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【2025年版】マウンテンバイク初心者におすすめの選び方&最新トレンド

初めてマウンテンバイクを選ぶなら、何を基準に、どう選ぶのがいいのだろうか。用途や予算、最新の装備を踏まえ、自分に合った一台を見つける選び方のポイントを紹介しよう。

初心者必見!2025年版マウンテンバイクの選び方と最新トレンド

オフロードを走るマウンテンバイク。その魅力は、走れる路面が増えるだけではなく、走りそのものが自由になることだ。舗装路では味わえない、地形と自然を全身で乗りこなすその快感は、物理法則と一つになる3次元の体験なのである。
その特殊な体験をさらに気持ち良いものにするために、マウンテンバイクのラインアップはどんどん専門的になり、細分化されている。数あるジャンルやモデルの中から、納得して選ぶためには、マウンテンバイクの遊び方と機材のベースとなる知識が必要。
専用パークやガイドツアーも充実し、街乗りから週末の里山ライドまで、楽しみ方が多様化したマウンテンバイク。その2025年現在の最新事情を踏まえ、初めてのマウンテンバイク選びに役立つポイントを整理して紹介する。

初めてのMTB選びで失敗しないために|目的別おすすめモデルを解説

まず、「なぜマウンテンバイクに乗りたいのか」という根本的な理由を思い出してみよう。そうすることで、どんな場所をどう走りたいのか、大まかなイメージがつかめる。目的を明確にすることで、機材のスペックや技術的な要素に振り回されない、モデル選びのベースとする。

ワイズロード 東大和店 店長 大野 茂一郎さん

話を伺ったのは、東京都のワイズロード東大和店の大野店長。根っからのマウンテンバイカーで、トレイルからMTBパークまで今も走り続けている。マウンテンバイクでの遊びと選び方の達人に、その選ぶためのメソッドを教わった。

【体験派】試乗からハマった人におすすめのマウンテンバイク

アクティビティ体験からマイバイクが欲しくなるケース。3次元の地形を走る楽しさと感覚を再現できるモデルを、走りの体験を思い出しながら、考えていく。

おすすめはコレ

・どこでも対応して走れるトレイルモデル
・そのコースに特化したジャンルのモデル

【里山ライド派】初心者が仲間と里山を走るためのおすすめのマウンテンバイク

走れる環境やコミュニティなどが身近にあり、その世界に飛び込むためにマウンテンバイクを探したい。走りたい場所や状況が明確なら、その状況に合わせたモデルが良い。

おすすめはコレ

・最終的にはレースにも対応できるモデル
・コミュニティの方向性に合ったモデル

【ロード経験者向け】違いを楽しめる本格マウンテンバイク

ロードバイクの延長としてオフロードを楽しみたい。スポーツ自転車の価値を分かっている方なので、機材としての性能やメカとしての良さ、ブランドの存在感などで選べる。

おすすめはコレ

・20万円以上の高スペックモデル
・トラベル長が長めのフルサスモデル

【街乗り&遠出派】行動範囲が広がるコスパ抜群のマウンテンバイク

街乗りがメインであっても、マウンテンバイクで行動範囲を広げたい。いわゆるママチャリの先にある行動範囲を広げる存在として、コスト重視で、山も走れる本格性能を。

おすすめはコレ

・ハードテールの軽量モデル
・コストパフォーマンスの高いモデル

マウンテンバイクの種類と特徴とは? ジャンルは大きく4つある

「どんな場所を走るか、どんなスタイルで楽しみたいか」によって選ぶべきバイクは変わってくる。まずはマウンテンバイクのジャンルをざっくり把握しておこう。
その走り方=スタイルのジャンルは大きく分けて4つ。それぞれに適したバイクがある。このジャンルごとの特徴を押さえ、自分がしたい走りを認識することが大事だ。もちろんどのジャンルでも、オフロードならではの自由でダイナミックな走りを楽しめることは間違いない。

【上り重視で軽量・XC競技向け】クロスカントリー(XC)・モデル

長距離を速く走ることに特化したジャンル。オリンピック正式種目であるマウンテンバイクXCO競技でおなじみだ。車重は軽量で、登りを軽快に走れる効率性を備えている。フレームも登りでの効率を考えた『低く遠い』設計だ。ハードテールモデルも多く、速さが最優先になる。

ポイント

『マラソン』系レースなどの長距離イベントやグラベルロードを長く走りたい方に向いているが、リアキャリアが取り付けられないなどストイックな作りが多い。また、登りでの効率のため下りセクションで速く走るには技術が必要なことも。

こんな人におすすめ

「クロスカントリーレースに出てみたい」「長い距離を走りたい、登りもあまり苦にならない」「ロード寄りの感覚を持ちつつオフロードを走りたい」

ロッキーマウンテン・Element Alloy 30

完成車価格:438,900円

詳細はこちらから

 

コナ・OUROBOROS CR(ウロボロス CR)

完成車価格 479,600円

詳細はこちらから

 

【トレイル・モデル】バランスの取れた性能、初心者にも

いわゆる里山やハイキングトレイル、登山道などの自然の中を気軽に楽しむためのジャンル。乗る楽しさや操作のしやすさを第一に考えた設計とパーツ装備で、ハードテイルとフルサスモデルがある。軽さを重視したモデルも多く、現在のマウンテンバイクの主流とも言えるモデル。

ポイント

XCモデルほど尖った性能ではなく、オールマウンテンほど下り重視でもない『中庸』な乗り味。初めてのマウンテンバイクにも選ばれやすい。自由な発想で作られたモデルも多く、メジャーブランド以外の個性的なモデルも多い。

こんな人におすすめ

「上りも下りもバランス良く楽しみたい」「ショップのライドやガイドツアーに参加したい」「乗りやすさを重視した確かな機材を手に入れたい」

ロッキーマウンテン・Growler 50(グローラー50)

完成車価格 297,000円

詳細はこちらから

コナ・HONZO ESD(ホンゾ ESD)

完成車価格:346,500円

詳細はこちらから

【下り重視、バイクパーク向け】オールマウンテン・モデル

下りでの安定した走行性能を重視したジャンル。下りで速度を出しても安定するフレーム設計だが、登りも効率的に走破できる工夫を凝らした、まさにあらゆる地形をマイペースで走れるモデル。フルサスモデルが主流で、少し重くはなるがトレイルもこなせるオールラウンダー。

ポイント

下り性能に余裕があるため、テクニックに自信がない人でも安心感が高い。太めのタイヤと長めのサスで車重は重めの傾向。走る地形や乗り手の好み次第で、フレームの性質を変えられる機構をもつモデルも増えてきた。

こんな人におすすめ

「バイクパークを存分に走ってみたい」「フワフワの下り心地で、登りでも仲間と一緒に走れるものを」「軽さよりも安心できる乗り心地を選びたい」

ロッキーマウンテン・Altitude Alloy 30

完成車価格 551,100円

詳細はこちらから

コナ・PROCESS 153 G3

完成車価格 422,400円

詳細はこちらから

【ハードな下りのレースに特化】エンデューロ & ダウンヒル(DH)・モデル

下りでかっ飛ばす!がメインテーマのジャンル。リフトやクルマで上まで運び、下りを攻めるスタイル。フルサスが基本で、サスペンションのトラベル量も長い。自走で登れるエンデューロモデルか下り専用のダウンヒルモデルか、という選択だ。街乗りや長い登りは苦手なジャンル。

ポイント

下りでの安定感はまさにフワフワ系。ゴンドラなどで登るダウンヒルコースでの走りをメインとしているライダーも多い。エンデューロレースは下りだけではなく自走する区間もあるため、登れるギア比も必要になる。

こんな人におすすめ

「激しい下り、スピードを楽しみたい」「パークで乗るのがメインで、登りはゴンドラなどで」「エンデューロやダウンヒルのレースに出てみたい」

ロッキーマウンテン・Slayer Carbon 50 Shimano

完成車価格 886,6000円

詳細はこちらから

MTB初心者Q&A|マウンテンバイク選びでよくある疑問を解決!

さて、いよいよ自分がやってみたい走り方がイメージできたら具体的なモデルを絞り込んでいこう。まずはマウンテンバイクの持つ走りの特性を知ること。そして自分がしたい走りに必要な機能はどんなものなのかを把握しよう。ここではモデルごとのスペックを読み解く知識と具体的なポイントを解説していく。

サスペンションのトラベル量の目安は?

「用途によって違うが、クロカンなら100~120mm、トレイルなら130~140mm、ダウンヒル寄りなら160mm以上」

サスペンションのトラベル量は、モデル選びの中で大きな目安となる。トラベル量の大小からそのモデルの性質が見えてくる。ジャンル分けに比例してもいるが、目安の数字と性質を以下に示そう。

100〜120mm

一般的にクロスカントリーモデル向け。軽量で登りに強い全体設計が多い。

120〜140mm

トレイルモデルに多いトラベル量。登りと下りを程良く両立でき、フワフワしすぎないので初心者にも扱いやすい。

140〜160mm

オールマウンテンモデル寄り。下りの安定感がぐんと増す分、登りではややサスの沈み込みなども感じられ、ペダリングを重く感じる場合もあるが、パークや里山で遊ぶには安心十分な性能だ。

160mm以上

エンデューロやダウンヒルモデル寄り。岩場や急斜面でも安定して走れる性能が手に入るが、車重も増し、上りには不向きな部分も出てくる。

フルサスとハードテールはどう選びますか?

「予算に余裕があればフルサスが楽に走れる。一方、ハードテールは価格も安く、自分の技術を伸ばせる。」

大まかな予算とモデルの方向性が決まったら、考えるべきが『フルサス(前後サスペンション)』か『ハードテール(前サスのみ)』か、である。
フルサスは下りの安定感が高く、衝撃を吸収してラクに走れるのが特長。ただし価格は高くなり、パーツも多くなるのでメンテナンスの頻度も上がる。また、サスが衝撃を吸収してスピードが出やすくなり、初心者にとっては怖さを感じることもある。
一方、ハードテールは前サスのみで、リアサスペンションが付かない分、価格は抑えめ。構造がシンプルでメンテナンスが容易なのもメリットだ。スピードが出にくいので、初めての人でも安心だ。さらに、サスペンションに頼らずに走るため、テクニックが身に付きやすい。ただし、下りでは路面からの衝撃を受けるため、荒れた路面では体力を消耗しやすい。「どちらが良いか?」は遊び方次第。楽に楽しみたいならフルサス、価格やメンテを抑えつつスキルを磨きたいならハードテールという選び方が基本となる。

1台目におすすめのバイクの価格は?

「ハードテールなら15万~25万円ぐらい、フルサスなら30万円ぐらいが一つの目安」

マウンテンバイクに限らず、どんな車種でも大まかに、予算が上がるとコンポーネントと主要パーツのグレードが上がる。もちろん高い方が性能も良いが、どう良くなるのか、目安となる価格と使い勝手を知っておこう。
街乗りが主で、機会があればオフロードに出かけるぐらいなら、10万円前後のハードテール・エントリーモデルで十分楽しめる。
20万円前後になると、サスペンションやブレーキ、変速機などのコンポーネントのグレードが一気に本格的に。オフロードでの操作もしやすく安全性も上がり、本格トレイルやパークライドでも安心できる仕様になる。オフロードをしっかり走るなら、この価格帯が一つの目安となる。
そしてパークを繰り返しバンバン走るのを考えるなら、30万円以上が選択肢に入る。特にフレーム剛性やサスペンション、ブレーキ性能が一段と充実し、ハードな走りを繰り返しても壊れにくい作りとなる。「高額に感じるかもしれませんが、激しいダウンヒルでも安心して楽しみたいなら、このレベルを選ぶのが良いですね」(大野さん)

27.5インチと29インチ、ホイール径はどう選ぶ?

「乗り越え性能で選ぶなら29インチ、軽快でアクション系なら27.5インチがおすすめ」

マウンテンバイクのホイール径は現在、27.5インチと29インチとが使われている。ただ主流は29インチであり、多くのメーカーがラインアップの中心に据えている。
29インチは直径が大きい分、路面のギャップを乗り越えやすく失速もしにくい。そのため初心者でも安定感を得やすく、長い距離を走るクロスカントリーやトレイルでの走行にも向いている。
しかし慣性が大きいため、ジャンプなどアクション寄りの動きの場合は少し扱いづらいこともある。
一方、27.5インチは取り回しの軽快さが魅力だ。ライダーがバイクを積極的に動かす時に、すばやく体重移動できて扱いやすく、トリック系の動きでは27.5インチが好まれる傾向にある。
また、フレームサイズが小さめのモデルで見かけることも多く、身長に合わせた選択肢としても有効だ。
ただ、ホイール径はフレームに合わせて採用されているため、あくまでもマウンテンバイクの性質を読み取る要素として考えておきたい。

サドルを上げ下げできるドロッパーポストは必要?

「マウンテンバイクではもはや標準装備ともいえるドロッパーポスト。サドルを瞬時に下げられるのは下りでの操作性が大きく変わるので、付けるのを勧めたいパーツ。」

レバー操作でサドルの高さを調整できるドロッパーポストは、今やマウンテンバイクの必須装備と言える。サドルが高いと腰を動かせる範囲や膝の曲げ伸ばしが制限され、バイクのコントロールが難しくなる。だがドロッパーポストを使えば瞬時にサドルを下げられ、ライダーはスムーズに体重移動ができる。結果として、下りの安定感が増し、転倒リスクも軽減される。
登りや平坦ではサドルを上げて効率良くペダリングし、下りではサドルを下げてアグレッシブにライドできる。一度使うと「これなしでは走れない」と感じるライダーが多いのも特徴だ。かつてはハイエンドモデルに装備されていたが、近年では15万円ほどの完成車にも標準装備されることも多い。
ドロッパーポストの有無は、モデルを選ぶ際には確認しておきたい要素だ。おそらく後で付けたくなるから。

eマウンテンバイクという選択肢も考えよう

最近は、電動アシストモーターを搭載したeマウンテンバイクが注目を集めている。最大の魅力は、山の中によくある繰り返す登りや急勾配でのアシスト性能。特に、超低速からのトルクフルな加速は、狙ったラインを戦車のようにそのまま走らせてくれる。
重量はあるものの、低重心で安定性につながり、特にフルサスモデルではグリップが向上する。従来のマウンテンバイクにはない走破性は「これぞ次世代! 」と心から感じさせる。トレイルでこそアシストの性能は最高に輝くのだ。
一方で、その重さは山での担ぎ上げを圧倒的に不利にする。価格の高さと、バッテリーの持ちも考えるべき要素だが、現在各メーカーから多くのモデルが登場し、価格帯も広がりつつある。検討する価値は十分にあるだろう。

軽量&パワフルな新型ユニットを搭載した2023モデル「YPJ-MT Pro」に試乗|YAMAHA

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2023年07月26日

【結論】マウンテンバイク選びで一番大切なのは「カッコいいかどうか」

最後の決め手がこれ。「でも最終的には『あなたはどれがカッコいいと思いますか?』だと思います。
お財布事情の許容範囲で「乗ってみたい」と思ったやつにまずは乗ってみてください」と大野さん。
「これなら続けられそう」と感じるバイクを選ぶこと。カラーでも、そのフォルムでも、「カッコいい」と思えるバイクを選んでこそ、本当の楽しさが見えてくるし、その後のモチベーションにつながるのだ。

ワイズロード 東大和店

東京都東大和市芋窪5-1137-1
TEL.042-516-9455
定休日:水曜(祝祭日を除く)
https://ysroad.co.jp/higashiyamato/

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PROFILE

中村浩一郎

中村浩一郎

30年の自転車記者歴で、35年来のマウンテンバイク乗り。最近はフルサスのeMTBばかりに乗っていて、これは犬と一緒に牧場みたいなところを乗ってみたい。趣味はBMXダートジャンプとピアノ。

中村浩一郎の記事一覧

30年の自転車記者歴で、35年来のマウンテンバイク乗り。最近はフルサスのeMTBばかりに乗っていて、これは犬と一緒に牧場みたいなところを乗ってみたい。趣味はBMXダートジャンプとピアノ。

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