高品質なシーラント&リペアキット「フジチカ・チューブレスキュー&キセキ」|FUJICHIKA
ハマダ
- 2021年04月29日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は固いロード用タイヤを外すことなく、チューブレスタイヤのパンク修理ができるシーラント&リペアキット、フジチカ・チューブレスキュー&キセキを、編集部のハマダがテスト!
ロードタイヤを外さずに、チューブレスのパンクを直せる!
昨今チューブレスタイヤ(あるいはシーラントを必要とするチューブレスレディータイヤ)の需要と供給もかなり増えてきた。しかしやっぱり怖いトラブルといえばパンクだ。チューブレスタイヤはそのリスクがやや軽減されているが、一度起こるとかなり固いタイヤの脱着を強いられる。
固いロード用タイヤを外すことなく、チューブレスタイヤのパンク修理ができる。それがフジチカのチューブレスキュー(※同社キセキシーラントが必要)だ。
フジチカは、高性能自転車用ハブで有名なゴキソで知られる近藤機械製作所の子会社で、その信頼性は確か。
傘型のゴムパッチをチューブレスキュー本体に装着し、それをパンクしたタイヤ内部に挿入して穴をふさぐ。タイヤ交換よりもはるかに短時間で低コスト、しかも一時しのぎではない完全修理となっている。
キセキ自体も一般的なシーラント同様、事前にタイヤ内部に流しておけるので、パンク前とパンク後の二段構えの対策をうてる。
チューブレスキューの内部構造。これにパッチを加えて使う。サイズは手の平に収まるくらい小さく、まとめてサドルバッグに収納しておける。チューブレスキュー&キセキでパンク修理
まずはパッチを挿入しやすくするために、パンクで空いた穴にニードルを指し、仮でエア漏れを止めておく。その状態で空気を60psi入れておく。
左右で分割できる銀色のツメに、ゴムパッチを挟み込む。ツメ内部に溝が切ってあるのでそこにはめ込み、また左右を合体させる。
合体したツメ&ゴムパッチを本体に戻し、ドーム型のキャップを被せるとセット完了。傘型パッチの表裏にシーラントをたっぷりと塗る。
ニードルを抜き、空いた穴にチューブレスキュー先端を垂直に差し込む。その後垂直にわずかに引き上げ、そのまま30秒シーラントを乾燥。
さらに引き抜く直前まで乾燥を繰り返し、最後に指定空気圧をタイヤに入れてから本体を引き抜く。この「黒ヒゲ1本出っ張り状態」で完了。
タイヤ裏側からパッチを見るとこういう状態。シーラントを接着剤にして、完全にタイヤとくっつかせている。表側のヒゲはそのままでいい。
フジチカ
チューブレスキュー&キセキ
1万8150円(チューブレスキュー)&1650円(キセキ)
【チューブレスキュー】●ゴムパッチ数:10個 ●専用ポーチ付属
※チューブレスキューに使用できるシーラントはキセキのみ
【キセキ】●内容量:137ml
不器用な自分にもできた!工程はていねいに!
浜田がインプレッション
作業したことのある人ならわかると思うが、チューブレスタイヤは固い! 交換時にはめるのも外すのも一苦労。もし出先でパンクしたら最悪だ。そんな苦労をかなり軽減できるのがこのアイテム。スマホで公式の作業動画を確認しながら実際に手を動かし、同様の作業を行う。大事なのは差し込んだ後に、あふれ出るシーラントにビビらず、ていねいにじっくり乾かしてから引き抜くこと。不器用な浜田でもなんとか一回で作業を完了。全体の作業時間としては「手間取りながらの12分」ほどか?これならタイヤ脱着よりも断然早くすむし、なにより作業時に手が痛くならないのがうれしい。
ハマダ
タイヤはクリンチャー、チューブラー、チューブレス(カンパニョーロの2ウェイフィット)を使っている編集部員。チューブレスのパンク時は、インナーチューブを仮で入れ、とりあえずの修理としていた。
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