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ツール・ド・フランス第15ステージ|前回覇者ベルナルが波乱の脱落、ポガチャルが2勝目

ツール・ド・フランス2020の2週目最終日となる第15ステージが9月13日、リヨンから超級山岳グラン・コロンビエールに至る174.5kmのコースで行われ、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)との競り合いを制して今大会2勝目を挙げた。個人総合争いでは、エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアス)やナイロ・キンタナ(アルケア・サムシック)が大きくタイムを失い、コロンビエールでコロンビア勢2人がトップ10圏外に陥落した。

アタック合戦の影響で序盤は時速50kmを越えるハイペースに

序盤100kmは平坦で、レース後半に最大勾配22%の1級山岳セル・ド・フロマンタル(距離11.1km、平均勾配8.1%)、1級山岳ラ・ビッシュ峠(距離6.9km、平均勾配8.9%)を越えて超級山岳グラン・コロンビエールのピークでフィニッシュを迎える第15ステージ。前半の平坦区間にあるスプリントポイントに向けて、スタート直後から激しいアタック合戦が繰り広げられた。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、リヨンのスタート地点周辺を無観客とする措置がとられ、例年と違う異様な雰囲気の中で157人のプロトンが出発。リアルスタートが切られると激しいアタック合戦が始まった。

最初に飛び出したのはジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)。その後、ポイント賞を争うペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)がアタックしてサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)がそれをピッタリとマークする場面も見られたが、決定的な動きとはならなかった。その後もしばらくアタック合戦が続いたが、この中でセルジオ・イギータ(EFプロサイクリング)が落車してリタイアに追い込まれた。

28km地点でようやくポイント賞争い3位に着けるマッテオ・トレンティン(CCCチーム)やピエール・ロラン(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)、ミヒャエル・ゴグル(NTTプロサイクリング)、ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)ら8人が逃げグループを形成することに成功した。序盤のアタック合戦により、レースは最初の1時間の平均速度が時速50kmを越えるハイペースになった。

ユンボ・ヴィズマが牽引する集団が逃げグループに迫る

58km地点のスプリントポイントは、逃げグループからトレンティンが先頭通過。追走するメイン集団では、ポイント賞トップ2のベネットとサガンの争いに注目されたが、ベネットが先着し、リードを再び拡大した。

逃げグループはユンボ・ヴィズマが牽引するメイン集団との差を4分以上に広げ、1級山岳2つと超級山岳がそびえる後半の山岳エリアにさしかかる。最初の1級山岳・セル・ド・フロマンタルは距離11.1kmで平均勾配8.1%、最大勾配22%の過酷な上り。ここでトレンティンらスプリンターが脱落する一方、ロラン、エラダが抜け出し、これをゴグルが追う。ロランが積極的に先頭を引くが、ピークの手前でエラダが抜け出して1位通過した。

峠の下りでゴグルが先頭に出て単独で逃げ始め、続く1級山岳ラ・ビッシュ峠に上り始めた。上りの途中でロランが追いつき、山頂はロランが先頭通過した。ロランとゴグルの2人逃げは、超級山岳グラン・コロンビエールまで続いたが、上りにさしかかるとロランが独走する形になった。

ユンボ・ヴィズマが牽引するメイン集団は、ラ・ビッシュ峠で先行する2人との差を2分程度にまで縮め、超級山岳グラン・コロンビエールの上り口では1分40秒差にまで迫った。

無観客の超級山岳グラン・コロンビエールでベルナルとキンタナが遅れる

新型コロナウイルス感染症拡大防止のために無観客の措置がとられた超級山岳グラン・コロンビエール。個人総合トップをひた走るログリッチがユンボ・ヴィズマの強力トレインでチームメイトに守られながらハイペースを維持して走る一方で、個人総合3位に着けるベルナルと同5位のキンタナが遅れ始めた。メイン集団はペースを緩めることなく、つづら折りの区間で独走するロランをとらえた。

このペースアップによって、メイン集団は15人程度にまで人数を減らしたが、ポガチャルやリゴベルト・ウラン(EFプロサイクリング)、ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ)、アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)、リッチー・ポート(トレック・セガフレード)ら個人総合上位に着ける多くの有力選手が残った。

ラスト100mでポガチャルが渾身のアタックを決めて今大会2勝目

残り7km地点でアダム・イェーツが単独でアタックを仕掛けるが、メイン集団に4人が残るユンボ・ヴィズマが集団を引っ張って2kmほどで吸収。その後もユンボ・ヴィズマがハイペースを維持し、残り1kmのフラムルージュを通過する。

残り600mでログリッチがアタックを開始。これにポガチャルとポート、ロペスが反応する。さらにポートがカウンターアタックを試みるが、ライバルを振り切ることはできなかった。残り100m、最終コーナー手前でポガチャルが仕掛けると、やや遅れてログリッチが反応。ポガチャルは力強い加速でログリッチを振り切り、フィニッシュラインを先頭で越えた。2位には同タイムでログリッチが入り、スロベニア人コンビがワン・ツーフィニッシュを決めた。

この結果、マイヨジョーヌはログリッチがキープし、ステージ優勝のポガチャルがフィニッシュ地点のボーナスタイム獲得でログリッチとのタイム差を4秒縮めた。一方、キンタナはトップから3分以上遅れ、ベルナルは7分以上タイムを失ったため、個人総合争いのトップ10圏外に脱落した。

ポイント賞、山岳賞、ヤングライダー賞のリーダーに動きはなかったが、山岳賞では超級山岳フィニッシュでポイントを大きく稼いだポガチャルが首位のブノワ・コヌフロワ(フランス、AG2Rラモンディアール)に2ポイント差の2位、ログリッチが3ポイント差の3位に浮上した。

敢闘賞は序盤から積極的に飛び出し、最後の超級山岳まで逃げ続けたロランが選ばれた。

 

リザルト ツール・ド・フランス第15ステージ

ステージ順位

1 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
3 リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)
4 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
5 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
6 セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィズマ)

マイヨジョーヌ(個人総合成績)

1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)+40秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング)+1分34秒
4 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)+1分45秒
5 アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)+2分3秒
6 リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)+2分13秒

マイヨヴェール(ポイント賞)

サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)

マイヨアポワ(山岳賞)

ブノワ・コヌフロワ(フランス、AG2Rラモンディアール)

マイヨブラン(ヤングライダー賞)

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

チーム総合順位

EFプロサイクリング

ステージ敢闘賞

ピエール・ロラン(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)

動画 ダイジェスト版

第15ステージのルート

ツール・ドフランス出場選手リストはコチラから。

「ツール・ドフランス出場選手リスト」

大会WEBサイト
https://www.letour.fr/

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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