スポークが鉄じゃなく繊維!SPINERGY(スピナジー)・GX PBO ディスク|TEST ME
Bicycle Club編集部
- 2021年01月25日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は内幅24mmのアルミチューブレスリムを採用したスピナジーのグラベル専用ホイール、「SPINERGY(スピナジー)・GX PBO ディスク」を前田公平がテスト!
繊維スポークで滑らかな走りを実現したグラベルホイール
創設から30年以上の歴史をもつスピナジーからグラベルロード専用ホイールが登場した。同社ホイールの特徴といえば、ザイロン繊維を使用したPBOスポークを採用していることで、GXディスクにも例外なく用いられる。PBO
スポークとはステンレス鋼の半分の重量ながら3倍の強度をもち振動吸収性にも優れるもの。
今回テストを行ったGXディスクは内幅24mmのアルミチューブレスリムを採用したモデル。36~42mm幅のタイヤが推奨されるが、最大54mm幅まで対応しグラベルロードのあらゆるシーンをカバーする。重量も前後で1475gとグラベルの楽しさをさらに広げる走りの軽さを演出。700Cだけでなく650Bも用意する。
また上位モデルとしてカーボンリムでさらに軽量化を果たしたGXXディスクもラインナップする。ワイドタイヤに対応したホイールの選択肢がまだまだ少ないなかで、軽さと振動吸収性を兼ね備えたGXディスクの誕生は、多くのグラベルライダーが待ち望んだものといえる。
ステンレスの3倍の強度をもつザイロン繊維
フロントはディスク側をラジアル組み、反対側をクロス組みとしたスポークパターンを採用。販売される商品はセンターロックとなる。
チューブレスレディ対応のアルミリムを採用。ワイドタイヤの性能を発揮する内幅24mmで最大54mm幅のタイヤまで対応する。
ドライブ側をクロス組みとしたスポークパターン。PBO スポークは独自のCNC加工によるストレートプルマウント組みで付けられる。
MTBやシクロクロス、ロードレースまであらゆるジャンルで活躍した前田公平がグラベルから舗装路までを走り込んでテストした。
スピナジー
GX PBO ディスク
4 万9500円(フロント/税抜)、6万3000円(リア/税抜)
ホイール径:700C、650B
リムサイズ:24 mm(内幅)、28 mm(外幅)、20 mm(深さ)
スポーク数:24本
ハブ:QR、12 mm/ 15 mmスルーアクスル(フロント)対応、QR、142×12 mmスルーアクスル(リア)対応
ディスクローターマウント:センターロック
重量:1475g(700C前後セット)
優れた振動吸収性がグラベルに最適
グラベル用に作られているためリム幅が広く、タイヤのエアボリュームを稼ぐことができ、オフロードでの安定感が感じられる。コーナーで横方向の力が加わっても安心して走ることができる。スピナジー独自のPBOスポークのおかげで、乗り味はマイルド。タイヤが跳ねることなく路面をつかんでくれてオフロードでの走りを楽しみたいライダーに向いている。
路面からの突き上げも少なく疲労も軽減できるだろう。レースライクでガンガン踏む走りよりも、一定の出力でペダリングしていくのが得意だ。とくに軽さは魅力で、グラベルロードのグレードアップにも最適だ。
前田公平
MTBクロスカントリーやシクロクロス、ロードレースまで幅広いジャンルのトップ選手として活躍し、2020年で現役を引退。機材への造詣も深く、選手経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。
問:インターマックス
www.intermax.co.jp
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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