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ポガチャルがログリッチとバスク地方で因縁の対決 │イツリア・バスクカントリー3st

4月7日にスペイン北部、バスク地方で開催中のロードレース「イツリア・バスクカントリー」の第3ステージが開催され、今回が初登場となったエルムアルデの上りゴールをタデイ・ポカチャル(UAEチームエミレーツ)が制し、総合首位のプリモッシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)に対し、20秒差の第2位にまで迫ることになった。2020年のツール・ド・フランスで激闘を見せたスロベニア出身の2選手がトップ争いを繰り広げている。この日のレースの様子を、スペイン在住の對馬由佳理がお送りする。

気温は高いが、風がやや強めに吹くコンディション

この日のコースをよく知るミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)。写真撮影: 對馬由佳理

この日の第3ステージでは、アルムリオからエルムアルデまでの167.7km がレースの舞台となりました。

スタート地点のアルムリオは、昨日の雨が嘘のような青空でしたが、風が少々強かったため、選手たちは幾分緊張気味の表情でサイン台に現れました。

特にこの日は、今回のイツリアでほぼ唯一の上りゴールの日であったため、総合優勝を狙う選手を抱えるチームにとっては特に神経質なレースとなりました。

第3ステージのスタート前の新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)。写真撮影: 對馬由佳理

レース前、新城幸也に前日のレースの様子などを質問したところ、「昨日はチーム全体が前の方に位置していたので、落車に巻き込まれるようなこともなかったですね。今日は総合の選手向けのステージなので、ミケル・ランダをアシストするために働く事になりそうです。ランダはこのあたりが地元で、アルムリオの上りもよく知っているのは、心強いですね。」と話しました。

ゴール前4.4km続くエルムアルデの上り

レース前のインタビューに応えるビクトル・デ・ラ・パルテ(コフィディス)。写真撮影: 對馬由佳理

この日ゴール地点となったエルムアルデの上りは距離が約4.4kmあり、斜度20%の上りが2回登場します。この上りをよく知る、ランダと同じ地元出身のビクトル・デ・ラ・パルテ(トータル・ダイレクト・エナジー)は、「距離が短い上に斜度がかなりあるので、バスクの典型的な上りですね。」と話します。

加えて、このエルムアルデの上りは道幅がほぼ自動車1台分しかないため、大きな集団ではゴールできない場所です。ある程度大きな人数での集団ゴールになったら、上りながら位置取りも考えなくてはいけないという、選手にとっては少々ハードなコース設定となっていました。

レースは逃げが早めに決まり、終盤メイン集団がペースアップ

エルムアルデのゴールまでラスト300m地点のログリッジ。 写真撮影:對馬由佳理

レースはスタート直後から7人の選手による先頭集団が形成され、一時はメイン集団とのタイム差が最大で7分以上にまで開きました。しかし、メイン集団は100km地点を過ぎたあたりから一気にペースを上げ、ゴールまで約14km地点で最後まで逃げていた選手を吸収します。

エルムアルデに入った直後には複数の選手が先頭に立ちますが、最終的に集団を抜け出したのは、ログリッチとポカチャルの2選手でした。メイン集団と距離を広げた2人は、リズムを落とすことなく最後の坂を上り続けます。

そして、下り基調となっていたラスト200m地点で先頭に立ったポカチャルがそのままゴールし、第3ステージを制覇することになりました。昨年のツール・ド・フランスで逆転したポガチャルがログリッチに20秒後に迫ってきたことで、この週末のレースから目が離せなくなってきました。

イツリア・バスクカントリー2021 第3ステージ(167.7㎞)

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア) 4:4’40”
2 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ、スロベニア) +0’04”
3 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム、スペイン) + 0’11”
4 アダム・イェーツ(イネオス・グレナティアーズ、イギリス) +0’15”
5 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン) + 0’15”
6 ダヴィド・ゴデュ(グルパマ・エフデジ) + 0’18”
80 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本) + 6′ 30″

総合順位

1 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ、スロベニア) 8:07’48”
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア) + 0’20”
3 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ) +0’30”
4 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス) + 0’39”
5 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム、スペイン) + 0’50”
6 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、オランダ) + 0’54”
96 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本) +16’11”

各賞ライダー

個人総合時間賞

プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ、スロベニア)

ポイント賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)

山岳賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)

ヤング賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)

エウスカディ―賞

ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)

 

大会サイト
https://www.itzulia.eus

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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