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リーダーはログリッチからマクナルティへ│イツリア・バスクカントリー4st

4月8日、スペイン北部、バスク地方で開催中のイツリア・バスクカントリーの第4ステージがビトリア-オンダリビア間の189kmで開催され、ヨン・イザギレ(アスタナ・プレミアテック、スペイン)がステージ優勝した。総合順位にも変更があり、この日先頭集団でゴールしたブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ)がリーダージャージを手にしている。この日のレースの様子をスペイン在住の對馬由佳理がレポートする。

「今日は逃げ集団の日」と予測されたレース展開

第4ステージスタート直前、アレハンドロ・バルベルデ(写真右)と談笑するホルヘ・アルカス(左)。写真撮影: 對馬由佳理

第4ステージはビトリアからのスタートとなりました。朝方にはかなり冷え込んでいて風も吹いていたビトリアでしたが、選手たちがサイン台に姿を表す頃には風も止み、気温も20度近くまで上がっていました。

第2及び第3ステージでメイン集団を積極的にコントロールしていたのが、地元スペインのモービースターでした。この日ビトリアでのスタート地点で、モービースターの長身アシスト、ホルヘ・アルカスに、この数日の同チームの動きについてインタビューすることができました。

「確かにこの2日間は、僕らが積極的にメイン集団をコントロールしています。昨日はバルベルデがステージ3位になったから、チームとしてうまく動くことができたと考えても良いでしょうね。今日は逃げ集団が形成される可能性が高いので、また僕のようなアシストが働くことになると思います。ハードな一日になりますね(笑)。」

アルカスは口数の多い選手ではありませんが、他のチームメートからの信頼が厚く、モービースターの哲学の一つである「良きアシスト」を体現しているような選手です。

そんなアルカスと同じように、「今日は逃げの日になる」と予想している選手がこの日は数多く見られました。

ステージ優勝は僅差の写真判定、総合順位も変動!

この日は、最初の1時間の集団の平均時速が50km/hに達するほどのハイペースでレースがスタートします。多くの選手がメイン集団から飛び出そうとしますが、なかなか逃げ集団が形成されない状況が続きます。

ようやく4選手の逃げ集団が形成されるた頃には、すでにレースはスタートから100km地点を超えていました。

その後もメイン集団では複数のチームがハイペースでコントロールしたため、先頭集団とのタイム差は最大でも約3分までしか開きません。

ゴールまで残り26kmで逃げ集団が吸収されると、エルライツの上りで、ミケル・ランダ(バーレーン)とブランドン・マクナルティなど複数の選手がアタックをし始めますが、程なくメイン集団に吸収されることが続きます。

ゴール前15kmでマクナルティ、エステバン・チャベス(バイクエクスチェンジ、コロンビア)、ヨン・イザギレ、ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)、ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、デンマーク)、エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)の6人が飛び出し、逃げ集団を形成することに成功します。

いっぽうリーダージャージのプリモッシュ・ログリッジ(ユンボ・ヴィズマ、スロベニア)や総合2位のタデイ・ポカチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)等がいる追走集団は、お互いの動きをけん制しあい、積極的に前を追いかける体制にはなりません。その結果、ゴールまで1kmで6人の逃げ集団とメイン集団の差は約1分に広がります。

そして最後は逃げた6人によるスプリント勝負となり、写真判定でイザギレがビルバオに競り勝ち、第4ステージを制することになりました。ちなみにこの日のレースの平均時速は44.151km/h。ハイペースで距離の長いステージとなりました。

そして、リーダージャージのいるメイン集団は先頭集団から49秒遅れでゴールしたため総合順位が入れ替わり、レース終盤に積極的に攻めたマクナルティが翌日からリーダージャージを手にすることになりました。

上位にはUAEエミレーツがマクナルティとポガチャル、ユンボ・ヴィズマがログリッチとヴィンゲゴーと僅差で2人ずつを送り込んでおり、最終日の山岳ステージで双方のチームがどう動くのか? その駆け引きに注目が集まる。

 

第4ステージスタート前のUAEチームエミレーツ。写真撮影:對馬由佳理

リーダージャージ ブランドン・マクナルティ コメント

「今日はステージ優勝を狙っていたから、まさか、総合リーダージャージを着ることができるなんて考えてもいなかった。明日のステージは少々楽かもしれないけど、最終日はハードなコースだから、リーダージャージを守るためには、全力で走らなきゃならないだろうね。」

山岳賞ジャージ タデイ・ポカチャル コメント

「ブランドンはランダのアタックをカバーするために集団を飛び出したんだけど、彼にとって良いチャンスとなってうれしいよ。ブランドンは調子もいいし、このまま彼が総合優勝する可能性もあるかもしれないね。」

イツリア・バスクカントリー2021 第4ステージ(189.2 ㎞)

1 ヨン・イザギレ(アスタナ・プレミアテック、スロベニア) 4:17’07”
2 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)ST
3 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ) ST
4 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、デンマーク) ST
5 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)ST
6 エステバン・チャベス(バイクエクスチェンジ、コロンビア)+ 0’02”
77 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本) + 13’54”

総合順位

1 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ) 12: 25’21”
2 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ、スロベニア) +0’23”
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、デンマーク) + 0’33”
4 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+ 0’36”
5 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア) + 0’43”
6 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス) + 1’02”
94 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本) +29’41”

各賞ライダー

個人総合時間賞

ブランドン・マクナルティ (UAE チームエミレーツ、アメリカ)

ポイント賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)

山岳賞

プリモッシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)

ヤング賞

ブランドン・マクナルティ (UAE チームエミレーツ、アメリカ)

エウスカディ―賞

ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)

 

大会サイト
https://www.itzulia.eus

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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