自転車通勤に最強、ウインカー付きヘルメット「Lumos・キックスタート」【TEST ME】
山口
- 2021年01月23日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は自転車通勤など夜に光ヘルメットを編集部ヤマグチがテスト。テールランプが光るため「被視認性」が高いだけではなく、リモートで操作できるウインカー付きなので、自分が進む方向を示せる「Lumos(ルーモス)・キックスタート」をテストしてみた。
大きいから見やすいウインカーランプ
Lumos・キックスター。前後に補助ライト、さらに後ろだけでなく、前のLEDもウインカーランプとなる
車道を走る場合、手慣れたライダーならばハンドサインでまわりにいる車両に行き先を出して自分の行き先を伝えられるが、技術的にそうもいかない自転車利用者もいる。昨今多くの自転車利用者が増えているなかではなおさらだ。
「手放しができないから、ウインカーをつけたらどうか?」こうした議論は交通安全の場ではいつも出る議論だが、なかなか決定打となる製品がなかったのが事実だ。自転車に原動機付き自転車のようなライトは取り付けたくないし、自転車向けの小さいウインカーはクルマからは正直見えずらいという声もあった。そんな悩みを一気に解決したのが、このLumosのヘルメット、キックスタートとマトリックスだ。
キックスターはLEDの光る面積が大きいためすごく目立つため、昼間でも被視認性を高めるデイライトとして機能する。あくまでも補助ライトとしての位置づけだが、ウインカーとしてのアピールも十分だ。このため夜ならばその効果はさらに高くなる。
このヘルメットをデザイン、企画したのは香港に本社を置くLumos、そのキックスターが日本に上陸したのは2019年だが、それ以前から海外のデザイン賞を数多く獲得している。そして2020年には後部の表示をカスタマイズできるマトリックスが登場している注目のヘルメットだ。
こちらはキックスタートの前面、通常は白色補助LEDがついている。
手元でリモコン操作でき、取り付けも簡単
リモコンはゴムバンドで簡単にハンドルに取り付けられる。充電の際にリモコンは取り外すが、ひねるだけで簡単に着脱できる。
ウインカーライトはリモコン式で、ハンドルを握ったまま操作できる。さらにアップルウォッチを使ったジェスチャーコントロールにも対応するので、簡単に操作できる。また、キックスターの操作はいたってシンプルで、スイッチ類は簡単だ。使う前にヘルメットの後部にあるスイッチを入れると、ランプが点灯する。また、充電は専用のUSBケーブルを使ってチャージする仕組みだ。
アップルウォッチを使えばジェスチャーコントロールも可能だ。写真提供:LUMOS
スイッチは後部にあり、各種モードの切り替えもここで行う。ここに見えるポートに専用のUSBケーブル充電器をつないでチャージする。ヘルメットの充電時間は約2時間で満充電となる。また、リモコンの充電時間は約1.5時間ほどで満充電となる。
減速を感知するとブレーキランプも
さらに後ろの赤い補助ライトは点灯、点滅に加え、自動ブレーキ警告ライトの3モードがある。この自動ブレーキ警告ライトは減速を感知するとこの補助ランプが光る仕組みだ。このため、いざというときには後続車両にアピールできるので追突されにくくなる。
また、バッテリーの持ち自転車通勤をカバーするには十分な継続時間だ。この自動ブレーキ警告ライトを切った状態で、デフォルトの点滅モードで最大6時間持続、点灯し続けるソリッドモードで最大3時間持続する。ただし、バッテリーの持続時間は自動ブレーキ警告モードを使うと短くなるので注意が必要で、条件にもよるが1~2時間ほどと短くなる。
Lumos Kickstart
ルーモス・キックスタート
23,980円(税抜)
サイズ:56〜61 cm ※アジアンフィットあり。カラー:チャコールブラック、パールホワイト、エレクトリックライム、コバルトブルー。パッケージ内容 :ヘルメット本体、充電ケーブル、リモートコントローラー、リモートコントローラーマウントキット、ヘルメットパッド。規格:CPSC / F1492 (US)、EN1078 (EUROPE)、AS2063 (AUSTRALIA)。
Lumos Matrix
ルーモス・マトリックス
29,980円(税抜)
サイズ:56〜61 cm。カラー:チャコールブラック、ジェットホワイト。パッケージ内容 :ヘルメット本体、充電ケーブル、リモートコントローラー、リモートコントローラーマウントキット、ヘルメットパッド。規格:CPSC / F1492 (US)、EN1078 (EUROPE)、AS2063 (AUSTRALIA)、SGマーク。
マトリックスでは後部のLED補助ライトの点灯パターンをウインカーだけではなく、カスタマイズできる。この操作はスマホのアプリから行う。
問:UPJ
https://www.lumos.upj.tokyo/
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PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。