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Keishi Tanakaの「月と眠る」#30 日課のように山に登る

ランドネ本誌で連載を続けるミュージシャンのKeishi Tanakaさん。2019年春から、連載のシーズン2として「月と眠る」をスタート。ここでは誌面には載らなかった当日のようすを、本人の言葉と写真でお届けします。

Keishi Tanakaの「月と眠る」
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Keishi Tanakaさんの連載が掲載されている最新号は、こちら!
>>>『ランドネNo.134 3月号』

日課のように山に登る。それはまだまだ願望に近い。

山に興味をもつ前の20代前半には想像すらできなかったが、なるべく自然のなかに身を置きたいという感情が確かにある。人間がもつ動物的本能とも思えるほど、自然のなかで心が整う感覚を、まさに肌で感じている。目に見えない心が、皮膚を通してどうにかなるなんて、不思議に思う人もいるかもしれないが、山好きの人はきっと頷いてくれているに違いない。

そんな山登りを、日課のようにすることができたら、それはとても素敵なことだ。

▲富士山はご褒美。

アルプス級の山に頻繁に登るのは、ほとんどの人が難しいだろう。低山に狙いを定め、自分の家から行きやすい山を知っておくことが第一歩となる。

低山といえども、一部が開けていて、展望がある山はたくさんある。富士山が見えるとどうしてもうれしくなる。

▲昨年の紅葉。

四季を感じられるのが日本の良いところだと思っている。当然、自然のなかを歩けば、季節の移ろいを感じることができる。それも山登りのひとつの目的。

▲冬の山も嫌いではない。

凛とした空気が気持ち良い冬の山。暖かい場所の低山であれば、冬山の危険もそれほどなく、本当にただただ深呼吸をしたくなる。まずは月に一度の山登りでも、季節が変わっていく様が感じられておもしろいと思えるはずだ。

▲山では仲良くなりやすい。

友だちを誘って山に登るということも少なくない。その年齢はさまざまだ。人見知りをする年頃の子どもたちも、山ではすぐに仲良くなるから不思議である。

▲男たちは秘密基地が大好き。

また別の日、こちらは男の子どうしの山登り。まるで大冒険をしているかのようだ。人の気配がないところでは、人類で初めての発見をしたかのような顔をすることもある。それで良い。都会にはないものが、自然のなかにはたくさんある。

▲直近はバンドメンバーと。

2月の中旬には、バンドメンバーの四本晶くんと南高尾を歩いた。そんなに頻繁に山登りをしているわけではない彼も、無理なく登れるのが低山ハイクの魅力だ。

僕も含め、まだまだ日課として山登りをしている友人はいないが、定期的に山に登り、自然に触れることが人生を豊かにすると気づいている人は周りにも増えていきている。くり返しになるが、これは動物の本能的なことなのだと僕は思っている。気持ちが良い。

★今月のニューフェイス

eno/DoubleNest Hammock ¥13,200

自然を感じられるのは山登りだけではない。静かなキャンプ場で、ハンモックに揺られるのも最高な時間だ。enoのハンモックは通気性と速乾性に優れ、サイズも大きいのでとても快適。僕が使っているのはふたりで使用することも可能なモデル。カラーバリエーションも豊富なので、きっとお気に入りに出会えるはず。

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PROFILE

Keishi Tanaka

ランドネ / ミュージシャン

Keishi Tanaka

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
https://keishitanaka.com/

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1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
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