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Withコロナの自転車レース、スペインでのシーズン再開初戦は若手選手が大活躍

新型コロナウイルスの感染拡大による突然のシーズン中断から約5カ月。7月下旬からスペインでもロードレース・シーズンが再開した。シーズン再開の初戦となったのが、夏の北スペインの名物レースである「ブエルタ・ブルゴス」。強風と寒さと豪華なカテドラル(大聖堂)で有名なブルゴス地方を舞台に、5日間の熱戦が繰り広げられた。若きベルギー人サイクリストのレムコ・イヴェネプール選手の総合優勝で幕を閉じたこのレースを、スペイン在住の對馬由佳理がレポートする。

ワールドツアーチームが大集合

ミケル・ランダ選手(バーレーン・マクラーレン)。第3ステージにて。Photo by Yukari TSUSHIMA.

約5か月間の中断を経て再開された自転車ロードレースシーズン。シーズン再開初戦となったブエルタ・ブルゴスにはワールドツアー14チームを含む、全22チームが出走しました。

今年のツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリア、そしてブエルタ・エスパーニャと言ったレースの出走を予定する各チームのエース級がそろった、大変豪華なレースとなりました。

新型コロナウイルス対策は厳重に

今回のブエルタ・ブルゴスでは、UCIが設定した新型コロナウイルスの感染防止対策が、実際の現場で適用されることになりました。

まず、出走チームの選手及びスタッフにはレース前のPCR検査と、その検査の陰性証明書の提出が義務付けられています。また、今回の5日間のレース期間中にも簡易のPCR検査が選手やチームスタッフに実施されました。

PCR検査の陰性証明書の提出は、このレースを取材する報道陣にも義務付けられました。そして感染防止のために、報道陣による選手への個別インタビューが禁止されました。加えて、スタート前のサイン台とフィニッシュラインでの写真撮影は、大会組織委員会が認めた公式カメラマンのみに限定されました。

また、もはやスタート前に選手たちが紙やサインボードに「サイン」をすることはありません。そしてレースの前後に、観客が選手にサインや写真をお願いする光景を目にすることも、全くありませんでした。

また、レース中に選手が道に捨てたボトルを拾うことも、基本的には禁止されている模様です。レース中に選手が捨てたボトルを拾う子供たちに警察官が「ボトルはゴミ箱に入れなさい」と厳しく指導している光景を何度か目にしました。

若い選手が大活躍! イヴェネプールが総合優勝

第1ステージのスタート前に、インタビューに応えるイヴェネプール選手。Photo by Yukari TSUSHIMA.

今回のブエルタ・ブルゴスで顕著だったのが若手選手の活躍です。

総合優勝したレムコ・イヴェネプール選手は、第1ステージから積極的に集団から飛び出してレースを盛り上げると、最初の山岳ステージとなった第3ステージのピコン・ブランコの登りゴールを、ラスト2kmから独走。この日のステージ優勝を手にするとともに、総合優勝への足掛かりとしました。第5ステージのラグーナ・ネイラの山岳コースでは、ステージ3位に終わりましたが、それでも今年のブエルタ・ブルゴスの総合優勝者として、歴史に名を刻むことになりました。
ブエルタ・ブルゴスを総合優勝したレムコ・イヴェネプール選手(ドゥクーニンク・クイックステップ)。第3ステージにて。Photo by Yukari TSUSHIMA.

今回のブエルタ・ブルゴスをの山岳ステージとなった第3及び第5ステージは、共に長い距離の登りが続く、スペイン有数のハードなコースです。このような長く厳しい登りにもイヴェネプール選手は対応可能であることを示すことになりました。

エキーポ・ケルン・ファルマの健闘

もう一つ、今回のブエルタ・ブルゴスで若手選手の活躍の象徴となったのが、スペインのプロコンチネンタルチームであるエキーポ・ケルン・ファルマの選手たちの活躍です。

エキーポ・ケルン・ファルマのオロス監督(写真右)とブエルタ・ブルゴスの初日から3日間連続で逃げ続けたキコ・ガルバン選手(同左)。第1ステージにて。Photo by Yukari TSUSHIMA.

今年からプロチームとして活動するこのチームを率いるのは、昨年までスペイン有数のアンダー23チームを率いていたホアンホ・オロス監督です。オロス監督はリチャード・カラパスやマーク・ソレルをはじめとする数多くの若手選手を自身のアンダー23のチームで育てた若き名将です。そのため、もともとスペインでも非常に注目されていた存在でした。

そのオロス監督がプロチームの「エキーポ・ケルン・ファルマ」を率いることを発表したのは昨年秋のこと。その後、かつて日本のチーム右京で選手及び監督を務めたパブロ・ウルタスン氏をスポーツ・ディレクターに迎え、20代前半の若手選手を中心にチームを結成。今年の1月末から積極的にスペイン内外のレースに出走しています。

また、同チームを支えるスタッフには若い人材が多いことも、このチームの特徴の一つとなっています。女性スタッフもレースの現場で選手を支えており、選手だけでなくマッサージャーやメカニックといった「裏方」の育成にも力を入れているチームでもあるのです。

今回のブエルタ・ブルゴスでは、キコ・ガルバン選手や ロジャー・アドリア選手を中心に逃げ集団に積極的に選手を送り込み、ワールドツアーチームを相手に一歩も引かない堂々としたレースを展開しましました。
エキーポ・ケルン・ファルマのサイクリストたち。第1ステージにて。Photo by Yukari TSUSHIMA.

同チーム発足時の記者会見で「確かに早熟で22歳で才能を開花させる自転車選手もいます。でも、その一方で、25歳くらいまで心身の成長を待たないと、才能を発揮できない選手がいるのも事実なんです。」と話していたオロス監督。若い選手の育成に秀でたナバラの名将が率いるエキーポ・ケルン・ファルマに、どうぞご注目ください。

著者紹介

對馬由佳理
スペイン在住。当地で10年以上ファンとして自転車レースを追いかけた後、ジャーナリストへ転向。スペインで開催される男子のレースはもちろん、女子のレースやパラサイクリングも取材経験あり。
Twitter: @TsushimaYukari
Instagram:yukaritsushima1

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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