CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#8 ポータブル電源/お茶漬けお雑煮&ハニーバター餅
キャンモック
- 2023年01月23日
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キャンプの道具や知識には、防災に役立つものがたくさんあります。でも、いくらすぐれた道具を揃えても、電源や水道のないストイックなキャンプ経験があっても、災害時にはまったく経験したことのないさまざまな問題が襲いかかってくるでしょう。予期せぬ事態を目の前にしたとき、道具や知識がいつものように使えないかもしれません。
そんな悔しい思いをしないために、災害時に役立つ情報やすぐに使える収納方法など、ちょっとしたヒントを知っておくとあなたの知識や道具がもしもの時にぐっと頼もしいものになってくれるはずです。
この連載では、無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱するCAMMOCの防災士資格を持つメンバーから、アウトドア好きの皆さんへ、もしものときに役立つ情報とレシピをお届けします。
ポータブル電源は本当に必要?
ポータブル電源とは、本体内部にあるバッテリーに電気を蓄え、充電や給電ができる蓄電池のこと。携帯しやすいモバイルバッテリーに比べて容量が大きく、USB以外にもAC、DC、シガーソケットなど複数ポートに接続でき、スマートフォンはもちろんパソコンや扇風機、ドライヤー、冷蔵庫などあらゆる生活家電に対応可能。
そのため停電や災害時、キャンプ、車中泊など電源がない環境でも電気が使えることから、【一家に一台備えるべき】と言われるほど、ポータブル電源の需要は年々高まりつつあります。とはいえ、種類が豊富で価格も手頃ではないので、なかなか購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キャンプや停電時に実感したポータブル電源の必要性と、失敗しない選び方について紹介します。
ポータブル電源があれば……
◆スマートフォン・タブレットの充電
家族と連絡をとったり、最新の情報を得たりと、今や私たちの生活に欠かせない存在となっているスマートフォン。普段当たり前のように充電できる環境が非常時でも可能となれば、何より貴重で安心にも繋がります。
◆ライト・充電池の充電
電気のない夜は想像以上に真っ暗闇。そんな中でも明かりが1つあるだけでホッと心が安らぐことも。電池式のライトでも「充電池」を使えば、ポータブル電源を活用して電池自体を充電し、繰り返し使うことができます。
◆電気ケトル・炊飯器・ホットプレートなどのキッチン家電
数分でお湯が沸けたり、お米を炊き分けたりと年々進化し続けるキッチン家電。普段から使い慣れているアイテムをキャンプや非常時でも使えたら、失敗なく作れていつもの味が堪能できます。
◆ヒーター・扇風機など季節に合わせた家電
肌寒い季節であればヒーター、電気毛布、加湿器など。蒸し暑い季節であれば扇風機、冷蔵庫、除湿器など。あると快適に過ごせるだけでなく、体調管理にも影響するアイテムが使えるのも心強いですね。
他にもパソコンやドライヤー、ゲーム、プロジェクターなど様々な電化製品の充電や給電が可能なポータブル電源。とはいえ、どのポータブル電源を購入しても日常使いしている家電が使えるとは限りません。購入後に「使えなかった……」と後悔することがないよう、選ぶ際のポイントをおさえておきましょう。
失敗しない!ポータブル電源の選び方
◆電力容量「Wh」をチェック
ポータブル電源のスペックを比較するのに必要となる単位が「Wh」。これは1時間あたりの消費電力量を指します。例えば50Wの電気毛布を6時間使いたいとすると【50W×6h=300Wh】となり、300Wh以上のスペックが必要となります。
◆用途を明確にする
何を充電・給電するのにポータブル電源を利用したいかを明確にすることで、必要なWh数が見えてきます。スマートフォンやLEDライトなど消費電力が少ないものの充電のみなのか、ホットカーペットや電気ケトルなどの電化製品に使いたいのか。用途を明確にしWhをチェックすることで、「使えなかった」という失敗を防げます。
◆ポータブル電源本体の充電方法もチェック
ポータブル電源本体の充電が切れてしまっては意味がありません。太陽光を利用し充電可能なソーラーパネルや、車のシガーソケットから充電できるケーブルなど、付属か別売りかで価格も変わるため要チェック。
キャンプ、防災、節電にポータブル電源
普段当たり前のように使っている電気が突然使えなくなってしまったら、私たちはきっと不便や不安を感じることでしょう。けれどもポータブル電源があればスマートフォンが充電できて家族と連絡が取れたり、明かりを確保できたり、寒い冬でも暖を取ることができます。
種類も豊富で様々な使い道があるポータブル電源。ぜひライフスタイルや用途に合わせた1台を見つけてみてはいかがでしょうか。
今月のレシピ/お茶漬けお雑煮&ハニーバター餅
お正月に余ったお餅を、ホットサンドメーカーでアレンジ!表面はパリパリで中はとろとろ、主食にもおやつにもなるお餅レシピを2品紹介します。
お茶漬けお雑煮
材料
切り餅…1個
お茶漬けの素…1袋
お湯…適量
作り方
1. 切り餅を焼き色がつくまでホットサンドメーカーで両面焼く。
2.お椀に焼いた餅、お茶漬けの素を入れ、お湯をかけて出来上がり。
ハニーバター餅
材料
切り餅…1個
バター…10g
はちみつ…大さじ2
塩…少々
ブラックペッパー…少々
お好みで追いバター…適量
作り方
1.切り餅を大きめのひとくち大に切る。
2.ホットサンドメーカーにバター、餅をおく。
3. 餅の両面に焼き色がつくまで焼く。
4. はちみつをかけて、塩胡椒をふる。
5. お好みで追いバターを乗せる。
クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)
左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。アウトドア・フードロス・防災などの観点からドライフードに注目し、初著書「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」全国書店にて絶賛発売中。
HP:https://cammoc.com
Instagram:www.instagram.com/cammoc
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PROFILE
キャンモック
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/