズ」なのか、という違いに尽きる。

わかりやすい部分でいうと、重量は60gの違いがあり、やはり長時間歩くとなると、正直、ゾディアックトレックの方が疲れにくいだろう。あとは体感的にもレザーアッパーより化繊アッパーのほうがやわらかく感じられ、「歩行」に関してはストレスが少ない。

だが、積雪期などよりハードなコンディションであれば、ゾディアックテックの方が安心だし、長く使うことを考えるとやはりレザーアッパーは魅力的だ。

軽量化という近年のトレンド、さらにモダンなルックスも含めると、まずはゾディアックトレックに目がいきそうではあるが、「買って間違いない」のは、ゾディアックテック。という結論に間違いはないはず。

もちろん、「3シーズン使えるライトアルパインシューズがほしいけれど、少しでもラクに歩きたい」という明確な思いがある人には、ゾディアックトレックをおすすめしたい。

スカルパ/ゾディアックテックGTX

  • 価格:¥45,650
  • サイズ:EU40~48
  • 重量:680g(EU42/片足)

「ゾディアックテックGTX」はこちらでチェック

「ゾディアックテックGTX WMN(ウィメンズ)」はこちらでチェック

スカルパ/ゾディアック トレック LT GTX

  • 価格:¥42,350
  • サイズ:EU37~48
  • 重量:620g(EU42/片足)

「ゾディアック トレック LT GTX」はこちらでチェック

企画協力◉ロストアロー www.lostarrow.co.jp/store/

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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