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ニセコクラシック世界選手権プレ大会、石井雄悟や山本敦らが各部門で優勝|NISEKO CLASSIC 2025

2025年6月15日、北海道の雄大なニセコ連峰を舞台に「ニセコクラシック2025」ロードレースが開催された。来たる2026年に同地で開催されるUCIグランフォンド世界選手権のプレ大会と位置付けられた今大会には、国内外から多くのトップアマチュアライダーが集結。140kmと80kmの過酷なコースで、各年代別のチャンピオンを目指し熱い戦いを繰り広げた。

【140km部門】男子19-34は石井雄悟が激坂スプリント制す!

午前6時にスタートした140km男子19〜34歳カテゴリー
序盤からレースをリードした小嶋渓円(MiNERVA-asahi)と小出樹(ロードレース男子部)。小嶋はスプリント賞を獲得

午前6時、男子19歳から34歳のカテゴリーを皮切りに、140km部門のレースが5分間隔のウェーブスタートで幕を開けた。男子19〜34歳カテゴリーでは序盤から小嶋渓円(MiNERVA-asahi)、小出樹(ロードレース男子部)の2人が積極的に逃げ集団を形成。一時は後続のメイン集団に4分50秒もの大差をつける快走を見せた。

大前翔(Roppongi Express)が先頭で集団をコントロールする
石井雄悟(MAS X SAURUS)が集団から飛び出し、チヌセプリKOMを先頭通過し山岳賞を獲得

しかし、レース中盤以降、メイン集団もペースアップ。海外からの参加選手も追撃の動きを見せるなど、緊張感あふれる展開が続いた。終盤、大会名物の厳しい登りが続くパノラマラインでのKOM(King of Mountain)区間手前で逃げは吸収され、レースは振り出しに戻る。

石井雄悟(MAS X SAURUS)のアタックを大前翔(Roppongi Express)がチェック
フィニッシュライン直前で大前翔(Roppongi Express)をパスした石井雄悟(MAS X SAURUS)
140km男子19〜34歳表彰

勝負はフィニッシュ前の急坂スプリントへともつれ込み、石井雄悟(MAS X SAURUS)が驚異的なスプリントで大前翔(Roppongi Express)をフィニッシュライン直前でパスし、劇的な勝利を飾った。レース後、石井は「楽しかったです。景色が綺麗ですごい走りごたえあって、景色見ながら楽しんで走れました」とレースを振り返り、来週の全日本選手権に向けても「上位目指して頑張れたらいいかな」と意気込みを語った。

2位には大前翔(Roppongi Express)、3位には大石章瑛(備後しまなみeNShare)が入った。石井は、先日のMt.富士ヒルクライムでの優勝に続くビッグタイトル獲得となった。

集団を牽引する加藤大貴(COW GUMMA)
ゴール後、お互いの健闘を讃えあう田中裕士と加藤大貴(COW GUMMA)

男子35~39歳のカテゴリーでは、田中裕士とのスプリントを制した加藤大貴(COW GUMMA)が優勝。「去年ニセコクラシックで途中で逃げて捕まって不甲斐ない結果だったので、今年は逆回りっていうこともあり、我々登りが得意な選手にとっては結構有利なコースなので、優勝絶対狙うっていう感じで今日のレースに臨みました」と昨年の雪辱を果たした喜びを語った。

140km男子40〜44歳カテゴリーには前回大会総合覇者の小林亮(soleil de lest)も参戦
140km男子40〜44歳カテゴリーは南広樹(TeamZenko)が優勝
男子45~49歳カテゴリーの世界チャンピオンである高岡亮寛(Roppongi Express)
世界チャンピオンを抑えて優勝した松木健治(VC VELOCE)

男子45~49歳カテゴリーでは、松木健治(VC VELOCE)が優勝。「得意の展開に持ち込めた。高岡(亮寛)さんが強いのは分かっていたので、どう対応するかだったが、うまく耐えきれた」とレースを振り返った。来年のニセコ世界選手権に向けては「1年かけて仕上げていきたい」と意気込みを語った。

女子19歳以上カテゴリーでは、東京オリンピックにも出場した金子広美(三重県自転車競技連盟)が優勝した。

【80km部門】男子50-54は山本敦がナショナルチャンプの意地見せる!

一方、80km部門も午前6時30分から、倶知安町のゴンドラ坂頂上をスタート地点として各年代別カテゴリーが順次出発。特に注目された男子50歳~54歳のカテゴリーでは、序盤から富田岳史(KNTR Cycling Team)が力強い走りで集団を牽引。厳しい登坂区間で次々と選手がふるい落とされ、集団は少数精鋭となった。

先行してスタートしたnon-UCIカテゴリーのグループ6では、今西大地(パラティアムTOKYO DIMARE、19~39歳)、西村朝陽(19~39歳)、そして高校生の橋本貫志(苫小牧東高等学校、16~18歳)、恵田人和(帯広北高等学校、16~18歳)の4名が逃げ切り、ゴールスプリントを今西と橋本が制した。

UCIカテゴリーの男子50歳~54歳では、終盤まで山本敦(SBC Vertex Racing Team)、山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT)らが激しい攻防を展開。最後は年代別ナショナルチャンピオンジャージを纏う山本敦がスプリントを制し優勝。レース後、山本は「なんとかちょっと逃げを作ろうと思って、積極的にちょっと動いたんですけど、なかなかちょっと逃げはできなくて。最後に5人ぐらいでちょっと抑えて、最後のゴンドラ坂上がるところまで来たんですけど。3番手で登り始めて、勝てる感覚は自分の中にあったんで。先行させておいて、最後にスプリント勝負で勝つ自信があったんで、なんとかまくって勝つことができました」と冷静なレース運びを振り返った。2位には山本裕昭が入り、「ダブル山本」がワンツーフィニッシュを飾った。

女子19歳~34歳のカテゴリーでは、石井嘉子(Team honeyB BIKEBAJU)が優勝。「とりあえず、ほっとしてます。みんな強くて、途中はどうなるか分かんなかったんですけど、強い女子、(2位の鈴木)友佳子ちゃんとか、3位の選手(キム・ミソ)とか、あと(仲村)陽子さんとか、(古谷)桜子ちゃんとかと、みんなで回してやっていけたんで。結構下りが怖くて、着けれなかったんですけど、そういうところを他の選手がカバーしてくれたので、ラッキーだったなと思ってます」と一緒に走った選手たちへの感謝も語った。

そして、80km女子50~54歳のカテゴリーでは、仲村陽子(フィッツ)が圧巻の走りを見せ優勝。チームリレーと合わせて出場した全てのカテゴリーで勝利を掴んだ。「チームリレーでも個人でも優勝し、出場したすべてのカテゴリーで勝つことができました。狙い通りすべてのタイトルを獲得できたのは嬉しいです。特別な作戦というより、これまで通り自分の調子を信じて走れば結果はついてくると考えていました。今年もそれがうまくいきました。全日本選手権に向けてコンディションを整えていたことが、今回のレースでも良い形で発揮できました。80kmの中でいろいろと展開を考えましたが、終盤は集団から抜けて、単独で走る判断をしました。とにかくケガなく終えられて良かったです。この後は、世界選手権にも出場する予定です」と力強くコメントした。

逆回りコース、来年への期待高まる

今大会は昨年とは逆回りのコースレイアウトが採用され、選手たちにとっては新たな戦略と厳しい挑戦が求められた。

各カテゴリーの優勝者をはじめ、上位入賞者にはレース後、表彰式でメダルや賞品が授与された。来年の世界選手権本番に向けて、ニセコの地は早くも大きな期待と熱気に包まれている。今回のプレ大会の成功は、その期待をさらに高めるものとなった。

リザルト

140km

男子 高校生

1位 寺町悠希(北海道帯広南商業高等学校) 3時間56分8秒
2位 明石悠之介(札幌創成高等学校) +10分52秒
3位 吉永優斗(TEAM ORIGIN) +57分41秒

男子 19〜34歳

1位 石井雄悟(MAS X SAURUS) 3時間42分7秒
2位 大前翔(Roppongi Express)
3位 大石章瑛(備後しまなみeNShare) +1秒

男子 35〜39歳

1位 加藤大貴(COW GUMMA) 3時間42分35秒
2位 田中裕士 +3秒
3位 高橋利尚 +2分56秒

男子 40〜44歳

1位 南広樹(TeamZenko) 3時間51分45秒
2位 利田卓也(TREK Mini Bus Racing) +8秒
3位 小林亮(soleil de lest) +17秒

男子 45〜49歳

1位 松木健治(VC VELOCE) 3時間59分26秒
2位 高岡亮寛(Roppongi Express)
3位 田崎友康(F(t)麒麟山Racing) +3秒

男子 50歳以上

1位 鈴木弘文(レブハフトレーシング) 4時間3分3秒
2位 高橋誠(Roppongi Express) +2分34秒
3位 片岡敏一(Katasei Compagno) +3分2秒

女子 19歳以上

1位 金子広美(三重県自転車競技連盟) 4時間2分52秒
2位 大石由美子 +24分17秒
3位 ウィリアムス美愛 +1時間15分46秒

80km

男子 高校生

1位 橋本貫志(北海道苫小牧東高等学校) 2時間14分41秒
2位 恵田人和(帯広北高等学校) +5秒
3位 髙田蒼一郎(北海道帯広柏葉高等学校) +1分1秒

男子 19〜39歳

1位 今西大地(パラティアムTOKYO DIMARE) 2時間14分41秒
2位 西村朝陽 +17秒
3位 渡邊翔流(酪農学園大学) +1分4秒

男子 40〜49歳

1位 井上健志(チームGINRIN熊本) 2時間15分47秒
2位 藤木智範 +2秒
3位 安武英治(チームGINRIN熊本)

男子 50〜54歳

1位 山本敦(SBC Vertex Racing Team) 2時間14分3秒
2位 山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT) +2秒
3位 筧五郎(都製餡ROADTEAM) +13秒

男子 55〜59歳

1位 山崎博志(湾岸サイクリング・ユナイテッド) 2時間17分46秒
2位 西谷雅史(チームオーベスト) +4秒
3位 チャールズ・スミス(Team Charlie Brown) +1分16秒

男子 60〜64歳

1位 苗村徹(VC VELOCE) 2時間23分32秒
2位 小田春彦(日本ろう自転車競技協会) +2秒
3位 三浦恭資(TriX) +7秒

男子 65〜69歳

1位 花田清志(青森方面隊) 2時間25分19秒
2位 増田謙一(SHIDO-WORKS) +17秒
3位 平林和也 +1分5秒

男子 70〜74歳

1位 クレランス・キング 2時間40分13秒
2位 濱田力範(TBP) +2分47秒
3位 津村民生 +6分14秒

男子 75歳以上

1位 高山信行(トライアスロンチームSUB3) 2時間43分36秒
2位 ティンズリー・ジェーンズ(MoriMori) +7分5秒
3位 磯部喜男(サイクルロードエイト) +52分39秒

女子 高校生

1位 石川七海(MOPS) 2時間29分51秒

女子 19〜34歳

1位 石井嘉子(Team honeyB BIKEBAJU) 2時間27分51秒
2位 鈴木友佳子(MIVRO) +31秒
3位 キム・ミソ(ROUNDEL) +32秒

女子 35〜39歳

1位 幸城はるか 2時間30分42秒
2位 山崎友里(バルバレーシングクラブタカオカ) +5分56秒
3位 大地真世(EMU SPEED CLUB) +13分15秒

女子 40〜44歳

1位 ジャン・クー 2時間30分40秒
2位 森廣真奈 +1分51秒
3位 三谷尚子 +3分42秒

女子 45〜49歳

1位 会田洋美 2時間43分50秒
2位 成田聖子(SOUTH PACK) +1分50秒
3位 関谷加津子(Team SHIDO) +12分31秒

女子 50〜54歳

1位 仲村陽子(フィッツ) 2時間30分34秒
2位 番場しおり(SKG PHARMA) +2分19秒
3位 西原久美子(Team hsj) +3分45秒

女子 55〜59歳

1位 米田和美(MOPS) 2時間34分20秒
2位 山口優子(VELONUTS RACING TEAM) +9分38秒
3位 メレディス・クラーク +10分48秒

女子 60〜64歳

1位 栗原春湖 2時間33分34秒
2位 石井裕美 +20分36秒
3位 野水央子(なるしまフレンド) +23分54秒

女子 65〜69歳

1位 菊池香(なるしまフレンド) 3時間6分41秒
2位 矢野恵子(Teamサコッシュ) +4分6秒
3位 棚田正美(クラブワンピースタカオカ47/16) +28分43秒

女子 70〜74歳

1位 鈴木美智子 3時間40分21秒

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せいちゃん

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稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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