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バスクチーズケーキ本場でクイックステップ2人が逃げ切り│イツリア・バスクカントリー5st

4月9日、スペイン北部イツリア・バスクカントリーの第5ステージが開催され、ミッケルフレーリク・ホノレ(ドゥクーニンク・クイックステップ、デンマーク)が、チームメイトのヨセフ・チェルニー(ドゥクーニンク・クイックステップ、チェコ)とともにこの日のレースを逃げ切り、ステージ優勝を飾った。リーダージャージは前日と変わらず、ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ)が維持している。この日のレースの様子をスペイン在住の對馬由佳理がレポートする。

スタート地点はバスクチーズケーキの本場の隣町

第5ステージのスタート地点となったのは、オンダリビアという港町。ちなみに最近日本でも話題になっているバスクチーズケーキが生まれたレストランは、オンダリビアの隣町のサンセバスチャンの旧市街にあります。

La Viña(ラ・ヴィーニャ)というこじんまりとしたレストランがその場所で、もともとはレストランであるにも関わらず、本家本元のバスクチーズケーキをホールで買って自宅に持ち帰る人が次から次に訪れる店です。

そんなサンセバスチャンからほど近い、オンダリビアのスタート地点の天候は、雲が多く風も非常に強いコンディション。この日のステージはバスクのレースとしては上りが少なく平坦基調の距離160kmでしたが、レース中には雨が降る可能性もあり、「事前に予想されたほど、簡単なステージにはならないだろう」というのが、多くのレース関係者の意見でした。

序盤からハイペースの中、逃げ集団が確定

過去このバスクのレースで6回ステージ優勝しているアレハンドロ・バルベルデ(モービースター、スペイン)だが、イツリアでの最初のステージ優勝は2003年4月9日のこと。18年後の同じ日付となったこの日にも、彼の姿はイツリアのスタートラインにあった。写真撮影:對馬由佳理

実際にこの日のレースが始まると、スタート直後からハイペースでレースが進みます。レースの最初の1時間の平均時速は46km/hを記録する中、それでもホノレとチェルニー(ドゥクーニンク・クイックステップ)、イーデ・スヘリンフ(ボーラハンスグローエ、オランダ)、ジュリアン・ベルナール(トレック・セガフレード、フランス)、アンドレイ・アマドール(イネオス・グレナディアーズ、コスタリカ)の5人が逃げ集団を形成します。

この逃げ集団とメイン集団とのタイム差は最大で約2分40秒で、けして大きなタイム差ではありません。しかし、この日のレース後にホノレが、今日は強力なメンバーと一緒に逃げることができた。」と振り返ったほどの実力派が揃った先頭集団は、ペースをうまくコントロールします。

結局この先頭集団は、メイン集団との「捕まりそうで、なかなか捕まらないタイム差」をキープしたままレースを進めます。

ゴールまで25kmとなった時点で、逃げ集団とメイン集団とのタイム差は約1分にまで縮まります。その時、メイン集団からオマール・フレイレ(アスタナ・プレミアテック、スペイン)とアレキサンドル・アランブル(アスタナ・プレミアテック、スペイン)が飛び出して先頭集団を追いますが、この2人の追走が逃げ集団に届くことはありませんでした。

「チームの勝利」を喜ぶホノレ

チームワークで第5ステージを制したドゥクーニンク・クイックステップ。写真は第3ステージにて。撮影: 對馬由佳理

ゴール直前になって先頭集団にいたのはホノレとチェルニー、そしてベルナールの3人でした。

そして、数の多さをフルに活用したドゥクーニンク・クイックステップの2人がベルナールを突き放し、そのまま2人でゴールに飛び込み先着したホノレがこの日のステージ優勝者となりました。

「今日の勝利は、『僕の』勝利じゃない。『僕らの』勝利なんだ」とチームワークを強調していたホノレ。

ドゥクーニンク・クイックステップのチーム内の雰囲気の良さを垣間見ることができたステージとなりました。

リーダージャージはマクナルティがキープ

第5ステージのスタート前、4賞ジャージと第4ステージを制したヨン・イザギレ(アスタナ、スペイン)が記念撮影中。写真撮影: 對馬由佳理

この日のレース終了後、総合順位は前日と変動なく、リーダージャージはマクナルティがキープしています。

しかし、リーダージャージから総合5位のタデイ・ポカチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)までのタイム差がわずか43秒となっており、最終ステージに待ち構えるアラッテの上りが、今年のイツリアの総合優勝者を決めることになります。

イツリア・バスクカントリー2021 第5ステージ(160.2㎞)

1 ミッケルフレーリク・ホノレ(ドゥクーニンク・クイックステップ、デンマーク)4:17’07”
2 ヨセフ・チェルニー(ドゥクーニンク・クイックステップ、チェコ)ST
3 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ) 0’17”
4 ジュリアン・ベルナール(トレック・セガフレード、フランス) 0’28”
5 ダリル・インピー(イスラエル・スタートアップネーション、南アフリカ) ST
6 サイモン・クラーク(チームクベカ・アソス、オーストラリア  ST
92 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本) ST

総合順位

1 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ) 8: 16’05”
2 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ、スロベニア) +0’23”
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、デンマーク) + 0’28”
4 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+ 0’36”
5 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア) + 0’43”
6 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス) + 1’02”
89 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本) +29’41”

各賞ライダー

個人総合時間賞

ブランドン・マクナルティ (UAE チームエミレーツ、アメリカ)

ポイント賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)

山岳賞

プリモッシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)

ヤング賞

ブランドン・マクナルティ (UAE チームエミレーツ、アメリカ)

エウスカディ―賞

ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)

 

大会サイト
https://www.itzulia.eus

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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