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有力選手たちのシーズン・インレース チャレンジ・マヨルカ

1月30日~2月2日、ヨーロッパの自転車ロードレース・シーズンの幕開けを告げる、スペインの4日間のレースが「チャレンジ・マヨルカ」です。そのレース名の通り、地中海に浮かぶマヨルカ島がこのレースの舞台となります。スペインを代表するアレハンドロ・バルベルデはじめ毎年有力選手が、シーズン最初のレースとして選ぶことが多いこのレースの様子をスペイン在住のジャーナリスト、對馬由佳理がレポートする。

チャレンジ・マヨルカの特徴

チャレンジ・マヨルカ最終日。ホテルの前で記念撮影中のモービースター。Photo by Yukari TSUSHIMA.

毎年ヨーロッパで一番最初に開催されるプロのロードレースが、このチャレンジ・マヨルカです。

4日間連続のレースですがステージレースではなく、1DAYレースが4日間続きます。そのため、出場するチームによっては各レースごとに、出走メンバーを変えることもあります。そして、4日間のうち、平坦なスプリンター向けのコースが2日、そして登りゴールのクライマー向けのコースが2日あります。
この時期はスペインの南側でトレーニングキャンプ中のチームが多く、そうしたチームがシーズン最初の足慣らしとしてこのマヨルカでのレースに出走します。
今年はこのレースに全部で23チームが参加しました。

その内訳は以下の通りです。

ワールドツアーチーム 5チーム

(モービースター、ボーラ・ハンズグロエ、トレック・セガフレード、ロット・スダル、イスラエル・スタートアップ・ネイション)

プロコンチネンタル 9チーム

(チーム・アルケア・サムシック、カハ・ルラル・セグロス・RGA、シルコス・ワンティ・ゴブレ、ブルゴスBH、スポート・バラデン・バロイーズ、フンダシォン・エウスカディ、バルディアー二・CSF・ファイザーネ、ビニ・ザブ・KTM、ガスプロム・ルソベロ)

コンチネンタルチーム 9チーム

(コメッタ・エクストラ・サイクリング・チーム、キャニオン・DNGP・Bソルフェン、ケルン・ファルマ、スイス・レーシング・アカデミー、ジオス・キューイ・アトランティコ、チームSKS・サーエランドNRW、メミル・プロ・サイクリング、ワーク・サービス・ディナテックV、スイス・ナショナルチーム)

モービースターはアレハンドロ・バルベルデ選手、マーク・ソレル選手、そして今年から加入したエンリク・マス選手を中心に登りのレース対応した選手をラインアップ。ボーラは、スプリンターのパスカル・アッカーマン選手と登りに強いエマヌエル・ブッチャマン選手を中心にレースに挑みます。トレック・セガフレードはスプリンターのマテオ・モスケッティ選手が中心の平地対応のメンバー構成でした。各チームとも、ヨーロッパに残ってシーズンインを迎えた選手の体調の様子を見ながらのレースとなりました。

1日目 トロフェオ・セスサリーナス・フラニチュウ

フラニチュウのゴール前にて。優勝したモスケッティ選手(写真左)。Photo by Yukari TSUSHIMA

チャレンジ・マヨルカの初日の舞台は、島の東側。セスサリーナスという塩の産地がスタート地点です。距離は170km、獲得標高1046mというこのコースはスプリンター向きのもの。ゴールはフラニチュウの街中に設置されたため、カーブも多く路面のコンディション良くないところもありました。とはいえ、基本的にはそれほどテクニカルではないコース設定です。
この日優勝したのは、トレック・セガフレードのスプリンター、マテオ・モスケッティ選手。ボーラ・ハンズグロエのアッカーマン選手を従えて最後のカーブを曲がった後は、だれにも先頭を譲らせない圧勝でした。

ゴールするボアニ選手(写真中央)。Photo by Yukari TSUSHIMA

一方、この日のレースに出走していたチーム・アルケア・サムシックのスプリンター、ナセル・ボアニ選手は同タイムの第8位。レース後にもあまりさえた表情は見られず、この日が彼の今年のチャレンジ・マヨルカの最初で最後のレースとなりました。
ちなみにこの日のプロトンの平均時速は46㎞/h。これといった登りがないコースはいえ、ハイペースとなった初日のレースでした。

2日目 トロフェオ・セッラ・トラモンタナ・ソレール・デイア

ゴールするブッチャマン選手。Photo by Yukari TSUSHIMA

2日目のレースの舞台は、マヨルカ島の東側。

海と砂浜のイメージの強いマヨルカ島ですが、島の東側には標高1000m近い山々が連なる、緑豊かな地域があります。この緑豊かなセッラ・トラモンタナをほぼ一回りするのが、この日のコース。レース前半に3級山岳が2カ所、後半に2級山岳が3カ所あります。
そして、選手たちにとって、この日の敵は登りだけではありません。この地域の山道は曲がりくねったカーブが多いうえに、路面のコンディションが悪い個所が少なくありません。そのため、「もしも雨でも降ろうものなら、スケート場並みに滑る」と経験豊富な監督たちが話すほどです。そして、意外な話ですが、このチャレンジ・マヨルカは、選手たちの間では雨と寒さでよく知られているレースです。しかし、幸いこの日は天気に恵まれ、暑いぐらいの快晴だったため、選手たちは安心してこの登りに挑むことになりました。
この日道幅の狭い登りを超えて、一番最初にゴールに飛び込んできたのはボーラ・ハンズグロエのエマヌエル・ブッチャマン選手。第2位のモービースターのバルベルデ選手に30秒以上の差をつけての今季優勝となりました。

この日2位のバルベルデ選手(写真右)。Photo by Yukari TSUSHIMA

しかし、第2位につけたバルベルデ選手の体にはまだまだ余裕があり、本調子になるまでにはもう一絞りできる様子でした。やはり、この夏のオリンピックに調子のピークを持っていく予定のようです。
ちなみに、この日のレース、ソレル選手は、バルベルデ選手と同タイムの13位。ソレル選手の体は絞れていましたが、体調はまだまだ調整中のように見えました。

3日目 トロフェオ・ポリェンサ・ポート・ダンドラチュウ

優勝したソレル選手。Photo by Yukari TSUSHIMA。

1DAYレースが4日間続くチャレンジ・マヨルカ。

しかし、この日は今年のクイーンステージというべきレースです。距離170㎞、獲得標高3000m以上もあるこの日のコースの目玉は、ゴール前の約4㎞に渡るポート・ダンドラチュウという登り。平均斜度15%以上の個所が何度も出てくる、曲がりくねった丘の頂上がこの日のゴール地点となりました。

この日はメイン集団から早めに抜け出したモービースターのソレル選手と、ボーラハンズグロエのグレゴル・ミュールベルガー選手が最初に、この最後の登りに差し掛かりました。

そしてこの日のレースは、最終的にソレル選手が優勝します。2位のミュールベルガー選手とは11秒差、3位以下には1分以上の大差をつけての優勝となりました。

モービースターの今年初勝利となったソレル選手は、この日から調子が上向いてきた様子でした。その一方で、前日のレースで1位と2位だったブッチャマン選手とバルベルデ選手は、共にソレル選手から3分近いタイム差でゴールします。両選手とも、まだ本調子というわけではないことが明確になりました。

4日目 トロフェオ・プラヤ・デ・パルマ・パルマ

最終日のゴール前スプリント。優勝はモスケッティ選手(左から3人目)。Photo by Yukari TSUSHIMA

チャレンジ・マヨルカの最終日は、マヨルカの中心都市であるパルマ・デ・マヨルカが舞台です。

この街の西側からスタートし、郊外を1周してから、同市内の西側にゴールするこの日の距離は、約160㎞。獲得標高は1500m以上ありますが、スプリンター向けのコースです。

この日のスタート時間は朝10時と速かったものの、天候もよく気温も高かったため、選手たちは上機嫌でレースのスタートラインにつきました。

この日スプリントを優勝したのは、今年のチャレンジ・マヨルカ初日を制したモスケッティ選手。彼がゴールする前から、トレック・セガフレードのアシスト役が大喜びするほどの圧勝でした。

今年のチャレンジ・マヨルカは4日間とも大会主催者も驚くほどの晴天に恵まれた大会となりました。特に、スプリンターのモスケッティ選手やアッカーマン選手(1日目、4日目ともに第2位)の好調さが目立った大会となりました。

一方、ステージレースで総合上位を狙う選手やクライマーの選手たちは、まだまだこれから走りこむことが予定されているようで、その体にはまだ若干の余裕のある選手が数多く見られました。

DATA

公式HP

http://vueltamallorca.com/challenge-mallorca/

開催期間 1月30日‐2月2日

開催場所 スペイン・マヨルカ

 

著者紹介
對馬由佳理
スペイン在住。当地で10年以上ファンとして自転車レースを追いかけた後、ジャーナリストへ転向。スペインで開催される男子のレースはもちろん、女子のレースやパラサイクリングも取材経験あり。
Twitter: @TsushimaYukari
Instagram:yukaritsushima1

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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