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本命はマダイ! 大阪湾・泉南沖でのスーパーライトジギングを堪能【後編】

前編では、アジ、イシモチ、マダイ、カサゴ、ホウボウ、アオリイカと6魚種もの釣果を上げ、最終的には無事に本命のマダイをキャッチ。後編では、魚種を増やすことも狙ってポイントを変えることとなった。その結果はいかに?

本命はマダイ! 大阪湾・泉南沖でのスーパーライトジギングを堪能【前編】はこちら>>>

本命はマダイ! 大阪湾・泉南沖でのスーパーライトジギングを堪能【前編】

本命はマダイ! 大阪湾・泉南沖でのスーパーライトジギングを堪能【前編】

2021年08月15日

ポイントを変えてシオ、シマイサキをゲット

さて。あくまでも本命はマダイであるが、ここまでで6目を釣ったことで、どこまで魚種が増えるかということも気になってきた。

「10目を狙う? いやいやさすがにそこまでは…」。「でもエソとかフグとかが来ればあり得るかも。まあそんなときに限ってエソもフグも釣れないんだけどね…」などと言っていると、嶌原キャプテンが「関西空港の周りでシオ(カンパチ)が釣れるかもしれないので行ってみますか?」と提案。

もちろん異論はない。10時過ぎに関空周辺の海域に着くと、沖合にはサゴシが飛び、ツバスと思われるボイルもあちらこちらに見られた。かなり広範囲の群れで、シオと併せて魚種追加の期待が高まる。ただし足は速そう。無駄に追い掛けず、射程範囲に来るのを待つほうが良さそうだ。

そんななか、基本通りボトムを攻めたヒロセマンにアジがヒット。ジグはジグパラTG32gのブルピン。続けて同じ32gのアカキンに変えてシオをキャッチした。これで7魚種だ。

ちなみにここではキャプテンの指示に従い、高速リトリーブで群れの活性を上げるような誘いを実行していたが、シオはそのジグを水面まで追い上げ、ピックアップ寸前に食ってくる感じらしい。落とすたびにチェイスがあり、シェイクも交えてトリッキーに誘うと、何回かに1回の割合でロッドが曲がる。

こうしてシオとアジの活発な反応を楽しんでいると、ヒロセマンのロッドが大きく曲がった。これはツバス(関東で言うワカシ)だったのだが、残念ながら水面でバレてしまい8魚種目はならず。しかしその直後に再びヒット。ジギングでは珍しいシマイサキだった。「この魚で8目になるとは。本命ではないけど”イサキ”が釣れましたね」とヒロセマン。その後は再びシオのオンパレードとなった。

マユさんも続けざまにシオをヒットさせていたが、最後の最後に大物をヒット。フォール中にジグをひったくったというこの魚は、大きめのシオ? それともツバス? みんなが見守るなか姿を見せたのは、なんと50㎝を超えるシーバス。しかし無念にも、豪快なエラ洗い一発でルアーは弾き飛ばされてしまった。

結局この日2人が釣り上げたのは、マアジ、イシモチ、マダイ、カサゴ、ホウボウ、アオリイカ、シオ、シマイサキの8魚種。数は21匹だったが、途中、マユさんが後方で釣り上げていた魚と、最後のシオラッシュはカウントしていない。それを入れればトータルでは40匹くらい釣れているだろう。

また、バラシてしまったツバス、シーバスに加え、サゴシの姿も見えており、大阪湾のスーパーライトジギングの可能性はまだまだ広がりそうだ。

▲右上から時計回りにカサゴ、イシモチ、シオ、マアジの順。このほかにツバス、シーバスもヒットした。ターゲットはまだまだ増えそうだ。

タックルの使い分けの基本

ヒロセマンがこの釣りに使うロッドは、三代目クロステージのマイクロジギングモデル。その名の通りウルトラライトのジギングに特化した設計で、スピニングとベイトにそれぞれチューブラーとソリッドの2アイテム、計4アイテムをラインナップしている。レングスはいずれも7フィート台である。

「マイクロジギングはタイラバの要素もあり、イカメタルの要素もあり、ティップランの要素もある釣りという印象。それを参考にしながら、ティップでアタリを取って掛けていくロッドに仕上げました。操作性がよく、タダ巻きでもオートマチックにフッキングできる調子のため、慣れていない方でも使いやすく、それでいてエキスパートの方が使えば自分なりのルアー操作を楽しんでいただくことができる、そんな懐の広いロッドです」とヒロセマン。

ベイトロッドのリールシートには、トリガー部分が小さく握りやすいタイプを採用。スピニング同様、長時間の使用でも疲れにくくなっている。また、仕舞はセンターカットの2ピース。調子の出しやすさや製造工程の面ではワンピース、またはグリップ脱着式のほうが作りやすいが、ユーザーの利便性を考慮して最初からセンターカットの2ピースを想定していたそうだ。もちろん、バットはクロスフォースで補強してあり、パワーも、曲げた時の粘りも十分。大型のマダイや青物とも、安心してやり取りできる。

ちなみにリールは、スピニングなら2500番もしくは3000番クラス、ベイトはタイラバで使うような小型のものがベストマッチとのこと。すでに近海の釣りをやっている人なら、手持ちのリールをセットすれば問題ない。

ラインは今回、弾丸ブレイドライトゲーム(ピンク)の0.3号と0.4号を使っていたが、一般的にはPE0.6号から1号に、フロロカーボンの3~4号をつないだシステムがおススメだ。

「太いラインはマイクロジギングには向きませんが、大型魚のヒットもあるのであまり細いのも心配。0.6号から1号までがベターですね。ベイトリールでバーチカルに使う場合は、色分けされたマルチカラータイプのほうが水深も把握しやすくおススメです。それぞれに4本編みのX4と8本編みのX8がありますが、この釣りではその差が顕著に出ることはないでしょう」(ヒロセマン)。

いずれにしても起伏が激しいポイントゆえ、ラインの状態はこまめにチェックしておくことが大切だ。

なお、ベイトとスピニングの使い分けは、「浅いポイントを広く探るならスピニング、バーチカルならベイトがおススメ」とヒロセマン。ソリッドティップとチューブラーの違いについては、「ルアー操作を重視するならチューブラー、アタリの取りやすさ、乗せやすさを重視するならソリッドが適しています。そのなかで最初の1本として考えるなら、チューブラー仕様のベイトロッドから始めると良いですよ」とのこと。ぜひ参考にしてほしい。

▲関空の沖でシオ、ツバスなどのパワフルな引きを受け止める。マイクロジギングのロッドには繊細さだけでなく、いざというときの粘りやパワーも必要だ。

TACKLE

SPINNING
ロッド : 3代目クロステージCRXJ-S742MJ/T(チューブラー)
3代目クロステージCRXJ-S762MJ/S(ソリッドティ
ップ)
ライン : 弾丸ブレイドX8 マルチ0.6号
BAIT
ロッド : 3代目クロステージCRXJ-B732MJ/T(チューブラー)
3代目クロステージCRXJ-B762MJ/S(ソリッドティップ)
ライン : 弾丸ブレイドX4 ライトゲームスペシャル0.4号

▲ラインは0.6号~ 1号が標準。スーパーライトジギングといえども大型がヒットすることも多いのだ。バーチカルの場合は色分けされたタイプを選ぶのが無難だ。
▲この釣行で活躍したジグパラTG。サイズは24gと32g、カラーはアカキン、ピンク、ブルピンの順に反応が良かった。
▲品番の末尾にSと表記されるのがソリッドティップ、Tと表記されるのがチューブラー。「ルアー操作を重視するならチューブラー、アタリの取りやすさ、乗せやすさを重視するならソリッドが適しています」(ヒロセマン)

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本命はマダイ! 大阪湾・泉南沖でのスーパーライトジギングを堪能【前編】

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2021年08月15日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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