ASTER(アスター)・767ディスク|ニューモデルインプレッション
管洋介
- 2021年04月26日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は、プロチームへのバイク供給も行っている台湾発のASTER(アスター)から登場した初のケーブル完全内装化エアロロード、767ディスクをベテランライダー管洋介がテスト!
ケーブル完全内装化を果たしたカーボンエアロロード
世界各国のバイクブランドのOEM生産を手がけ、30年以上に渡って磨き上げてきた技術力を生かして2008年に台湾で誕生したアスター。プロチームへのバイク供給も行うことで、高品質なロードバイクを届けている。
同ブランドで初めてケーブルの完全内装化を果たしたエアロロードが767ディスクだ。専用設計のエアロカーボンハンドルを使用することでエアロフレームのF35に比べて15Wの空気抵抗を軽減した意欲作だ。
東レのT800とT1000のハイモジュラスカーボンを採用したフレームは、空力性能を高めるためのカムテール形状を採用。さらにオリジナルの45mmハイトカーボンホイールを標準装備。シマノ・アルテグラをアッセンブルすることで、そのままでレースにも出場できるパッケージングを実現した。
今回インプレッションしたカーボンホイールのほかにアルミホイールの完成車(47万3000円)も展開。またディスクブレーキだけでなくリムブレーキモデルもラインナップして、ユーザーの細かなニーズに応えている。
さらにアスターのもうひとつの強みといえばやはり価格。欧米ブランドの同クラスと比較して手に入れやすい価格設定は、ハードにバイクを使い倒したいユーザーに魅力的だといえる。
ダウンチューブは空気抵抗を軽減し横風にも強いカムテール形状を採用した。ボトル周辺の空気抵抗を軽減するために台座付近はシェイプされる。
フレーム設計の自由度を高め、さまざまなクランクセットに対応するためにBB386規格を採用した。
ハンドルステム一体型のカーボンハンドルを専用設計してアッセンブル。ケーブルの完全内装化により空気抵抗を軽減した。
シートポストもエアロ形状のカーボン製を採用。クランプもフレームに一体化してやはり空気抵抗を軽減している。
アスター
767ディスク
63万2500円(カーボンホイール完成車)、24万2000円(フレームセット)
■フレーム:東レ・T800&1000カーボン ■フォーク:東レ・T800&1000カーボン ■コンポーネント:シマノ・アルテグラ ■ハンドル:オリジナルステム一体型カーボン ■シートポスト:オリジナルカーボン ■サドル:AP8 ■ホイール:アスター・DKS-45 ■タイヤ:コンチネンタル・ウルトラスポーツ25C ■カラー:メタリックレッド ■試乗車重量8.2kg(編集部実測値Mサイズ/ペダルレス)
しなやかさを生かした加速性能と高速コーナーでの安定感が持ち味
管洋介がインプレッション
メインチューブのカムテールデザイン、ケーブルをフル内装化したオリジナルのステム一体型カーボンハンドルによるエアロはもちろん、ワインレッドに塗られたフレームの曲線が引き立ち高級感にあふれる。
その乗り味は低重心で、BBウイップのしなやかなバネ感をペダリングの味方につけて、悠々とスピードに乗せていける。ハンドリングはストレートフォークながら接地をしっかりと感じるトレイル量だ。高速で飛び込むコーナリングで横Gに押されても、バイクのしなりをクッションにして、余裕をもってクリアできる安定感の高さがある。
直進安定性と衝撃吸収性に優れていることから10kmを超えるロングライドでの疲労は確実に軽減される。軽量高剛性のホイールとの組み合わせも相まって、よりアグレッシブな性格にもなれるバイクといえる。
インプレッションライダー
管洋介
競技歴25年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。最新のカーボンロードからスチールバイクまで、長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm。
ニューモデルインプレッション
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問:アスタージャパン
https://www.asterbikes.jp
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