ダッチオーブンは手入れして育てよう!正しい手入れ方法・手順を解説
FUNQスタッフ
- 2022年10月27日
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本格的なキャンプごはんを作るのに便利なのがダッチオーブン。長く使えば使うほど味が出てくるのも魅力の一つ。
しかし、ダッチオーブンは家庭にあるフライパンとは異なるため、間違った手入れをしてしまうとサビてしまう可能性も。長く使うためにも、適切な方法で手入れを行わなければなりません。
そこで今回は、ダッチオーブンの手入れ方法や手順を具体的に紹介します。ダッチオーブンを手入れする際の注意点も紹介するので、初めて購入する方はぜひ参考にしてくださいね。
ダッチオーブンにお手入れは必要?
ダッチオーブンは鉄製のものが多く、定期的に手入れをしておかないとサビてしまう場合があります。お手入れせずに使うと食材が焦げやすくなるため、長く使うためにも手入れは必ず行うようにしましょう。
以下の項目では、ダッチオーブンを購入したときのシーズニング方法を紹介しているので、初めて使う方はぜひ参考にしてください。
ダッチオーブンを使用する前はシーズニングが必要
購入したばかりのダッチオーブンは、サビ防止のためのワックスが塗られています。処理をせずに使うとワックスの匂いがするため、取り除くためにもシーズニングは必要です。
さらにシーズニングは鍋全体に被膜を作る役目もあり、調理中に食材がくっつく心配がありません。長く快適に使うためにも、ダッチオーブンを購入したばかりの方はシーズニングは忘れずに行ってください。
シーズニングに必要なもの
シーズニングを行うには、以下の道具を用意しておく必要があります。
- 亀の子たわし
- 中性洗剤
- オリーブオイル
- キッチンペーパー
- 野菜くず(玉ねぎ、ネギ、ニラ、ニンニク、生姜など)
金属製のたわしは傷をつける可能性があるため、亀の子たわしを使ってください。バターやマーガリンは塩分を含んでおり、シーズニングには不向きなので注意しましょう。油を選ぶ際は、植物性油のオリーブオイルを使うのがベストです。
また野菜くずはワックスや鉄の匂いなどを取り除くのが目的なので、上記で記載している香辛料の強いものを選んでください。
シーズニングの手順
シーズニングの手順は、以下の手順に沿って行いましょう。
- 中性洗剤で鍋・フタを丁寧にこすり、洗剤を水でしっかり落として自然乾燥させる
- 完全に乾いたらオリーブオイルを適量入れて、キッチンペーパーを使って鍋本体やフタの内側・外側に塗る
- 中火で加熱して、煙が出てきたら弱火にして煙が消えるまで加熱する
- 煙が出なくなったら、ネギ・ニンニク・生姜などの野菜くずを入れて炒める
- 炒めたら火を止め、再びオリーブオイルを鍋本体とフタの内側に薄く塗る
- 熱が完全に冷めたら完成
シーズニングを行う際、鍋本体だけでなくフタも忘れずに処理してください。また最後にオリーブオイルを塗るとい、多すぎるとベタつく場合があるので薄く塗るように心がけましょう。
ダッチオーブンをお手入れするときに注意すること
ここでは、ダッチオーブンをお手入れするときに注意する点を紹介します。快適に料理をしたり、耐久性を保ったりするためにも重要なので、注意点をしっかり把握しておくとよいでしょう。
なじんだ油が抜けるため基本的に洗剤は使わない
ダッチオーブンを使用したあと、必ず行うのが片付けです。頑固な汚れは洗剤で洗いたくなりますが、シーズニングで作った被膜が取れてしまうので必ずお湯のみで洗ってください。
頑固な汚れがある場合、しばらくお湯に浸けておき、たわしで汚れをこすると落ちやすいです。また誤って洗剤を使った場合は、再び油を塗ってシーズニングする必要があるので、手入れの際は十分に注意しましょう。
長時間放置する水分は天敵
ダッチオーブンは鉄製のため、水分が少しでも残っているとサビやすくなってしまいます。食材を入れたまま放置してもサビやすくなるので、使用後は速やかに片づけなければなりません。
サビが発生しないように、使い終わったあとは完全に水分を蒸発させてから保管してください。長く使うためにも、鍋の中に水分を残さないように注意しましょう。
ダッチオーブンのお手入れ方法
ここでは、ダッチオーブンのお手入れ方法を紹介します。手入れに必要な道具、サビついたときのお手入れ方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
手入れに必要なもの
ダッチオーブンを手入れする際、以下の道具を事前に用意する必要があります。
- キッチンペーパー、ボロ布 など
- お湯
- 木製、または竹製のヘラ
- サラダ油
購入したときと同様、金属性のたわしは鍋を傷つけるので木製、または竹製のヘラで汚れを落とすとよいでしょう。またダッチオーブンを使用した直後は熱く、水を入れると割れる可能性があるので必ずお湯を入れてください。
使用後のお手入れ方法
使用後のお手入れ方法は、以下の通りに行ってください。
- 料理が終わったら、キッチンペーパーで汚れを取り除く
- 木製・または竹製のヘラを使い、料理の残りカスや焦げ付いた部分を落とす
- お湯を入れ、火にかけて沸騰させる
- 火を止めてお湯をこぼして、再び火にかけて水分を完全に飛ばす
- 水分が蒸発したらサラダ油を鍋全体に塗っておく
フタの内側も同様の手順で行えば、サビを防止できます。上記の手順が完了したら、冷めるまで触らないようにしましょう。
■ダッチオーブンのお手入れ方法の詳細はこちら
サビのお手入れ方法
使っているうちにサビがついてしまう場合もあるでしょう。以下にサビがついてしまったときの対処法を記載しているので、手順通りに行ってみてください。
- 鍋にお湯と多めの塩を入れて、新聞紙や布などでサビの部分をこする
- サビが落ちたらお湯を捨てて、しっかり洗い流す
- 火にかけて水分を完全に蒸発させる
- サラダ油を塗り、再び火にかけて煙が出なくなるまで加熱する
上記の手入れ方法と同様、完全に冷めるまで待ってから保管しましょう。
ダッチオーブンは保管方法も重要!
ダッチオーブンは湿気や高温などに弱いため、風の通しがよくて日の当たらない場所に保管しておく必要があります。さらにダッチオーブンは衝撃にも弱いため、落ちる心配がない安定した場所へ置くとよいでしょう。
また保管する際、ダッチオーブンを新聞紙で包んでから保管するのがおすすめ。新聞紙は湿気を吸い取ったり、サビを防止したりする役目があります。ほこりも付きにくくなるので、次回使うときも快適に使用できるでしょう。
編集部おすすめのミニダッチオーブン
■クラムシェル・ミニダッチ
PEAKS2021年9月号増刊付録の「クラムシェル・ミニダッチ」。付録ですが、こちらのミニダッチは鋳鉄製の本格派。ダッチオーブンとしてだけでなく、スキレットとしても使えます。シーズニング済みで直ぐ使えるのも嬉しいポイントです。
お手入れ不要!ステンレスダッチオーブンもおすすめ
メンテナンスの手間を省きたい方は、サビにくいステンレスダッチオーブンを選ぶとよいでしょう。ステンレスなのでシーズニングをする必要がなく、油を塗って保管する必要もありません。フライパンと同じように洗剤を使って洗えるので、キャンプだけでなく家庭でも使用できます。
また鉄製よりも強度があるため、衝撃が加わっても割れないのも魅力のひとつ。頻繁にキャンプへ行く方であれば、手間いらずのステンレスダッチオーブンを選ぶのもおすすめです。
ステンレスダッチオーブンのおすすめはコチラの記事をチェック!
ダッチオーブンは手入れするほど愛着が湧くアイテム!
ダッチオーブンの手入れ方法や注意点などを紹介しました。
ダッチオーブンを長く愛用するためには、正しい手入れを行わなければなりません。鉄製のダッチオーブンは手入れに手間はかかりますが、長く使うにつれて愛着も湧いてきて、料理も楽しめるので魅力です。
初めてダッチオーブンを購入する方は、今回紹介した記事を参考にして手入れ方法や保管方法などに注意して、キャンプ料理を楽しんでみてください。
キャンプで本格的な料理にチャレンジできる、おすすめのダッチオーブンはこちらもチェックしてください。
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