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CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#11 避難所と避難場所の見分け方/湯せんルーロー飯

キャンプの道具や知識には、防災に役立つものがたくさんあります。でも、いくら優れた道具を揃えても、電源や水道のないストイックなキャンプ経験があっても、災害時にはまったく経験したことのないさまざまな問題が襲いかかってくるでしょう。予期せぬ事態を目の前にしたとき、道具や知識がいつものように使えないかもしれません。

そんな悔しい思いをしないために、災害時に役立つ情報やすぐに使える収納方法など、ちょっとしたヒントを知っておくとあなたの知識や道具がもしものときにぐっと頼もしいものになってくれるはずです。

この連載では、無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱するCAMMOCの防災士資格を持つメンバーから、アウトドア好きの皆さんへ、もしものときに役立つ情報とレシピをお届けします。

覚えておくべき防災ピクトグラム

約8年前、娘が通っていた保育園の引き渡し訓練(避難訓練の一種)でのできごと。先生に「災害時に園内での避難が難しい場合、避難場所はどこかわかりますか?」と聞かれ「〇〇公園です」と回答。「では、避難所は?」と聞かれ、「え?(避難場所と避難所は違うの⁉)」と、ポカーンな私。

そのときあらためて防災を意識したと同時に、‟知らなかったではすまされない”という漠然とした不安を感じたのをおぼえています。

突然ですが、問題です!

このふたつのピクトグラム(案内用図記号)、どちらが「避難場所」「避難所」かわかりますか?ぜひ家族や子どもたち、お友だちにも聞いてみてください。

「えーっと、あー……」と、ちょっとでも悩んでしまったら、この記事でしっかり覚えておきましょう。いざというときの避難に役立つ大事なピクトグラム、ぜひ周りの人にもシェアしてください。

避難場所

避難場所は「一時的に逃げ込む場所」として、広い公園や運動場などが指定されています。海や川の近くで地震が起き、津波のおそれがある場合は、すぐに高台(津波避難場所)や3階以上の丈夫な建物(津波避難ビル)に避難しましょう。

見分けかたとしては、ひとまず入れそうなまるい円(園)に駆け込んでいるというのがポイント。

避難所

避難所は「避難生活をする場所」として、学校や公民館などが指定されています。警戒レベル4で危険な場所から全員避難ですが、ハザードマップ等で下記3つの条件を確認し、自宅が安全と判断した場合は在宅避難が可能です。

  • ①洪水により家が倒れたり、崩れたりしてしまうおそれがある区域(家屋倒壊等氾濫想定区域)に入っていないこと
  • ②浸水する深さよりも高いところに部屋があること
  • ③水がひくまで我慢でき、水・食糧などの備えが十分にあること

引用:首相官邸HP

見分けかたとしては、家のような建物に駆け込んでいるというのがポイント。

地震で火災発生!どこに逃げたらいい?

では実際に、地震で火災が発生し1分1秒を争う事態!避難場所と避難所、どちらに逃げますか?

この場合、火災から身を守るために一時的に逃げ込む先として避難場所に向かいます。その後火災が落ち着き、自宅が避難条件を満たし安全であれば在宅避難、危険であれば避難所へ向かいましょう。

防災に関するピクトグラム

他にも「非常口」「津波避難場所」「津波避難ビル」など、身近なものや言葉を見れば理解できるものなどがあります。

咄嗟の判断が必要となる非常時には、パッと見て理解することが大切。普段から大人はもちろん、子どもたちにもしっかり教えて理解しておきましょう。

場所を把握しておく

避難場所と避難所の違いや、防災に関するピクトグラムを理解したら、必ずその場所を確認しておきましょう。実際に歩いて行くことで、どんな道を通るのか、どのくらいかかるのか、トイレやAEDはどこにあるのかなど、事前に確認できます。

地域の避難訓練にも積極的に参加しましょう。実際に体験することで、なにがあってなにが足りないのか、避難時に必要なものなど、具体的にイメージすることができます。

防災マップやアプリを活用する

避難先を知るには、自治体が発行している「防災マップ」「ハザードマップ」が有効的。給水施設や防災行政無線など、災害時に必要となる情報が掲載されています。

スマートフォンのアプリにも、「避難所ガイド」「Y!防災速報」など役立つものがあるので、もしもに備えて普段から活用しておきましょう。

避難時に活きるアウトドア経験

昨年末の「#7 防災に役立つアウトドアの魅力」でも紹介したように、登山やキャンプなどアウトドアでの経験は命を守る力が自然と身につきます。荷物を背負い足場の悪いところを登ったり、テントの中で快適に寝る道具を揃えたり、事前に登る山やキャンプ場の情報収集や冷静な判断力も、すべて命を守る行動力となります。

「CAMMOCのキャンプしてたら防災できた!」ではこれからも無理なく無駄なくできる楽しい防災、『SDGs防災キャンプ』を発信していきます。皆さまのお役に立つことができれば幸いです。

今月のレシピ/湯せんルーロー飯

万能ポリ袋「アイラップ」を使って、「ごはんの温め」と「豚バラの煮込み」、「茹でたまご」を同時調理!洗いものも少なく、お水の節約にもなります!

✳︎アイラップとは、湯せん、レンジ対応、冷凍が出来る万能なポリ袋です。使い方次第では毎日の調理、キャンプ、防災に非常に便利!水やガスを節約しながら時短調理にもなるポリ袋料理にチャレンジしてみましょう。

材料(2人分)

豚バラブロック肉…200g
片栗粉…小さじ1
★醤油…大さじ1
★オイスターソース…大さじ1
★生姜すりおろし…小さじ1
★にんにくすりおろし…小さじ1
★五香粉…小さじ1
★水…50㎖
お好みで唐辛子…適量
ごはん…適量
たまご…適量
青菜…適量

準備

豚バラブロック肉を1cm角に切っておく

作り方

1.アイラップに豚バラ肉と片栗粉を入れて、封を閉じながら軽くふり、片栗粉を豚バラ肉全体にまぶす。
2.①のアイラップに★の調味料を全て入れて、軽くもみ混ぜ、空気が入らないように袋を閉じる。
3. 別のアイラップにごはんを入れて、袋を閉じる。
4.大きめな鍋に水を入れて、耐熱皿を下に敷き、①と③のアイラップを入れる。たまごを入れて蓋をし火にかける。沸騰したら弱火にして10分間加熱する。途中でたまごを取り出す(沸騰してから7〜8分くらい)。


5.アイラップを取り出し、鍋に残ったお湯で青菜を茹でる。すべての食材をお皿に盛り付けて出来上がり。

※残ったお湯はスープに活用しても良いでしょう♪

クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。アウトドア・フードロス・防災などの観点からドライフードに注目し、初著書「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」全国書店にて絶賛発売中。

HP:https://cammoc.com
Instagram:www.instagram.com/cammoc

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PROFILE

キャンモック

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「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/

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