
床井亮太がチーム地元で優勝、女子はMTB五輪代表の川口が制す|チャレンジサイクルロードレース

Bicycle Club編集部
- 2025年04月07日
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4月5日(土)から6日(日)の2日間にかけて、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンター内5kmサーキットコースにて第48回チャレンジサイクルロードレース大会が開催された。
初日となる5日(土)は快晴の中でのレースとなったが、大会2日目となる6日(日)は男子U23のレース中から雨が降り出し、男子エリートのレースがスタートする寸前まで雨が降り続く天候の中でのレースとなり、男子エリートは地元チームのレバンテフジ静岡に所属する床井亮太が、女子エリート+U23はパリ五輪MTB日本代表の川口うらら(Team TATSUNO)が、男子U23は2月に開催されたアジア選手権日本代表の渡辺一気(京都産業大学)がそれぞれ制した。
天候が大きく変わった二日間
4月5日(土)から6日(日)の2日間にかけて、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンター内5kmサーキットコースにて第48回チャレンジサイクルロードレース大会が開催された。
国内では春の訪れを告げるレースとして知られるチャレンジロード、今年も初日は男女年代別やマスターズのレースを、2日目は男女U23やエリートのレースを開催。
初日は綺麗に咲いた桜と時折雲の隙間から富士山が顔を覗かせるなど、春らしい天候の中でのレースとなった一方、2日目は男子U23のレーススタート後に雨が降り出し、男子エリートのレースがスタートする寸前まで雨が降り続く中でのレースとなるなど、二日間で天候が大きく異なる中でのレースとなった。
アジア選手権日本代表の渡辺一気(京都産業大学)が力を見せつける
大会2日目のオープニングレースとなった男子U23は4km+5kmのコースを12周回する64kmで開催。天気予報ではスタート前後から雨が降り出す予報となっていたが、選手たちがスタートラインに並ぶ時点ではまだ曇りの天候。149名の選手たちが9時30分にレーススタートを迎えると、3周回目を迎えるあたりで雨が降り始める。
3周回目に池谷隆太(稲城フィッツクラスアクト)がアタックを仕掛けると、5周回目までに以下の5名が先頭集団を形成する。
- 森田叶夢/渡辺一気/神谷啓人(京都産業大学)
- 池谷隆太(稲城フィッツクラスアクト)
- 新宮颯太(キナンレーシングチーム)
5名の選手はメイン集団とのタイム差を徐々に広げていき、10周回目前後で1分以上タイム差が広がる展開に。
メイン集団では永野昇海(明治大学)が飛び出したり、日本大学勢やアヴニールサイクリング山梨勢が先頭を伺う場面もあったが、力のある5名に対して組織的な追走をかけるまでには至らず、勝負は先頭で決まりそうな雰囲気を見せ始める。
残り2周回を迎える前の秀峰亭への上り区間で森田と渡辺が先頭から抜け出し、2名は3名とのタイム差を広げていく。後続の3名では最終周回に神谷がパンクで遅れ、3位争いは池谷と新宮の2名に絞られる。
先頭の2名はそのまま2人のグループでフィニッシュ地点である秀峰亭に姿を表すと、スプリントで渡辺が森田を下し優勝を決める。3位争いもスプリントとなり、池谷が先着し、3位を確定させた。
MTBパリ五輪日本代表の川口うららが独走で女子エリート+U23を制す
大会2日目では女子唯一のレースとなった女子エリート+U23は4km+5kmのコースを6周回する34kmで開催。雨の勢いが徐々に増す中、エリート+U23合計20名の選手たちがスタートラインに並び、12時15分にスタートが切られる。
序盤こそ様子見の展開が続くものの、3周回目から4周回目にかけて川口うらら(Team TATSUNO)と古谷桜子(内房レーシングクラブ)が抜け出すと、4周回目には川口が単独先頭に。
後続は川口と古谷のパックから遅れた梶原悠未(TEAM Yumi)とU23の山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2名が古谷に追いつき、最終周回へ。
川口はそのまま独走でフィニッシュ、女子エリートでの優勝を決める。
後続は3名でのスプリントとなり、梶原、古谷、山下の順でフィニッシュ、山下が女子U23最上位となった。
地元・レバンテフジ静岡の床井亮太がサバイバルレースを制す
今大会最終レースとなった男子エリートは4km+5kmのコースを15周回する合計79kmで開催。女子エリートのフィニッシュ近くに小ぶりとなった雨は男子エリートのスタート前には完全に止み、路面は濡れているものの男子U23や女子エリート+U23よりは良い天候の中でのレースとなった。
64名の選手がスタートラインに並び13時45分にスタートが切られると、序盤はアタックしては吸収されるという展開を繰り返す。
アタックと吸収という展開を繰り返す中で集団は徐々に人数を減らしていき、9周回目にはメイン集団の人数は30名を切る展開に。
ここまで何度もアタックを繰り返していた内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム)のアタックをきっかけに13周回目に以下の4名が先頭集団を形成する。
- 比嘉祐貴(チームサイクラーズスネル)
- 高梨万里王(レバンテフジ静岡)
- 鳴海颯(ノヴァポル・テセウス・スポーツクラブ)
- 阿見寺俊哉(アヴニールサイクリング山梨)
メイン集団からは床井亮太(レバンテフジ静岡)が追走のアタックを仕掛けるなど動きが続く中、最終周回に比嘉が先頭からアタック、一時単独先頭に。しかしこの動きも終盤にキャッチされると、フィニッシュ前で先頭と追走が合流し、集団は再び一つに。
上りスプリントということでばらけながらのスプリントとなり、寺田吉騎とのスプリントを制した床井がチームの地元レースで優勝を飾った。
リザルト
男子U17
1位:佐野凌麻(ORCA CYCLING TEAM) 41分00秒
2位:工藤健太(ブラウ・ブリッツェン) +1秒
3位:岡嶋空良(和歌山北高等学校) +3秒
男子U15
1位:茂木陽向(#1-PRIMERA-) 41分12秒
2位:佐野将麻(ORCA CYCLING TEAM) +5秒
3位:渡井健太(TEAM YOUCAN) +10秒
女子ジュニア
1位:石川七海(八千代松陰高等学校) 49分22秒
2位:西原夕華(北桑田高等学校) +1分37秒
3位:岡本彩那(ブラウ・ブリッツェン) +2分21秒
女子U17
1位:日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team) 48分53秒
2位:皆木海音(BELLMARE WOMEN’S RACING TEAM) +4分41秒
3位:中川依里(杉戸農業高等学校) +9分51秒
男子ジュニア
1位:松村拓弥(群馬工業高等専門学校) 1時間2分54秒
2位:安川尚吾(栄徳高等学校) +45秒
3位:吉本俊平(和歌山北高等学校) 同
男子MM30
1位:長島悠貴(PHANTOM湘南) 51分21秒
2位:古田将之(Team-DADDY) +25秒
3位:末岡正充(TONY Racing) +1分1秒
男子MM40
1位:高岡亮寛(Roppongi Express) 49分49秒
2位:大森慶太(BREZZA KAMIHAGI) +20秒
3位:渡邊和彦(チームとの) +1分13秒
男子MM50
1位:山本敦(SBC Vertex Racing Team) 43分45秒
2位:白鳥興寛(ARCCレーシングチーム) +1秒
3位:西谷雅史(チームオーベスト) +6秒
男子MM60
1位:奈良浩(イナーメ信濃山形) 44分59秒
2位:小田春彦(日本ろう自転車競技協会) +2秒
3位:奈良正一(天狗党) +54秒
男子U23
1位:渡辺一気(京都産業大学) 1時間46分27秒
2位:森田叶夢(京都産業大学) +3秒
3位:池谷隆太(稲城フィッツクラスアクト) +30秒
女子エリート
1位:川口うらら(Team TATSUNO) 1時間9分12秒
2位:梶原悠未(TEAM Yumi) +1分37秒
3位:古谷桜子(内房レーシングクラブ) +1分38秒
女子U23
1位:山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1時間10分54秒
2位:岡本美咲(早稲田大学) +49秒
3位:水谷彩奈(日本体育大学) +4分55秒
男子エリート
1位:床井亮太(レバンテフジ静岡) 2時間9分3秒
2位:寺田吉騎(バーレーンヴィクトリアスデヴェロップメントチーム) +1秒
3位:高梨万里王(レバンテフジ静岡) +2秒
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