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無観客の宇都宮で決めポーズ! Jプロツアー宇都宮クリテリウム小野寺が3連覇

Jプロツアー第4戦宇都宮クリテリウムが、宇都宮市の清原工業団地で開催された。
例年であれば、春先に開催され、出店やスタートセレモニーなどが盛大に行われる同大会だが、今年はコロナ禍で時期も夏に変更され、無観客での開催、
レースの模様はYouYubeチャンネルでのライブ配信となった。
この状況のなか、地元宇都宮ブリッツェンの小野寺玲選手が優勝。本来であれば地元ファンで満員となる予定となる沿道へ向けて得意の「オノデライダーポーズ」を天にかざしてゴールした。小野寺はこのレースで3連覇、さらに先日の
東日本ロードクラシック群馬大会 Day-2でも勝利しており、今季2勝めとなる。

コースが変更されいつになく小集団の展開に

Jプロツアー第4戦は、今年7回目の開催となる宇都宮クリテリウム。宇都宮市の清原工業団地の公道に設定された周回コースを使用してのレースだ。今年のコースは、それまでの長方形からアルファベットのT字型に変更された。ヘアピンコーナーが3ヶ所となったことで1周につき3回のストップ&ゴーを繰り返すことになり、コースの性格が大きく変わった。

1周2.2kmを23周する50.6kmで行われたJプロツアーのレースは、スタート直後からアタックと吸収を繰り返しながら進行。昨年2位の黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)らスプリンターが序盤から遅れる中、地元チームの宇都宮ブリッツェンがレースの主導権を把握し始める。

レースが中盤に差し掛かった頃、中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム)の飛び出しに門田祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)、山本大喜(KINAN Cycling Team)、小森亮平(マトリックスパワータグ )、小石祐馬(Team UKYO)が追従。5名の逃げ集団が形成され、メイン集団に20秒から30秒の差をつけて逃げ続ける。

 レース中盤に形成された5名の逃げ集団

メイン集団は宇都宮ブリッツェンが先頭を固め、プロリーダージャージを着る増田成幸も加わってコントロール。終盤になるとスプリンターで勝負したい愛三工業レーシングチームやTEAM BRIDGESTONE Cyclingが加勢し、逃げ集団との差を縮めにかかる。そして最終周回残り1kmを前に、逃げていた5人を吸収する。

終始コントロールしたのは地元チームの宇都宮ブリッツェン

残り350mの最終コーナー、山本大喜を先頭に小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)らが続いてクリア。スプリントのためのトレインを組めているチームはなく、スプリンター同士の個人対決の中から伸びてきたのは小野寺。勝つ予定では無かったので即興で繰り出したという「オノデライダーポーズ」で3連覇を決めた。

Jプロツアー表彰式では小野寺玲がオノデライダーポーズをみせた!

結果  JPT 50.6km

1位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 1時間9分37秒
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
3位 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0秒
4位 門田祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +0秒
5位 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +1秒
6位 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン) +1秒

敢闘賞 該当なし

中間ポイント賞 左から横塚浩平(チーム右京)、小森亮平(マトリックスパワータグ )、山本大喜(KINAN Cycling Team

中間スプリントポイント

5周回完了時 横塚浩平(チーム右京)
10周回完了時 小森亮平(マトリックスパワータグ )
15周回完了時 山本大喜(KINAN Cycling Team)

Jプロツアーリーダー 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
チーム賞は宇都宮ブリッツェン

Jフェミニンツアー(JFT)は海外で活躍した中原が勝利!

中原恭恵 (AVENTURA VICTORIA RACING)を先頭にレース終盤に形成された5名の先頭集団。中原はトライアスロンロングディスタンス(アイアンマン)で強化指定選手として活動ののち、自転車へ転向。オランダ、オーストラリアのクラブで活動してきた。

女子のレースは14周30.8km。序盤のゆっくりとしたペースから、フェミニンリーダー ジャージを着る森本保乃花(ZERO)と安藤沙弥(フィッツ)の2人が先行し、20秒前後の差をつける。メイン集団は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)や樫木祥子(株式会社オーエンス)らが中心となって追走し、レース中盤までに先行していた2人を吸収する。この動きで先頭集団は5名まで絞られた。メンバーは、森本、唐見、樫木、中原恭恵 (AVENTURA VICTORIA RACING)、大堀博美(MOPS)。

残り5周を切ると、唐見と樫木が交互にペースアップを図る。森本が遅れかけるも、ペースが緩んだところで追いつき、5人はバラけないまま最終周回へ。最後は中原が後続を引き離してフィニッシュラインに飛び込み、今シーズン初優勝を決めた。

結果 JFT 30.8km

1位 中原恭恵 (AVENTURA VICTORIA RACING) 48分24秒
2位 唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム) +2秒
3位 樫木祥子(株式会社オーエンス) +2秒

Jフェミニンリーダー 森本保乃花(ZERO)

Jエリートツアー(JET)では留目夕陽(八王子桑志)が逃げきりで勝利

 レース終盤、単独で逃げる留目夕陽( 東京都立八王子桑志高等学校自転車競技部)

17周37.4kmで行われたE1クラスタのレースは、序盤からEQADSや東京都立八王子桑志高等学校自転車競技部のメンバーが集団前方で積極的な動きを見せるものの、長時間の逃げにつながる動きにはならない。レース後半に入ると、留目夕陽と西本健三郎の東京都立八王子桑志高等学校自転車競技部の2人が飛び出し、残り5周からは留目が単独で逃げる。メイン集団は追走の足並みが揃わず、留目が逃げ切りで優勝を決めた。

結果 E1クラスタ 37.4km

1位 留目夕陽(東京都立八王子桑志高等学校自転車競技部) 52分4秒
2位 鳥倉必勝(SBC Vertex Racing Team) +2秒
3位 福田圭晃(Yamanakako Cyclisme Formation) +2秒
4位 東 優仁(VC福岡(エリート) +2秒
5位 松木健治(VC VELOCE) +2秒
6位 西本健三郎(東京都立八王子桑志高等学校自転車競技部) +0秒

Jエリートツアーリーダー 東 優仁(VC福岡(エリート)

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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