
フランドル一周レース、ファンデルプールがライバルファンアールトとの一騎打ちで勝利|ロンド・ファン・フラーンデレン

Bicycle Club編集部
- 2020年10月19日
10月19日にベルギー行なわれたロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・ド・フランドル、距離244km) にて、マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)が、ワウト・ファンアート(ユンボ・ヴィズマ)ともに逃げ切り、後続集団が迫りくるなかでの一騎打ちとなり、勝利を収めた。これによりファンデルプーは自身初となるモニュメントと呼ばれるビッグレースでの勝利獲得した。
感染対策で観戦禁止とするためコースは非公開に
パヴェと呼ばれる石畳やミュールと呼ばれる激坂が待ち構えるロンド・ファン・フラーンデレン、本来は春先に開催されるが、今年は新型コロナウイルスの影響で秋に開催された。さらに感染拡大するなか、ベルギー政府の要請によりコースは非公開となり、自宅からの観戦という特別な環境で行われた。
レース序盤、グレゴール・ミュールベルガー(ボーラ・ハンスグローエ)、サムエーレ・バティステッラ(NTTプロサイクリング)など6人のライダーがメイングループから抜け出すが、彼らは約8分の最大リードを奪ったが、バーテルベルグまでに捕まってしまう。
世界チャンピオンアラフィリップの強力なアタックで先頭は3人に
そして、コッペンベルグで世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップが攻撃をしかけ、集団は一気に人数を減らした。そして、その5㎞後にさらにアラフィリップは再び攻撃をしかけ、ついていけたのはオランダチャンピオンのファンデルプールのみとなった。そして、残り37kmのターイエンベルグの石畳で、ワウト・ファンアールトが加わり、レースはこの注目の3人の戦いとなるかに見えたが、その後アラフィリップがモトバイクに前輪をはすり、落車してしまうという事故がおきた。
協調したファンデルプールとファンアールト、最後は同時にスプリント
アウデ・クワレモント、パーテルベルグで互いに協調し、後続の20人に対して50秒ほどのリードで先行していたファンデルプールとファンアールトだが、最後、ゴール前で後続集団が迫りくる中けん制しあう。そして、残り180mお互いに堰を切ったかのようにスプリントを開始、ほぼ並行して走るようにゴールし、最後は僅差でファンデルプールが勝利を収めた。そして、後続集団の先頭はアレクサンダー・クリストフ(UAEエミレーツ)となった。
ファンデルプールとファンアールトはシクロクロス、そしてロードでお互いにライバルとして戦ってきたライバル同士、その熱い戦いに多くのファンが心を奪われた。
そして、この日ファンデルプールがつけていたゼッケンは「51」、これは1986年にマチュー・ファンデルプールの父アドリ・ファンデルプールがつけて勝利した縁起のよいゼッケンだという。ファンデルプールは「51という数字は特別なものですね」とレース後のインタビューでコメントしている。
リザルト
1 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス) 5時間43:分1秒
2 ワウト・ファンアールト (ユンボ・ヴィズマ) ,,
3 アレクサンダー・クリストフ(UAEエミレーツ) +8秒
4 アントニー・テュルジス (トタル・ディレクトエナジー) ,,
5 イヴ・ランパールト(ドゥクーニンク・クイックステップ) ,,
6 ディミトリ・クレイス (コフィディス) ,,
大会WEBサイト
https://www.rondevanvlaanderen.be/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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