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女子ロードレースのシーズンが開幕! バレンシアのレースに與那嶺選手が出場

2月9日スペイン・バレンシアで開催された「ボルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアーナ・フェミナ」に與那嶺恵理選手(アレ・BTCリュブリャナ)が出走。チームメイトのマルタ・バスティアネッリ選手の優勝をアシストした。ヨーロッパの女子ロードレースシーズンの初戦となった、このレースの様子をスペイン在住のジャーナリスト、對馬由佳理がレポートする。

シーズン・インはバレンシアのレースから

レース前の與那嶺選手。Photo by Yukari TSUSHIMA.

ヨーロッパの女子ロードレースはスペインのレースから始まります。その初戦となるのが、この「ボルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアーナ・フェミナ」。スペインのバレンシア市近郊が舞台となる1DAYレースです。

同じ週にバレンシア地方では、男子のプロサイクリストによるステージレースの「ボルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアーナ」が開催されています。その男子のレースの最終日に共同開催という形で女子のレースも実施されます。

今年が2回目の開催となった女子のレースのスタート地点は、バレンシア市の隣にあるパテルナという町。選手を含めたチーム関係者は夜明け前に、スタート地点に集合します。

今回このレースに出走したのは、全部で19チーム。アレ・BTCリュブリャナとモービースターのワールドツアー2チームを中心に、スペインやイタリアなどのチームが参加しました。

登り下りの少ない、スプリンター向きのコース

アレ・BTCリュブリャのスプリンター、マルタ・バスティアネッリ選手。Photo by Yukari TSUSHIMA.

今回のコースは、パテルナからスタートして、バレンシア市庁舎前がゴール地点となる距離98㎞。獲得標高はわずか564mで、ほとんど平坦といってもよいコース設定であるため、スプリンターの活躍が予想されました。そのため、與那嶺選手所属のアレ・BTCリュブリャナは、イタリア人スプリンターのマルタ・バスティアネッリ選手を中心に、この日の作戦を組み立てます。

他のチームの有力なスプリンターとしては、モービースターのバルバラ・グアリスティ選手や、スペイン人スプリンターのジロッザ・イサシ選手(エネイカット・RBHグローバル)にも注目が集まりました。

萩原麻由子選手所属のエネイカット・RBHグローバルも出走。Photo by Yukari TSUSHIMA.

このレースにはスペイン国内の多くのクラブチームが参戦していました。昨年からスペインでは女子の自転車チームを作る動きが活発化しており、レースの数自体も増加傾向にあります。そのため、多くのスペインチームにとってこのレースが2020年の初戦となりました。新しいチームウエアをお披露目したチームも少なくありません。

選手たちの出走前サインは朝8時。日曜日の早朝にもかかわらず、多くの人がスタート地点に集まりました。

スプリントでバスティアネッリ選手が圧勝

集団前方に位置する與那嶺選手。Photo by Kyosuke Takei.

パテルナからスタートした選手たちは一旦北上し、郊外の緑の多い地域へと移動します。そして、スタートから60㎞地点にあるのが穏やかな丘陵地帯。このあたりがこの日唯一の山岳区間となります。
この日は日曜日。そのため多くの地元のサイクリストが、選手たちを応援するためにこの丘陵地帯に集ます。

選手たちが通過する前に、同じコース走地元のサイクリストたち。Photo by Yukari TSUSHIMA.

レースの集団をコントロールするのは、與那嶺選手をはじめとするアレ・BTCリュブリャナのサイクリストたち。逃げ集団が形成されることもなく、大集団のままで、この丘陵地帯を通過しました。

しかし、多くの選手にとってこの日が今年の初レース。本調子でこのレースを迎えることができなかった選手たちは、このあたりから徐々に集団から遅れ始めます。

わずかな登りのある丘陵地帯を過ぎた選手たちは、そのまま南下。途中で道幅の広い高速道路や自転車優先道路を通過しながら、バレンシア市の市街地を目指します。この時、数人の選手が大集団を飛び出し、逃げ切りを狙いますが、與那嶺選手をはじめとするアレ・BTCリュブリャナの選手たちがこの動きをしっかりとマーク。逃げ集団を形成したい選手たちの動きを、完璧に封じ込めます。

ゴール前5㎞地点から、バレンシアの中心街に入った選手たちは、カーブの多い市街地を走ります。この市街地でもアレ・BTCリュブリャナの選手たちは、確実にバスティアネッリ選手を集団前方に送り込みます。
そして、無事に集団の前方に位置したバスティアネッリ選手は、最後のカーブを曲がってから数百メートルを全力でスプリント。ほかの選手が肩を並べることもできないほどの圧倒的な強さで、この日の優勝を飾りました。

ほぼレース前のチーム戦略通りに、この日優勝を飾ったアレ・BTCリュブリャナ。この日先頭集団内の61位でゴールした與那嶺選手に、レース終了後にお話を伺いました。

「昨日の夜、バスティアネッリ選手が『明日はゴール前でトレインとか作らなくても、他のスプリンターの真後ろに連れて行ってくれれば、私、絶対勝てるから』なんて言ってたんですよ。なので、とにかく今日の私の役割は逃げ集団を行かせないこと。レースの中盤過ぎから何人か選手が飛び出したので、私も行きましたが集団を引かずに後ろで待機しました。やはり、レースで優勝できる選手のアシストをするときって、気持ちが違いますよね」

與那嶺選手は2月いっぱいまでスペイン・アリカンテでトレーニングキャンプを続けり予定とのこと。そして、次のレースは3月上旬から本格的なレースシーズンに入るということです。

 

著者紹介
對馬由佳理
スペイン在住。当地で10年以上ファンとして自転車レースを追いかけた後、ジャーナリストへ転向。スペインで開催される男子のレースはもちろん、女子のレースやパラサイクリングも取材経験あり。
Twitter: @TsushimaYukari
Instagram:yukaritsushima1

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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