HGSBT(エイチジーエスビーティ―)・レーサー|ニューモデルインプレッション
管洋介
- 2021年03月29日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は、20年以上の競技歴をもつ東畠信行が手がける「走りのパフォーマンス」を追い求めたバイク、HGSBT・RACER(エイチジーエスビーティ―・レーサー)をベテランライダーの管洋介がテスト!
スチールの理想型を追い求めたオーダーバイク
HGSBTは実業団にも在籍するなど20年以上の競技歴をもつ東畠信行が手がけるブランドだ。トップレンジのカーボンバイクを手がける大手ブランドの勤務歴もある東畠。これまでに最新のカーボンフレームをはじめ、さまざまな素材のバイクに乗ってきたなかで行き着いたのがスチールのオーダーフレームだったという。
「走りのパフォーマンス」を追い求めたバイクを具現化するために、所属先でもあったナカガワサイクルワークスでの修行を経てHGSBTを2019年に立ち上げた。
フルカスタムモデルであるレーサーがHGSBTのフラッグシップモデルだ。ジオメトリーやパイプ選択はオーナーの求めるものによって変わってくるが、今回試乗したのは東畠本人のバイク。つまり描く理想を追求した仕様であり、スチールフレームにありがちなクラシカルなバイクとは一線を画している。
ディスクブレーキと合わせて、剛性とホイールの回転性能を高めるために前後ともにスルーアクスルを採用している。高めのBBハイトによって、かかりのよさと小柄な日本人に適した乗り味にアプローチした。
BB裏の肉抜きやパイプの潰し加工など随所にオリジナリティのある工作も施される。レーサーは世界で唯一、自分のためだけに作られ、所有欲も満たされるバイクといえる。
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