KPLUS・ウルトラ【TEST ME】
ハマダ
- 2019年09月12日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は台湾のデザイナー集団が生み出したヘルメットブランド、KPLUS・ウルトラを編集部の浜田がチェック!
日本初入荷! 独創的デザインのヘルメット
KPLUS(ケープラス)は30年以上にわたって、世界的に有名なヘルメットのOEMを請け負ってきた台湾ブランド。それらを手掛けてきたデザイナー集団が「自分たちらしいヘルメットを作りたい」と、2016年に起こしたのが同ブランドだ。
安全性と機能、デザインを融合し、シリアスレーサーのみならず、街中を駆け抜けるオシャレサイクリストにも似合うラインナップとなっている。
そのなかでもこのウルトラは、一見エアロロードのスタンダード型に見えるが、非常にユニークな「MCS磁気カバーシステム」を採用。風洞実験に基づき、カバーの変更による空気抵抗と乱流、および通気性の調節ができる。
そもそも欧米人向けの形状設計ではなく、ニューアジアンフィットとされる帽体のため、われわれ日本人にも確かなフィット感を実現。豊富なパッドとあわせて多くの頭にフィットさせやすい設計になっている。
磁気カバー付け替えで効果を発揮。ユニークなデザインが光る
INFO
KPLUS・ウルトラ
2万8300円(税抜)
●サイズ:S、M、L ●カラー:ホワイト、マットブラック、マットグレー ●実測重量:295g(Mサイズ) ●付属品:エアロブレードカバー、エアロベントカバー、5 ㎜メモリーフォーム、5 ㎜&10 ㎜レギュラーフォーム
IMPRESSION
思わずニヤニヤ!作り手の思いが伝わってくる
「風洞実験」、「空気抵抗」というワードが出ると、シリアスレーサー向けアイテムだと考えがちだが、どうやらこれはデザイン的探究心から生まれたモデルだと推測。なぜなら「エアロブレードカバーにロゴをのせているから」だ。数値だけを追い求めるなら不要なはず。ケープラスを作っている奴ら(あえてこう書く)の「こういうの、おもしろいよな。カッコいいよな!」という笑顔が見えてくるようでうれしい。
日本人の頭にしっくりくる深被り型でフィット感もグッド。後部のダイヤルや顎下のバックルのタッチもいい感じ。カバーを付け替えると若干通気性とエアロ効果に差を感じるが、それが大きく走りに影響を及ぼすという感じはしない。ただ付け替えるときになぜかニヤニヤしてしまうし、この構造をだれかに自慢したくなってしまう(笑)。
ヘルメットに求めるモノとは何か?「安全と理論的機能性」だけに終始する他ブランドを置いてきぼりにするケープラス、覚えておこう。
TESTER
ハマダ
元プロショップ店員の編集部員。頭の形はいわゆる日本人型とされる丸型。レースイベント用、休日用、ロングライド用を気分で使い分けている。このヘルメットの見た目のかっこよさに惹かれてテスト! レース用かと思ったが……
問:チャンピオンシステム https://kplus-helmet.jp
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