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ユアンが今大会2勝目、上りスプリントでもパワーとスピードで圧倒|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリアの第7ステージが現地514日に行われた。全体的には平坦基調で、勝負はスプリントに。これをカレブ・ユアン(ロット・スーダル、オーストラリア)が制して、第5ステージに続く今大会2勝目を挙げた。個人総合成績では上位陣に変動がなく、アッティラ・ヴァルテル(グルパマ・エフデジ、ハンガリー)が引き続きマリアローザを着用する。

ライバルを圧倒したユアンの上りスプリント

ここ数日は平坦ステージと丘陵ステージを交互にセッティング。この日は平坦で、ノタレスコからテルモリまでの181kmで争われた。途中で内陸部に入っていくが、おおむねアドリア海沿いの道を走行。主催者発表の難度は星2つで、ステージ争いはスプリント予想だが、テルモリ市街地に入る最後の2kmはテクニカル。残り1.7kmでは勾配12%の上りとなり、その後も最後まで緩やかに上る。スプリンターのパワーが試される最終局面となる。

レースは早々にシモン・ペロー(アンドローニジョカトリ・シデルメク、スイス)、ウンベルト・マレンゴ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)、マーク・クリスティアン(エオーロ・コメタ、イギリス)が集団から抜け出して、逃げグループを形成。この3人は、終盤までリードを続けることとなる。

この間、62.3km地点に設けられた4級山岳の上りはペローが、その後2カ所に置かれた中間スプリントポイントはともにマレンゴがそれぞれ1位で通過。メイン集団も1回目の中間スプリントで上位通過を狙った選手たちが一時的に先行し、その中からペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ、スロバキア)が全体の4位通過をしている。

©︎ LaPresse

先頭3人に対して、メイン集団は3分ほどの差を保って進んだが、2回目の中間スプリントポイントを経てその差を本格的に縮めていく。射程圏に捉えてからはタイム差を調整しながら、吸収するタイミングを計っていく。フィニッシュまで残り30km49秒差、同じく20km23秒差として、あと17kmのところで労せずキャッチ。そこからは各チームがトレインを編成して、集団前方で位置取りを行う。バーレーン・ヴィクトリアスの隊列を牽引する新城幸也の姿も目立つ。

集団全体を率いるチームが変わっていきながら、残り距離を減らしていくプロトン。テルモリ市街地に入ってからは、コフィディスやロット・スーダル、アルペシン・フェニックスなどが前線を固める。

急勾配区間で2人が集団から飛び出し先頭に立つが、ここはロット・スーダルのリードアウト陣がしっかり対応。連続コーナーをクリアした残り500m、今度はフェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ、コロンビア)が早めのスプリント開始でリードを奪う。

これには有力スプリンターが自らチェックに動いた。ユアンが真っ先にその差を埋め、失速したガビリアを残り100mでパス。そこからはスピードとパワーで押しきり、誰よりも早くフィニッシュラインを通過。2日前に続く、今大会2勝目を決めた。ユアンはこの勝利でポイント賞争いでも首位に浮上。マリアチクラミーノに袖を通している。

©︎ LaPresse

タフな上りフィニッシュだったが、62位までが同タイム。個人総合上位陣は、残り2kmでメカトラブルに見舞われたヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO、イギリス)にステージ1位と同タイムの救済措置が適用された以外、きっちりと集団内でステージを完了。マリアローザのヴァルテルもその座を守っている。なお新城も、メイン集団の最後となる62位で終えている。

15日に行われる第8ステージは、フォッジアからグアルディア・サンフラモンディまでの170km。再びアペニン山脈へと入っていき、2つのカテゴリー山岳に加えて無印の上りもある丘陵コース。最後はフィニッシュめがけて4級山岳を上っていくが、残り約2.5km地点で勾配は最大の11%。コースレイアウト全体としては逃げを狙う選手にチャンスが膨らみそうだ。

ステージ優勝、ポイント賞首位 カレブ・ユアン コメント

©︎ LaPresse

「想像以上に難しいステージだった。残り1kmのコーナーまで全力でリードアウトしてもらう必要があったのと、フルガスで上ったので本当に厳しかった。何とか勝つことができたが、チームメートの働きが最大の勝因だ」

個人総合首位 アッティラ・ヴァルテル コメント

©︎ LaPresse

1日の大部分を楽しむことができた。天気と風に恵まれ、緊張する場面が少なかったことも自分にとっては良かった。私の名前やマリアローザと叫ぶ沿道からの声は聞こえていたし、ハンガリーからも大きな反響がある。自国ではサイクリングメディア以外でも私がマリアローザを手に入れたことが報道されていて、人々がサイクリングについて知る良い機会になっている。

昨夜はこのステージのレースデータを確認しなかったが、明日に向けてはコースを確認しておく必要がある。ただ、一番大事なのはルートがどうかではなく、精神的に落ち着いていられるか。もちろん今日よりは厳しいステージになるが、しっかり休息してコンディションを整えたいと思う」

ジロ・デ・イタリア2021 第7ステージ 結果

ステージ結果

1 カレブ・ユアン(ロット・スーダル、オーストラリア)4:42’12”
2 ダヴィデ・チモライ(イスラエル・スタートアップネイション、イタリア)ST
3 ティム・メルリール(アルペシン・フェニックス、ベルギー)ST
4 マッテオ・モスケッティ(トレック・セガフレード、イタリア)ST
5 アンドレア・パスクアロン(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)ST
6 フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ、コロンビア)ST
7 ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)ST
8 マックス・カンター(チームDSM、ドイツ)ST
9 フィリッポ・フィオレッリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)ST
10 フアン・モラノ(UAEチームエミレーツ、コロンビア)ST
62 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)ST

マリアローザ(個人総合成績)

1 アッティラ・ヴァルテル(グルパマ・エフデジ、ハンガリー) 26:59’18”
2 レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ、ベルギー)+0’11”
3 エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)+0’16”
4 アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック、ロシア)+0’24”
5 ルイス・フェルファーク(アルペシン・フェニックス、ベルギー)+0’25”
6 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO、イギリス)+0’38”
7 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)+0’39”
8 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード、イタリア)+0’41”
9 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション、アイルランド)+0’47”
10 サイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ、イギリス)+0’49”
123 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+51’47”

マリアチクラミーノ(ポイント賞)

カレブ・ユアン(ロット・スーダル、オーストラリア)

マリアアッズーラ(山岳賞)

ジーノ・マーダー(バーレーン・ヴィクトリアス、スイス)

マリアビアンカ(ヤングライダー賞)

アッティラ・ヴァルテル(グルパマ・エフデジ、ハンガリー)

チーム総合成績

バーレーン・ヴィクトリアス

ジロ・デ・イタリア スタートリスト&コースプレビュー

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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