【永山剛史】達人3人に訊く! 相模湾キハダキャスティングQ&A【#3】
SALT WORLD 編集部
- 2021年09月26日
都市部からのアクセスのしやすさや魚影の濃さ、遊漁船の受け入れ態勢など、キハダキャスティングゲームのフィールドとして申し分のない条件が揃う相模湾。今年も熱いバトルを期待しているアングラーが多いことだろう。
ここではシーズン開幕を見据え、本誌別冊「日本のマグロゲーム攻略バイブル」より、達人3名の相模湾タクティクスをQ&A形式でピックアップ。【#3】では、永山剛史がその問いに答える。
遠くへ飛ばす技術。そのためのタックル選びでチャンスは倍増
Q1:相模湾のタックルで重視している点
A1:私はどちらかというとスイングスピードが速いため、強く振り込んでも負けないロッド、キャスタビリティに優れ、プラグを飛ばしてくれるロッドを重視しています。もちろん操作性やパワーロスの少なさも重要。キハダゲームでは不意に訪れるチャンスも多いのですが、そんなときにしっかりと、エラーなくフルキャスト出来るタックルを使うことが釣果につながるからです。
私が使うのは主に2021年モデルのソルティガCですが、相模湾のキハダならMAX6号クラスのC83‐6、MAX8号クラスのC710‐8、C85‐8を使用。ただし6号クラスではPEは4号、8号クラスではPE5~6号を合わせています。
バックスペースが限られた乗合船では、ロッドを立て気味に構えて短い入力で飛ばさないといけないのですが、その際にパワーに余裕があるロッドで、なおかつ設定より細いラインを使うことでより遠くへ飛ばせます。
Q2:多用するルアー、注目しているルアー
A2:難しい状況だった昨年のシーズンでも、釣果を出してくれたのはポッパー。シーズン初期に2本キャッチしましたが、これは魚影が見えないなかでの一発勝負。船長からの合図があったらすぐに投げ、その一投目だけがチャンスという状況。そのシビアな状況のなかで、ポップ★スターが効果的でした。
ポップ★スターはテイル重心のよく飛ぶ設計。フックなしで62gのウェイトですが、短い入力でも90gのダイビングペンシルと同等の飛距離を出すことができます。
また、キャスティングではありませんが、エビングやジギングの可能性にも注目しています。前者は食い渋りのときでもヒットを得やすく、後者は釣り座や経験の有無にかかわらず、全員に平等にヒットチャンスがある点が魅力です。
Q3:相模湾攻略の重要ポイント
A3:相模湾のキハダは船が近づいてくるなどのプレッシャーを頻繁に受けていますが、そのプレッシャーが掛からない距離からアプローチできればバイト率が上がるはず。人より多く釣るには、群れに近づいたら素早く短い振り幅で、ルアーをより遠くへ飛ばすことが重要です。
ラインやリーダーを細くして空気抵抗を減らすことでも飛距離は変わりますから、ほかのアングラーが5号を使用しているときに、4号で少しでも遠くを狙うのもアリだと思います。相模湾は誰もがチャレンジできる反面、プレッシャーなどで難しいフィールドですが、だからこそ奥が深く、釣れた時の価値が高いと感じています。
▲ラインは周囲がPE5号を使っているなら、あえてそれより細い4号をセレクトするのもアリ。リーダーも同様だ。細くするぶん新しいものを使用するとより安心。
TACKLE
ロッド:ソルティガ C81-5、C83-6、C-85-8、C710-8/ソルティガAP C83-5、C82-6
リール:20ソルティガ 10000-H、14000-XH/21 セルテートSW
PEライン:ソルティガEX12ブレイド 4~6号
ルアー:ポップ★スター160mm、ダイブ★スター220mm
PROFILE
●永山剛史
恵まれた体躯を駆使したビッグゲームを得意とするアングラーであり、ソルティガCの開発にも関わるダイワスタッフ。キハダゲームにも独自の視点を持ち、より現場に即した理論を製品にフィードバックしている。
【この記事は2021年7月現在の情報です】
達人3人に訊く! 相模湾キハダキャスティングQ&A【#1】はこちら>>>
【徳永兼三】達人3人に訊く! 相模湾キハダキャスティングQ&A【#4】はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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