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ケルビム × 富士フイルム 対談 「もの作りの流儀」

CHERUBIM今野さんと富士フイルムの上野さんが語る製品へのこだわり

富士フイルムのカメラを愛用している、ケルビムの今野さん。ケルビムの自転車を愛用している、富士フイルムの上野さん。ともに作り手の立場にある2人が、製品へのこだわりについて語り合った。

今野製作所・今野真一
ハンドメイド自転車「ケルビム」を製作する今野製作所チーフビルダー。海外でも評価が高く、北米ハンドメイドショーなどで数々のベストショーを獲得。近年では、トップ競輪選手にも愛用者が多い
富士フイルム・上野 隆
光学・電子映像事業部 営業グループ 統括マネージャー。7歳からカメラを持つ生粋のカメラファン。マニアに定評あるデジカメ、Xシリーズをプロデュースする。ケルビム・SLX所有

今野:僕は富士フイルムのX 100Fというモデルを使っています。カメラマニアのスタッフが薦めてくれて。僕はデジタル音痴なのでアナログ感覚で撮れるというのがすごいポイントです。
上野:カタログの写真も自身で撮られていると聞いて驚きました。僕はケルビム乗りですが、初めてお店にうかがったときに、今野さんがウチのカメラを使っていると聞いてまたビックリしたんですよ。

上野さんの愛車、ケルビム・SLX。プロトタイプながら、サイズが上野さんにピッタリだった

今野:最近はずっとコレで撮ってますね。自転車は売り物なので、どうやって撮るかは気を使います。カメラマンより作り手の僕のほうが魅力を写せるんですよね。自分でスタジオを作ったり、創意工夫してます。

今野さんが愛用しているフジフイルム・X 100F

上野:ケルビムの自転車はフレームカラーがとてもキレイですが、撮った後に色の調整はしてるんですか?
今野:調整はしてますが、あまりしないようにしてます。どんどん変になっちゃうんで。結局、最初からキレイに撮ったほうが早いんです。
上野:その通りだと思いますね。富士フイルムはフィルムメーカーなので、調整は基本的にいりませんという色を一発めから出します。そこは80年以上色を作ってきた会社として注力しているところです。
今野:カメラはデジタル化の変革が大きいですよね。自転車でいうと、そこまでのインパクトではない。クロモリからカーボンもひとつの変革ですが、作り手の問題でユーザーにとって根本的な違いかというとそうでもない。安価で手軽になり、結果ユーザーも増えましたから、メリットにもなった。
上野:そこはカメラもそうですね、スマホもデジタルカメラの一種になった。加えると総写真枚数は数百倍以上に増えました。もとはスマホのカメラ機能だったんですが、3年前くらいから、もはやカメラだなと。高度なプロセッサーを積み、逆光でも撮影できてしまう。
今野:誰でもキレイに撮れますけど写真に個性は出ませんよね。やはりカメラも必要なんです。僕らの自転車を買ってくれる人も増えてきていて、レースはカーボン、愛でるのはクロモリなどと使い分けるようになってきた。だから愛でるツールとしてのカメラも欲しいと思う。ひとつですべてをまかなおうとするのではなく。

フィルムカメラの世界感を味わえるデジタルカメラ

上野:自転車の世界でうらやましいのは、クロモリフレームのケルビムのような自転車も手に入って、ユーザーが安心して楽しめる。カメラの世界ではフィルムカメラに新品はほぼない。クロモリのようにフィルムが少し流行っているのですが、若い人も多くは中古で買って楽しむしかない。

トップ競輪選手も愛用するケルビム。検査合格証がプロ機材の証

今野:クロモリがほんとにいいんだと思ってやっている会社があるのが理由かもしれません。自転車は人が使うものだから、サイズというものがある。そして、1㎜の違いがわかる競輪選手が乗りますから、ユーザーが求めればそれに対応しますし技術も上がる。クロモリをそこまで追求して乗ってくれるのは競輪選手のいる日本だけですから、そこが僕らが生き残っている理由かなと思います。そして僕らもフィルムを目指しているようにも見られますが、突き詰めていって、自転車を追い求めていくとこういう形になっていくというところもあります。

X-T30のローレット部

上野:われわれの製品もカメラらしいたたずまいにこだわってます。そして多くのモデルでコントロール系は機械式ダイヤルになっている。アルミ製ダイヤルのローレットの切り方にもこだわってます。それで手で感じる質感が違いますから。またクリック感もコクコクなのかヌルヌルなのか、目を閉じて感触を追求している。そういう作り方をしてるデジタルカメラはほかにあまりないかなと。
今野:よく言われるように電源を入れなくても楽しめる唯一のデジタルカメラですね。

カメラ上部には、一見分からないがストロボが内蔵されている

上野:でも見た目だけではない。たとえばこのX-T 30というカメラは、電源が入ってなくてもシャッタースピードや絞りがいくつなのかわかる。絞りリングというものがレンズにある今どき珍しいカメラなんです。スナップの名手は、光を見ながら手元で露出とシャッターを合わせて、一瞬を切り取る。そういうスナップのお作法ができるカメラです。そして、あえてAPS-Cというフォーマットを使って小型軽量にもこだわっている。常に持ち歩いてこそシャッターチャンスを逃さず撮れる。軽さも機能なんです。

今野:大事なことだと思います。見た目だけじゃなく機能。クロモリも美しいとフィーチャーされるけど、それだけじゃない。ラグも強度と軽さという機能を追求するとあの形になる。デザイン性もゼロじゃないけど、ムダなものはぜったいに加えない。機能を追求したものは、結果美しい。そういう意味では、まったく違うプロダクツにも関わらず、似ているところがありますね。

FUJIFILM・X-T30

Xシリーズでもっともサイクリング向きなのが最新作となるX-T30だ。美しいボディーは小ささと軽さにこだわった作り。小型軽量ながら、レンズ交換式で出会った風景をベストな画角でおさえられる。第4世代となったXシリーズの最高画質をもっとも気軽に味わえる小さな巨人。

価格:オープン
センサー:APS-C”X-Trans CMOS 4”
有効画素数:2610万
液晶サイズ:3.0型チルト式TFT
カラー液晶モニター
最高感度:ISO 51200(*3)
カラー:ブラック/シルバー/
チャコールシルバー

「自転車×カメラ」をテーマにトークショー開催

CHERUBIM×FUJIFILM SPECIAL TALK
自転車とカメラの素敵な関係

今野真一氏と上野隆氏に加え、俳優にして七代め自転車名人&カメラマニアの石井正則氏がゲストに登場。自転車とカメラを愛する3人によるスペシャルトークショー。盛り上がるマニアックなトークに乞うご期待!

日時:2019年9月16日(月・祝)
祝日 14:00~15:30
場所:富士フイルムイメージングプラザ
東京都千代田区丸の内2-1-1
丸の内MY PLAZA 3階
TEL:03-6259-1615
参加費:無料
申込み:下記富士フイルムイメージングプラザのホームページ内にあるAcademy X」のページからお申込みください

https://imagingplaza.fujifilm.com

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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