CANYON・AEROAD CF SERIES【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2021年01月17日
初代エアロード誕生から10年が経ち、エアロードは第3世代へと進化。
各世代のレースシーンでの活躍を振り返りつつ、その進化の過程を明らかにしていく
OLD VS NEW 新旧比較
節目の10年めにふさわしい進化をとげた次世代の主役
キャニオン初のエアロロードとなる初代エアロードCF(2011モデル)は、当時フィリップ・ジルベールによりその年の春のクラシックを総なめにし、アルデンヌクラシック3連覇の金字塔を打ち立てた。当時、積極的にエアロロードの開発に注力し、ボリュームのあるダウンチューブと現在に通じるシートステーを下げた特徴的なフォルムだった。
その後、2015モデルで第2世代に進化。同ブランドのTTバイクであるスピードマックスの技術を取り入れ、リアホイールを覆うエアロカウルのようなシートチューブやトライデント2.0のエアロシェイプチューブを採用。
さらに、ステム一体型エアロハンドルを搭載し、空力面を大幅に向上。ホアキン・ロドリゲスが操る名車として輝きを放った。
第2世代の発表から6年、第3世代へと生まれ変わった新型は、ディスクブレーキとより先進的な機構を搭載して全方位的にアップデート。高品質な東レ・M40Xカーボンを採用し、フレーム重量915g、フォーク重量425gの軽さに仕上げ、完成車でUCI規定の6.8kgを可能にする。
初代からから節目の10年め。かつてない大幅な進化をとげた。
AEROAD CF
AEROAD CF SLX
AEROAD CFR
SECOND GRADE
CANYON/AEROAD CF SL 8 DISC
フラッグシップモデルCFRと同様の最新フォルムを継承するエアロードCF SL。
圧倒的なプライスタグをひっさげるエアロードのベストバリューモデルをチェック
目を疑うハイスペックを裏切らない巡航力と加速性
機械式コンポーネントに対応するCF SLフレームに、シマノ・アルテグラをアッセンブル。CFグレードのステム一体型ハンドルを採用し、ディスクブレーキ完成車で税抜40万円9000円という販売価格。直販スタイルだからこそ実現できるハイスペックエントリーモデルといえる。しかも、ホイールはレイノルズのディープリム(前58mm、後62mm)を搭載。高い戦闘力を見せつけるかのようなレーシングスタイルに乗る前から魅了されてしまった。
その走りは、巡航域に乗ってしまえば同日に乗ったフラッグシップのCFRグレードと遜色のないエアロダイナミクス性能を感じさせる。
低速コーナーからの立ち上がりでは、バイクの重さが足を引っ張るのではと想像していたが、意外にも素早い立ち上がりだった。
だがこれだけのボリュームあるバイクにも関わらず完成車重量7kg台に収まっているとなれば納得だ。
快適性レベルはCFRのほうが微振動をいなしてくれる感じが強かったが、この生粋のエアロロードには及第点のコンフォート性能といえる。
SPECIFICATION
CANYON・AEROAD CF SL 8 DISC
価格:40万9000円(完成車/税抜)※配送料別
■フレーム:キャニオン・エアロード CF SL ディスク
■フォーク:キャニオン・FK0099 CF SL ディスク
■ハンドルバー:キャニオン・CP10 エアロコクピット CF
■コンポーネント:シマノ・アルテグラ
■ブレーキ:シマノ・アルテグラ
■ホイール:レイノルズ・AR58 DB
■タイヤ:コンチネンタル・グランプリ5000 28C
■サイズ:3XS、2XS、XS、S、M、L、XL、2XL
■カラー:ステルスグレー/オフブルー
■試乗車実測重量:7.8kg(Sサイズ・ペダルなし)
問:キャニオンバイシクルズジャパン www.canyon.com
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