Wilier Triestina・FILANTE SLR【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2021年02月10日
前方からのエアフローについては、フォーククリアランスをチェント10プロよりも13.6%も拡張し、タイヤクリアランス自体は7mmも広がる。これにより空気の抜けのよさを実現。さらに、横風に対する整流効果を追求し、かつてなく高いエアロダイナミクス性能を獲得している。
ハンドルバーは専用設計のフィランテバーを新たに開発。コラム形状はチェント10プロがD型断面だったのに対して、真円に変わり、メンテナンス性と剛性面でもプラスに働く。
このほか、フィランテのフォークエンドは片側にスリットがあり、ホイールの脱着がスムーズなマヴィックのスピードリリース機構を採用している点も魅力だ。
01 幅広いヨーアングルに対応するラウンドカムテールチューブの採用
02 ローターサイドの剛性を高めた左右非対称フロントフォーク
03 13.6%も拡張したワイドクリアランス設計
04 新設計のシートチューブと内蔵型シートクランプの採用
05 適性サイズを選択可能なケーブル内装ゼロSLRハンドルバー
06 ホイール脱着がスムーズなスピードリリース機構を採用
100km IMPRESSION
軽さと空力性能を融合させたウィリエール渾身の新型エアロロード・フィランテSLR。
実走派ライター、ハシケンが年末年始で100kmインプレッションを実施した
次世代をになう中身をともなった軽量エアロロードを本気で作ってきた
2020年の最後の日は、凍てつく寒さも忘れるほど新たな相棒とのコミュニケーションに夢中になっていた。お相手は軽量エアロロードとして誕生したフィランテSLRだ。この数日前には、茨城県の霞ヶ浦で100kmのロングライドを走っていた。つまり、この日はフィランテSLRによる2度めの100kmだ。
さて、数々の2021モデルを乗り継いできた2020年。最後のバイクとなったフィランテS LRは、相対的に見て軽量エアロロードとして間違いなく成功を収めたと感じた。
近年、各社のエアロロードは、ただ平地が速いだけでは評価されにくくなっており、起伏や速度変化にも強いバイクこそ真のエアロロードとなっている。その回答が軽量エアロロードだ。
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