FULCRUM・スピード 40 DB【TEST ME】
山口
- 2019年07月25日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! ついに国内でもデリバリーとなった「フルクラム・レーシングスピード」ディスクブレーキ、2ウェイフィットバージョンを副編・山口がチェック!
ハイエンドオールラウンドホイール! スピード40がディスクブレーキ対応
レースでオールラウンドに活躍するフルクラム・レーシングスピード。そのディスクブレーキ、2ウェイフィットバージョンがついに国内でもデリバリーとなった。
まず重量1470gと同社のレーシングゼロカーボンDBに比べても20gのみの重量増という軽さだ。もちろん、さらなる軽さを求めるならチューブラーモデル、スピード40T DBの1320gという選択肢もある。
また、ベアリングを保護するシールも付属するため、シクロクロスやグラベルでも活用できるなど、このホイールが活用できるフィールドは多岐にわたる。
ロードレースからシクロクロスまでカバーする名ホイール
グラフィックは大きく、「フルクラム」と「スピード40」のロゴが入る。スポークパターンはフルクラムの特徴でもある2:1を採用する。フロントは左が14本、右が7本。リアは左が7本、右が14本
INFO
FULCRUM・スピード 40 DB
27万4000円(前後セットHG11、カンパニョーロ/税抜)
27万5000円(前後セットXDR/税抜)
●リム素材:フルカーボン、ツイルカーボンファイバーフィニッシュ ●リム高:40㎜ ●リム幅:26.5㎜(外幅)、19㎜(内幅)●タイヤタイプ:2ウェイフィット ●適合タイヤ幅:23~50㎜ ●フリーボディバージョン:HG11、カンパニョーロ、XDR ●重量:1470g ●ライダー重量制限:109㎏
IMPRESSION
バランスがよくハンドリングが扱いやすい
奇をてらうことなくホイールの王道をいくバランスのよさが、このスピード40DBの特徴だ。
乗り始めで感じられる踏み出しの軽さ、そして上りでパワーロスすることなく進む十分な剛性。さらに横方向の剛性を確保することで、素直なハンドリングを実現しており、まさにこれらのバランスのよさが際立っている。
また、アルミスポークを使った同社の「レーシングゼロ」に対して、スチールスポークを使っているこのスピード40DBを比べてみると、どちらかといえばスピード40DBのほうが乗り心地がマイルドになる。マイルドといってもあくまでもレーシングレベルでの話だが、自分のような非力なライダーでも、力をスムーズに伝えてくれ、非常に扱いやすい。
また、こうした特徴はシクロクロスでも使ってみたくなるものだ。オフロードではハンドリング、そしてトラクションコントロールがポイントとなるが、このスポークのほどよい加減は走りを安定させてくれるだろう。まさにオールラウンドなホイールだ。
TESTER
ヤマグチ
かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。ただ、44歳を迎えた現在では体力の衰えをカバーしつつも、ロードレースやグランフォンドを楽しむため機材や身体のケアを研究する
問:カワシマサイクルサプライ www.riogrande.co.jp
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PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。