水深300~500mを攻めた! 沖縄本島慶良間周辺のディープゲーム【前編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年11月18日
深場の魚を探るゲームには、深場ならではの魅力がある。モーリスのテスターである横島敏弘さんが昨年、春先に高級魚・アカマチ(ハマダイ)を求めて釣り場と船を探していたところ、沖縄本島の那覇北マリーナの船に目がとまった。そして取材で訪れると、一日の出船にもかかわらず良い思いができた。そこで今年もさらなる釣果を期待してチャレンジした。
過去の経験から膨らむアカマチへの想い
モーリスのテスターである横島敏弘さんは、若き頃、小笠原での漁師経験を持つ。その漁の合間に楽しみ、そして技術を磨いたのがジギング。そして、その小笠原漁師時代に魚価が高く、漁で狙っていた魚のひとつにオナガがいる。オナガは正式名称・ハマダイ。沖縄方面ではアカマチと呼ばれる高級魚だ。
そんなオナガ、小笠原でその昔、横島さんはルアーで釣り上げたこともあった。だが、当時は今のようなスローの釣りが誕生しておらず、カンパチを釣るタックルで、ジグを少々重くして試しに狙い、釣れたというもの。専門にジギングで狙うという感じではなかった。
それが現在は、スロータックルで専門に狙って、コンスタントに釣果が出せることが分かり、小笠原以外でもメインターゲットとしてチャレンジするようになった。そんな釣行のひとつが、昨年春に訪れた那覇から出船して慶良間周辺を探る中深海のジギングであった。
昨年、オナガ(アカマチ)釣りをやっている船を探していたところ、那覇北マリーナから出船する遊漁船・KYOE IIIIに目が留まった。
そしてアカマチをはじめ、中深海ならではの様々な魚が釣れ、楽しめたのである。そこで、今年も世の中の自粛解除の様子をみて、釣行してみることになった。
船長が新たな場所を案内。より深場を探る
今回、船長は昨年のメンバーの釣行の様子から「さらに深い場所で、ジグでやってみたい場所がある」と予約時に話してきた。アカマチだけでなく、クロムツの良型もヒットする場所だという。
クロムツも本命として釣りたい魚。そこでメンバーは、より重めのジグも用意してきた。これまで新島キンメ狙いで1㎏近いジグを使ってきた経験もあり、重いジグとなると、より熱くなってしまう変わり者? のメンバー。
今回は準備の段階で、ジグウエイトはどこまで持っていくかと皆で意見を出し、400g 前後から800gまで用意。飛行機の移動のため、持ち込むジグウエイトは厳選しなくてはならない。しかし、あれこれ考えるのも楽しい部分だ。
実釣初日、船は2時間半ほど走り、最初のポイントに到着。慶良間諸島の南沖、水深365mから駆け上がる場所からスタートとなった。
そんな水深から、オマツリをしないように皆でジグウエイトをある程度合わせつつ、船長の合図で投入していく。ジグの落とし込み、巻き上げともに時間を要し、巻き上げは一苦労。そのためウエイトを合わせ、皆のラインができるだけ平行に落ちていく配慮が必要だ。横島さんは450gからスタートした。
船長は皆のフォールに掛かる時間を予想し、船の流し始めの位置を決め、ポイントにジグがしっかり入るように、そしてアングラーがしゃくりやすいように船を微妙に調整。深場の釣りは、船長のポイントを知る知識とともに、操船の腕により釣果が大きく変わる。
水深300~500mを攻めた! 沖縄本島慶良間周辺のディープゲーム【後編】はこちら>>>
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写真と文/本誌編集部
取材協力/KIYOEIⅢ( 那覇北マリーナ・内根原 均船長)
TEL 090-3792-7739
http://kyoei3.com/
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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