BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

人生初の300km超。編集サカモトのアンバウンドグラベル(事前準備編)|UNBOUND GRAVEL

砂利道を走るグラベルライドのレースとしては最も有名ともいえるレース「アンバウンドグラベル」。このアンバウンドグラベルはアメリカ・カンザス州エンポーリアという小さな町で開催され、世界各国から参加者が集まる。その参加者は4500人を超え、毎年大きくなっている人気レースイベントだ。

今回このアンバウンドグラベルに自転車歴の浅い編集部サカモト(筆者)が2度目のチャレンジをした。じつは筆者が初めて参加した自転車レースが昨年、2023年のアンバウンドグラベルだ。そして今年、2024年6月1日にも行われたアンバウンドグラベル2024に筆者が再度参加した。しかも参加レース距離は昨年の2倍の200マイル。はその今回は挑戦の経過を【事前準備編】【レース編】【装備編】に分けて記録する。

レース編の記事はこちら
人生初の300km超。編集サカモトのアンバウンドグラベル(レース編)|UNBOUND GRAVEL

人生初の300km超。編集サカモトのアンバウンドグラベル(レース編)|UNBOUND GRAVEL

2024年08月23日

同じ走るなら長い方がいい、貧乏性でポチっと押した200マイル

昨年は100マイル走るのがやっとで、10時間を超えてゴールした。そんな経験で懲りたかと思いきや、今年の同レースにもしっかりエントリー。距離は倍の200マイル。

「同じイベントにでるのに、昨年と同じカテゴリーだとつまらないよな」と浅い考え。また、「結構費用はかかるので、できるだけ長く走りたいしな」という貧乏性も発動。さすがに最長のXL=350マイル≒560kmはキツいかと思ったが、200マイル≒320kmならまだいけるのではないか。商品の選択肢を松竹梅のレベルで揃え、本当に買わせたいものを竹に置く手法に引っかかるように、まんまと200マイルの申し込みをクリックした。

2度目のチャレンジへ向け、日本で出発前にトレーニングを重ねた

昨年は自分の自転車ももってないし、借りてくるところからスタート。言われたままの装備で事前準備無しに挑むしかなかった。しかし少しだけ歴を重ねた今年はマイバイクもある。装備の確認や事前のトレーニングも詰める。
さすがに200マイルを制限時間20時間半以内で走ることはマストに考えているので、ちょっとナーバス。楽観的に行き過ぎることはなく、それなりに準備を重ねた。

グラベル事前練習でお世話になった同じくアンバウンドに出場した高岡さん(中央)と真奈さん(右)。結果的に高岡さんは今年のアンバウンドで年代別1位。真奈さんは年代別4位と入賞している。念のため書きますが、4000人以上参加しているイベントです

特に4月~5月にかけては関東周辺のグラベルを週末に4回ほど走りに行った。高岡亮寛さんや森廣真奈さんといったアンバウンドグラベルに同じく出場する日本人のライダー達とともに走る山梨のグラベルは峠も多く組み込まれたコースで結果的にアンバウンドグラベルよりも強度が高かった。日本のグラベルは斜度がきつく、トレイルのような場所も多い。

山梨県のグラベルにはアドベンチャー感あるルートもある
出国3日前にもグラベル遊び大好き集団として名高い「5G!」の面々に誘われグラベルライドへ!
舗装路でも可能な限り距離を走った。地元のショップでもあるスズパワー主催のセンチュリーライドに友人と参加

日本からの飛行機輪行、そしてカンザスへ

飛行機輪行はいつも預ける時になんか緊張する。超過料はとられるはずなんだが、なぜか往路では発生せず(デルタ航空)

昨年と違い経費的にはかなり切迫していたので(昨年も切り詰めていたが)、削減できる経費は削減しつつしっかり取材を行い挑むことになる今回のアンバウンド。編集長がいた去年と異なり、今年は単騎参戦だ。

レースが行われるのは現地時間6月1日の日曜日。羽田空港をその週の日本時間火曜日の16時半に出発し、アメリカ・シアトルで乗り換えカンザスシティ国際空港に向かった。シアトルでの乗り換えで6時間以上待つことになるが、最も安いチケットがこれ。カンザスシティ国際空港に到着した時刻は深夜23時55分。想定どおり。レンタカー屋の開店が朝の6時ごろ。このわずかな時間でホテルに泊まるのももったいない(経費的に)……。カンザスシティ国際空港は24時間営業のため、ベンチで朝まで耐え忍んだ。

行きの飛行機が一緒だったトライクルの田渕君幸さん。長時間のトランジットを活かしシアトルのスターバックス1号店へ。電車が通っており空港から1時間ほどで到着。スタバマニアでもないけれど

カンザスシティ国際空港からアンバウンドグラベル会場のエンポーリアまでは約200km。休憩も含めて3~4時間あれば到着できる。昨年も運転したため気持ち的に余裕がある。一度高速に反対から乗ろうとし、横の車から全力の大声で停車を迫られたくらいで特にトラブルはなく到着した。一度経験している余裕というのは大きいものだ。

今回のホテルはスーパー8。ホテル予約はだいたいブッキングドットコムで済ませているが、この名前はとても多く見る。いわゆるチェーンのホテル?モーテル?だ。昨年のホテルの印象もあったのでシャンプーなども持参していたが、今回のホテルはシャンプーもボディソープも全てある。もうこれだけで十分すぎる設備だと思ってしまう。

この旅程のルームメイトのたかすさん(写真右、5G!メンバー)と筆者(写真左)。このチェーンのホテル無難に良い
▼昨年(2023年)の記事はこちら

世界最大のグラベルレース、アンバウンドグラベル2023参戦記|UNBOUND GRAVEL 2023【前編】

世界最大のグラベルレース、アンバウンドグラベル2023参戦記|UNBOUND GRAVEL 2023【前編】

2023年07月28日

なお、2ベッドの部屋で5泊6日で約1050ドル。2人で使用した方が経済的に楽なため、事前練習でもご一緒した「たかす」さんと同部屋で本イベントを過ごした。結果的にかなりコストを抑えることに成功。ちなみに、最も安く済ませる方法として、この期間中に1軒家(戸建)を借りるという手段もある。AirB&Bやフェイスブック上のアンバウンドグラベルコミュニティ上で結構この情報も流れている。知り合いが多い人はこの一軒家を借り上げて複数人でシェアするのが最も合理的だ。アメリカのスーパーでは水も24本などの単位で買った方が圧倒的に安く手に入る。そういった観点からも複数人での参加は有利だろう。

会場近くのパナレーサーの拠点。「日本人の参加者をサポートしたい」といつも門戸をあけていた

グラベル専用タイヤのパイオニア・グラベルキングを世に出した日本企業のパナレーサーは、昨年から引き続き会場の近くに一軒家を借り日本人参加者達への手厚い支援を実施していた。なにか不具合があった際にこういった専門家たちが現地にいることは本当に心強い。ちなみに私もかなりお世話になった(使用タイヤはパナレーサーじゃなかったのにありがとうございました)。

レース前日にはエキスポやシェイクアウトライドも楽しめる

レース以外でもエキスポなどで大いに盛り上がっている。この様子やこれをもって感じたことなどはバイシクルクラブ9月号の本誌で詳細に記載しているので割愛する。ぜひ気になる方は確認してほしい。

公式スポンサーでもあるIRC主催のシェイクアウトライドには、日本からきたIRCスタッフ2名(写真右端、中央左)のほかパナレーサー社員(中央右)も参加。日本企業の積極的な姿勢に嬉しさを覚える。5G!のたかすさん(左端)は他にも多くのシェイクアウトライドを楽しんでいた

 マーク・“ギターテッド”・スティーブンソンとの出会い

また、今回の渡航前からSNS上で連絡して約束しあった人物がいる。マーク・“ギターテッド”・スティーブンソン。グラベル黎明期に現代グラベルの最初のレースと呼ばれるトランス・アイオワの創始者だ。アンバウンドグラベルの創設者たちがここから学んだとも公言しており、グラベル初期の時代を聞くにはうってつけの人物だ。

彼とのやり取りからうまれた論説ともとれるような記事はとても貴重だと感じている。こちらも本誌面上に収録している。テキストも過去の提供写真も満載。ドキュメンタリーの意味でも非常に重要な記事のためぜひ読んでいただけたら幸栄だ。

バイシクルクラブ9月号の購入はこちらから
Amazon

レースの前まででかなり楽しむことができたが、本番はここからだ。
実際のレースレポートは後編にて紹介する。

 

SHARE

PROFILE

坂本 大希

坂本 大希

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

坂本 大希の記事一覧

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

坂本 大希の記事一覧

No more pages to load