
ジャーナリストが選ぶ「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025」ノミネート5台発表

Bicycle Club編集部
- 2025年03月11日
「いま注目のロードバイクはなにか?」をフリーランスの自転車ジャーナリストたちが決めるスポーツ自転車の年間アワード「日本バイシクルオブザイヤー(BOTY)」。8回目となる「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025」のノミネートバイク5台が選考委員会から発表された。
自転車ジャーナリストが決める国内唯一のスポーツ自転車アワード
バイシクル・オブ・ザ・イヤーは単一メディアに属さないニュートラルな立場にある我々自転車ジャーナリストたちが選考委員を担っているスポーツ自転車の年間アワード。第8回目となる今回も、メディアに属さないフリーランスの自転車ジャーナリストによる企画・運営体制により、厳正に行われた。
選考対象車種はバイシクル・オブ・ザ・イヤー2024の発表以降に国内で発売された自転車。そのなかから選考委員がリストアップ、その中から「2025年のスポーツ自転車を代表する5ベスト」として選考されたものだ。
日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025 選考委員

日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025 5ベスト
今年の受賞車種は、以下の5台。2024年に発売されたロードバイクならびにグラベルバイクをリストアップ。そのなかからジャーナリストが選考、持ち点10を投票しその得点の多かったバイクがノミネートされた5台となる。「5ベスト」の受賞車種は以下のとおりだ(順不同)。この5台の自転車から、大賞を決める最終選考会を実施。
選考委員の投票によってリストアップしたのは以下の5台。
- ANCHOR RE8(アンカー/RE8)
- COLNAGO Y1RS(コルナゴ・Y1RS)
- PINARELLO DOGMA F(ピナレロ/ドグマF)
- TREK MADONE SLR(トレック/マドンSLR)
- WINSPACE SLC3(ウィンスペース/SLC3)
各メンバーの投票によって、まず今年の5ベストが決まった。トレック・マドンSLR、ピナレロ・ドグマF、コルナゴ・Y1RSに4票が入ったのは予想通りだが、並ぶ4票を獲得したのは、いわゆる中華カーボンと呼ばれる新興勢力の筆頭、ウィンスペースのSLC3だった。次に3票を獲得したアンカー・RE8。この5台がノミネートバイクとなるよていだった。しかし残念ながらコルナゴ・Y1RSは試乗車の用意が間に合わず、コルナゴ・C68グラベルが次点繰り上げとなった。なお同じメーカーが繰り上げになったのは単なる偶然であり、他意はない。
ANCHOR RE8(アンカー/RE8)
日本のアンカーが発表した完全新作となるエンデュランスロード。「全てのホビーライダーに、レースバイクのテクノロジーを」をコンセプトとし、快適性や扱いやすさに、RP9開発で得られた空力性能や剛性バランスなどの「速く走るための技術」を加えた。フォルムやカラーなども魅力の一つ。
COLNAGO C68 GRAVEL(コルナゴ/C68グラベル)
伝統のラグ構造を採用するコルナゴのフラッグシップモデル、Cシリーズ。最新世代は2022年に発表されたC68で、レーシングバイクのVシリーズとの2トップ体制となる。このC68グラベルは、ロードバージョンであるC68をグラベルに最適化したモデルで、タイヤクリアランスは42mm。
PINARELLO DOGMA F(ピナレロ/ドグマF)
2003年デビューの初代から数えて11代目となるドグマF。先代よりフレームの素材を変更し、楕円断面のコラムを採用して空力性能をブラッシュアップした。ジオメトリやフレーム形状もより煮詰められたものとなっている。フレームサイズは11種類と豊富。カラーオーダープログラムも用意される。
TREK MADONE SLR(トレック/マドンSLR)
前作の発表からたったの2年でモデルチェンジとなったトレックのレーシングバイク。これまでトレックは<マドン=エアロロード、エモンダ=軽量バイク>と作り分けていたが、この新型マドンで両車を融合させ、「マドンの空力とエモンダの軽さを両立させる真の万能バイク」に変化させた。
WINSPACE SLC3(ウィンスペース/SLC3)
2008年に設立され、現在は中国に本社を構えるウィンスペース。傘下にホイールメーカーのルンを擁する。2015年からチームへのスポンサードを開始し、日本のスパークルおおいたもウィンスペースを駆る。このSLC3はフレーム全体を一体成型する軽量モデル。
大賞の発表は、3月19日発売のバイシクルクラブ5月で!
日本バイシクル・オブ・ザ・イヤーの受賞モデルは、性能、デザイン、トレンドなどあらゆる要素を踏まえて、自転車の専門家が選ぶ、この年の代表する一台であり、自転車業界の今を指し示すモデルともいえる。受賞モデルの詳細や選考の理由など、詳しい内容は、メディアパートナーとして協力するバイシクルクラブの最新号(Bicycleclub 5月号、3月19日発売)で掲載する。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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