より快適にジグをしゃくる! 使用ラインとラインシステム|PART1
SALT WORLD 編集部
- 2021年09月04日
ジギングでは、PEライン、ナイロン、フロロカーボンというラインを使用する。そしてそれらでラインシステムを組むことになる。ここでは、各ラインの特性とともに、ラインシステムがなぜ必要なのかを解説しよう。
メインラインはPE
ジギングの創世記は、メインライン(リールに巻く糸)はナイロン製であった。しかし、PEラインが誕生してからは、メインラインはほぼPEラインに変わった。PEラインの素材の特性は、まず伸びが少ないこと、そして直線強力で比べた場合にナイロンやフロロカーボンより細くさらに比重が軽いこと、吸水性がないことが挙げられる。この中でも特に伸びが少ないという特性が、ジギングを大きく変化させた。沈めたジグを機敏に動かすことができるようになったのだ。
ちなみにPEは高密度分子・ポリエチレンの単糸を組み込んで1本のラインにしたもの。4本縒り、8本縒りなどがあり、何本の糸をどのように組み込むかで、硬さ、伸び、滑らかさ等の差が出る。
あえて欠点を挙げるとすれば、摩擦に弱いことと比重が軽くガイドに絡みやすいことがある。この摩擦に弱いという弱点から、PEラインの先にナイロンやフロロを結束する、ラインシステムを作る必要がある。
では、摩擦に弱いというなら、太いラインを使用して強度を補えば良いという考えが浮かぶ人もいるかもしれない。しかし太いラインでは、水中での抵抗が大きく、潮流の影響を受けやすい。それではジグが流され、糸ふけが出たラインでは、ジグを機敏に動かしにくくなってしまう。そこで狙う魚の引きに対して切れず、極力細いラインを選ぶことが理想である。そしてそんな時に、根などの障害物や魚の体、魚の歯による擦れでラインブレイクを防止する役割として、ショックリーダーを先端に結束することになるのだ。
また透明性のないPEラインの先に、リーダーを結ぶことでヒット率を上げるという効果もあるだろう。
ジギングのリーダーはフロロカーボンが主流
ショックリーダーには、ナイロンとフロロカーボンが用いられる。ナイロンは、しなやかさと衝撃を吸収するクッション性が持ち味。一方、フロロカーボンはナイロンと真逆の性質で、硬く、伸びが少なく、感度に優れる。また、比重が約1・8と高いため(ナイロンは1・1)沈みが速く、水切れが良いことで潮の影響を受けにくいなどの特徴がある。
ジギングでは根や沈船、漁礁などの周りを攻めることが多い。探っている間も、そのような箇所に触れることがある。またそのような障害物がある場所で魚を狙う時、ヒット直後に走られ、ラインが触れる危険性がある。そんなことから、ジギングにおいてはフロロカーボンを採用することが多い。
▲オフショアフィッシングでは、PEラインをメインラインで使用し、先端にリーダーと呼ぶフロロカーボンやナイロンラインを結ぶラインシステムを作るのが一般的。その必要性を理解して、しっかりとマスターしておきたい。
ちなみにキャスティングの釣りの場合は、ナイロンを選ぶことが多い。これはしなやかで、伸びのある性質により、キャスト時のトラブルが少ないからだ。
そしてそのリーダーラインの結束だが、ラインは結ぶときの摩擦により強度低下を起こす。そこで極力強度低下を起こさないように、今まで様々な結束を
アングラーは研究してきた。
ライトジギングに使用するライン
【この記事は2020年2月現在の情報です】
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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