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ファンバーレが逃げ切りワンデー初タイトル!ドワーズ・ドール・フラーンデレン

北のクラシックの1つに数えられるワンデーレース「ドワーズ・ドール・フラーンデレン」(UCIワールドツアー)が、ベルギー・フランドル地方で3月31日に開催。ディラン・ファンバーレ(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)がフィニッシュまでの53kmを独走。この大会初優勝とするとともに、自身キャリア初となるワンデーレースのタイトルを獲得した。

ファンバーレが登坂セクションで抜け出し独走態勢へ

©Cofidis, Solutions Crédits

昨年は新型コロナウイルス感染拡大によって大会が中止。2年ぶりの開催となった。13の登坂セクションと7の石畳セクションが含まれた全行程184.1kmのレースは、出入りが繰り返された序盤を経て、2選手の逃げでしばし進行する。

プロトンに動きが出始めたのは、残り60kmで通過した2つ目の石畳セクション・スタションベルグ。エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)の落車にトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)、マッテオ・トレンティン(イタリア、UAE・チームエミレーツ)らが巻き込まれる。タイミングを同じくして、メイン集団がペースアップ。次のセクションであるターイェンベルグで逃げをキャッチし、レースはふりだしに戻った。

 

さらに残り53kmでは、セクション通過で割れた集団から7人が先頭へ。直後に迎えた登坂を利用してファンバーレが抜け出し、そのまま独走態勢に入った。

これを受けて、後方からはマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)やヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が追走を図るが、どれも決まらない。残り43kmで3人が追走を開始し、数キロ先の登坂セクション・クノクテベルグでは数人が合流。人数の絞り込みもあって、やがて7人でファンバーレを追う形になる。

しかし、追走グループでは思惑が一致せず思うようにペースが上がらない。その後ろのメイン集団もスピードの上下があり、前を行く選手たちとのタイム差を縮められないまま進んだ。

かたや、逃げ続けるファンバーレは一定ペースのまま走り続け、後続との30秒前後のリードを維持。登坂・石畳の両セクションもトラブルなくクリアし、ライバルの追随を許さなかった。

53kmに及ぶ一人旅を成功させたファンバーレ。プロキャリアでは初めてとなるワンデーレースのタイトル獲得となった。

表彰台をかけた争いは、残り数百メートルメイン集団が追走メンバーをキャッチ。この直前に追走グループからアタックしていたクリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス)が追い上げをかわして2位確保。3位には、メイン集団でのスプリントを制したティム・メルリエ(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が入っている。

そのほか有力視されていた選手では、終始メイン集団で展開したジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が22位、ファンデルプールは最終局面を目前にバイクトラブルが発生し、集団から遅れて58位に終わっている。

優勝 ディラン・ファンバーレ コメント

©gettyimeges

「今年はクラシックレースへのアプローチを少し変えていて、より攻撃的にレースを進めようと試みている。(ここ数戦は)これが功を奏しているし、実際に勝利に結びついてうれしく思っている。

セミクラシックである今大会を勝つことは非常に特別なこと。クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでのステージ優勝を経験しているが、それを超えるタイトル獲得になった」

 

ドワーズ・ドール・フラーンデレン2021(184.1km)リザルト

1 ディラン・ファンバーレ(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) 3時間58分59
2 クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス) +26秒
3 ティム・メルリエ(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
4 イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
5 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー、ロット・スーダル)
6 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ)
7 グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2R・シトロエン)
8 アントニー・テュルジス(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
9 フロリアン・セネシャル(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
10 ヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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