正しく「吸う・吐く」が、自律神経を整える
RUNNING style 編集部
- 2018年11月20日
「呼吸」こそが、自律神経を整える最善の策
自律神経は、体を覚醒させて活動的にする交感神経と、体をリラックスさせて休息させる副交感神経の2種類の神経から成り、それぞれがバランスをとり合うことで健康が保たれている。
しかし、ストレスや不規則な生活など、さまざまな要因でバランスが崩れてしまう。そして、自律神経は自分の意思ではコントロールできない神経のため、いったんバランスが崩れると修復することが非常に難しい。
それをコントロールする手段が一つだけある。それが呼吸だ。その第一の理由は、呼吸で心拍数がコントロールできるためだ。緊張しすぎてドキドキしているときは心拍数が上がり、交感神経が優位となっている。ここで深く、ゆっくり呼吸をすると心拍数は徐々に下がり、交感神経の興奮も収まる。
また、深呼吸を繰り返すと副交感神経が優位になり、体はリラックスして神経伝達物質である「セロトニン」の分泌量が増加する。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、適量が分泌されることで、うつなどの心のトラブルを予防できる。
心を整えるための“シチュエーション別呼吸法”
呼吸は場所、時間を選ばずできるため、シチュエーションに合わせて、吸う・吐くのタイミングをコントロールすれば、自律神経が整い、体がシチュエーションに合った状態にスイッチされる。効果を高めるポイントは、腹式呼吸で行うこと。
気合いを入れたいときに
1:1 テンションアップ呼吸法
リズミカルに10回
速いリズムで呼吸を繰り返すことで交感神経が刺激され、体が活動モードに! ただし、浅い呼吸で行うと過呼吸になることもあるので注意。また、走る前は避けよう。
1 背すじを伸ばしてイスか床に座る。鼻から深く息を吸い、腹に力を入れて勢いをつけて口から一気に吐き出す。
2 腹の力を抜いて、自然に息を吸い込む。
パニック状態になったときに
1:5 口すぼめ呼吸法
ゆっくり10回
トラブルやアクシデントに見舞われて、緊張で体が震えたり、汗をかいたり、息苦しくなったときに効果的だ。
1 1、2と数えながら鼻から息を吸う。
2 1から10まで数えながら、口をすぼめて口から少しずつ、ゆっくり息を吐く。
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RUNNING style 編集部
ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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