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想像以上に「プロ」のロードレースだったJCL開幕戦、ルールの変化が意識改革を促す?

日本初のサイクルロードレースのプロリーグとして今年誕生したジャンパンサイクルリーグ(三菱地所JCLプロロードレースツアー2021、以下JCL)が3月27日に開幕した。元々は既存のリーグであるJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)のトップリーグ改革として計画されたものだがJBCF内でまとまらず、新リーグ構想の中心だった片山右京・現JCLチェアマンが地域密着型プロチーム8チームとJBCFを離れ、新規1チームを加えて新たにスタートしたものだ。

JCLとしての準備期間は実質約半年。外部向けの発表もほとんど行われず、「本当に新リーグはスタートできるのか?」との不安も少なくなかったが、開幕戦となったカンセキ真岡芳賀ロードレースの様子は、周囲の不安を吹き飛ばすものだったと言えるだろう。

うれしい誤算の高クオリティ配信

特に話題となったのが、国内レースとしては革命的とも言える、映像配信のクオリティだ。

スタッフ20人体制で作り上げたという映像は、複数のバイクと固定カメラ、ドローンによる空撮を組み合わせ、本場ヨーロッパの国際レース中継とも比較しうるレベルだった。もちろん相応の大きな予算が掛けられているわけだが、予算さえかければこれだけのものが作れると示せたことは大きい。JCL単独主催の大会は年間を通してこのクオリティで配信するそうなので、ファンは期待していいだろう。

欧州プロを思わせるプロトンに

そして筆者が驚いたのは、映像のクオリティ以上に、そこに映るプロトン(選手たちの集団)が本場ヨーロッパのプロロードレースと同様に見えたことだ。

レース中盤に3人の逃げが決まり、それを追うプロトンはチームごとに固まって隊列を組み、逃げに選手を送り込めなかったチームが集団先頭でペースをコントロールする。先頭牽引に加わるチームが徐々に増え、ペースを上げて逃げを追い詰める。こういった流れがこれまで以上に分かりやすく、チームスポーツとしてのロードレースという見え方がハッキリしていた。

それ以外もレース全体を通じて、出場9チームの全てが一定の見せ場を作れていたように感じられた。昨年までは展開が上位チームに集中しがちだったが、何が変わったのか。

筆者は密かに大きなルールの変化として、JCLが各チームの出走人数上限を、既存リーグの8人から6人にしたことが大きいと見ている。これにより選手の平均レベルの高い上位チームも、単独ではレースを支配することができなくなり、他チームとの明確な協調をする必要性が出てきた。レースにおけるチーム戦略の重要性が増したのだ。同時に、全体の実力が劣るチームにも動きを見せる余地ができたと言えるだろう。

選手の意識にも影響

出走人数が制限されることは、もちろんネガティブな面もある。選手のレース数が制限されることで、経験と成長の機会が奪われるのではないか?というものだ。しかしこの懸念とは逆の効果も開幕2連戦では見ることができた。宇都宮ブリッツェンの清水裕輔監督兼GMに感想を聞いたところ、選手一人一人の重要度が増すことで、選手の責任感とレース中の役割に対する意識が高まったことが感じられたという。

第2戦のカンセキ宇都宮清原クリテリウムでは、第1戦ではメンバーに選ばれなかった小坂光(宇都宮ブリッツェン)が、何度もライバルチームのアタックを潰す働きを見せた。「調子が良かったので、本当は(第1戦の)ロードレースにも出たかった」という小坂だが、第1戦の出場を逃したことによる奮起が、第2戦での活躍につながったという見方もできるのではないだろうか。

新リーグになったからといって、選手個々のレベルが突然上がるということはあり得ない。だが結果として、JCL開幕シリーズで見られたレース内容は、明らかに昨年までと「別物」だった。プロリーグとしての今後については課題が山積であることは容易に想像できるが、まずはJCLが提示した変化の結果を、いちファンとして大いに歓迎したいと思う。

【ハイライト動画】

JCLロードレースツアー2021 第1戦 カンセキ真岡芳賀ロードレース

 

JCLロードレースツアー2021 第2戦 カンセキ宇都宮清原クリテリウム

 

JCLロードレースツアー2021公式ホームページ
https://www.jcleague.jp/

JCLロードレースツアー2021公式YouTubeチャンネル
https://youtu.be/tQKtKWoVfBI

著者紹介

米山一輝

1973年生まれ。国内トップカテゴリーで15年ほどロードレースに出続け、チームの運営にも携わる。ここ10年ほどは自転車関連メディアの執筆や運営を仕事にしている。

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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