ラジオは時代を超える防災必需品/今月のレシピ【にんじんステーキ】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#23
キャンモック
- 2024年04月20日
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キャンプの道具や知識には、防災に役立つものがたくさんあります。でも、いくら優れた道具を揃えても、電源や水道のないストイックなキャンプ経験があっても、災害時にはまったく経験したことのないさまざまな問題が襲いかかってくるでしょう。予期せぬ事態を目の前にしたとき、道具や知識がいつものように使えないかもしれません。
そんな悔しい思いをしないために、災害時に役立つ情報やすぐに使える収納方法など、ちょっとしたヒントを知っておくとあなたの知識や道具がもしものときにぐっと頼もしいものになってくれるはずです。
この連載では、無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱するCAMMOCの防災士資格を持つメンバーから、アウトドア好きのみなさんへ、もしものときに役立つ情報とレシピをお届けします。
いまの時代もラジオは必要?
昔から災害時の備えとして定番の“ラジオ”。現在はスマートフォンのアプリで聞くこともでき、SNSや各自治体の防災アプリなどで情報収集ができることから「ラジオって本当に必要なの?」と思っている方は多いのではないでしょうか。
結論から伝えると、普段からラジオに聞き慣れ、持ち歩くことを強くおすすめします!その理由と、災害時に役立つラジオの選び方や活用術についてご紹介します。
ラジオが必要な理由
➀テレビやスマートフォンが使えない!
災害時、電気やインターネットなどのライフライン停止やアクセス集中により、テレビやスマートフォンはつながりにくくなります。
▶ラジオは電気やネットがなくても、電波が届くところであれば聞くことができます。また、テレビは災害時に同じ情報を繰り返す傾向がありますが、ラジオは放送エリアに合わせた情報(災害情報、避難所や安否情報、援助要請など)をリアルタイムで提供します。
➁スマートフォンでの情報収集は危険!
だれでも自由に発信できるSNS情報は100%信用できないものも。さらに、スマホを使うほどにバッテリーは消費され、連絡手段のひとつを失ってしまいます。
▶ラジオは歴史が長く、臨機応変な対応力と信頼性の高い情報が得られます。情報収集をラジオにすることで、スマホのバッテリー残量を温存できます。
災害時に役立つラジオの選び方
ワイドFMに対応しているもの
ビルや山間部など受信環境が悪い場所や、海岸部の災害時でも、FM電波でAM放送が聞ける“ワイドFM”。ラジオの周波数がワイドFMの【90.0〜94.9MHz】に対応しているか確認しましょう。
乾電池または充電池
乾電池式であれば予備電池とセットで備えておきましょう。
充電池はUSBケーブルで充電、手動でハンドルを回す手回し充電、太陽光で蓄電するソーラー充電など。
乾電池と充電池の両方が使えるタイプもあり、乾電池が切れても他の充電方法があると重宝します。
持ち運びやすいサイズ
手のひらサイズから大きめの卓上サイズまで幅広くあるなかでも、いざというときにサッと持ち運べるサイズがおすすめです。
用途に合わせた+α機能
LEDライトやモバイルバッテリー、防水、時計など便利な機能がついたラジオが多数あります。普段からスマホとともに持ち歩くならモバイルバッテリー機能付き、キャンプや車中泊などアウトドアシーンで使うならLEDライトや防水機能付きなど、自分に必要と思うスペックを選びましょう。
ラジオの活用術
イヤホンは必須
避難所などでラジオを聞く際は、必ずイヤホンをして周りに配慮しましょう。イヤホンは耳栓としても活用できます。
ラジオ本体に周波数を貼っておく
災害時はNHKラジオや地元情報に特化したコミュニティFMなどを確認。それぞれお住まいの地域により周波数が異なるため、マスキングテープなどに書いてラジオ本体に貼っておくと安心です。
日ごろから聞き慣れておく
普段あまりラジオを聞かないという方は、この機会にぜひ聞いてみてください。まずは音楽を聞く感覚で、移動中やカフェタイムに。そしてニュースや天気予報、ラジオ英会話など、興味のあるジャンルや聞きやすい時間帯の番組を見つけて聞き慣れていきましょう。
ほかの地域のコミュニティー放送を聞いてみる
出張や旅行などへ行った際には、ぜひ地域のコミュニティー放送を聞いてみましょう。その土地の言葉などを耳からも感じられるのでおすすめ!災害時には地域の情報を取得できるので、土地勘のない旅先では尚更ラジオの必要性が高まります。
今月のレシピ/にんじんステーキ
βカロテンが豊富な緑黄色野菜のにんじん。抗酸化作用があり、免疫力を高める働きをします。皮の近くに栄養が多くあるので、しっかり洗い、皮を剥かずにそのままいただきましょう!冷蔵庫でなくても、キッチンペーパーや新聞紙に包み冷暗所におけば約1週間ほど保存できるので、備蓄野菜にもおすすめです。
今回は甘みたっぷりなにんじんが味わえる食べ方をご紹介します。
材料
にんじん…2本
オリーブオイル…大さじ1
有塩バター…大さじ1
塩…適量
作り方
①にんじんのヘタを切り、縦に4等分にする。
②フライパンにオリーブオイルを入れ、にんじんを並べ、弱火で10分ほど転がしながら焼く。
③バターを入れてにんじんに絡めながら、中火でさらに5分ほど全面に焼き色がつくように焼き、塩をふって完成。お好みでパセリをちらす。
クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)
左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をテーマに地球の未来を創造するクリエイターズユニット。トータル撮影コーディネートやコンサルティング、キャンプをとおして自然と身につく知恵や道具でできる防災法「SDGs防災キャンプ」の提案を行なっている。アウトドアやフードロス、防災などの観点からドライフードに注目し、初著書「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」全国書店にて絶賛発売中。
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PROFILE
キャンモック
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/