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東京五輪男子オムニアムはイギリスのウォールスが金メダル、橋本は15位

東京五輪・自転車競技トラック種目は、伊豆ベロドロームで熱戦が続いている。85日は中距離種目の1つ、男子オムニアムが行われ、日本代表の橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が15位で終えた。金メダルはボーラ・ハンスグローエに所属するロード兼任選手のマチュー・ウォールス(イギリス)が輝いた。

ヴィヴィアーニはじめトップロード選手の中で攻め続けた橋本

オムニアムは1日で4種目を行う単一競技で、各種目での成績をポイント化。最終的にポイント合計の高い選手から最終順位が決定する。種目はエリミネーション(男子10km)、テンポレース(男子10km)、エリミネイション、ポイントレース(男子25km)で構成。うちポイントレースをのぞく3種目は140点、238点…といった形で得点が付与され、その合計得点をもって最終のポイントレースへ。そこで獲得したポイントがそのまま加算され、最終的に合計ポイントで最多となった選手が優勝となる。

競技の特性上、ロードレースとの兼任選手も多く参戦しており、この五輪には結果的に金メダルを獲得するウォールスのほか、リオ大会覇者のエリア・ヴィヴィアーニ(コフィディス、イタリア)、バンジャマン・トマ(グルパマ・エフデジ、フランス)、ロジャー・クルーゲ(ロット・スーダル、ドイツ)、アルベルト・トレス(モビスター チーム、スペイン)、シュモン・サイノク(コフィディス、ポーランド)といったトップチーム所属選手も名を連ねた。

そんな中、橋本は第1種目のスクラッチから積極的にレースを展開。序盤から前方でレースを展開しながら、チャンスをうかがった。中盤で4選手の飛び出しを許したものの、終盤に主集団の先頭に立ちスプリントへ。まずは8位で終える。

2種目のテンポレースは、スタートして5周目以降各周回の1位選手に1点、主集団に1周差をつけると20点が与えられ、その合計で順位が決定。ここでも橋本は前方に顔を見せ、トマとともに集団から飛び出す場面も。そこでしっかり1点を取ったが、さらなる得点加算とはならず、この種目は16位に。

3種目エリミネーションは、1周のニュートラルラップ後、2周回ごとにフィニッシュラインを最後尾で通過した選手がレースから除外(エリミネイト)。最後まで残った選手が1位となるサバイバルレース。橋本は12位で終えることとなって、3種目終了時点で13位とした。

そしてすべてが決まるポイントレース。1周のニュートラルラップ後は10周回ごとに15点、23点、32点、41点とポイントが付与され、最終周回はそれが倍に。主集団に1周差をつけると20点が加えられる。橋本は13位からのジャンプアップをかけたが、ポイント獲得ならず。得点を伸ばすことができず、3種目を終えた時点での合計54点のまま、最終順位15位で初の五輪を終えた。

今季ロード本格進出のウォールスが金メダル

金メダルを獲得したのは、すべての種目で上位フィニッシュを繰り返していたウォールス。スクラッチを1位で終えると、テンポレース3位、エリミネーションでも2位。全体トップで迎えたポイントレースでは、前半からポイントを重ねると、しっかりとラップポイント20点も加えて優勝を決定づけた。

オムニアムでは昨年のヨーロッパ王者でもあるウォールスは、今季からボーラ・ハンスグローエに加わり、本格的にロードシーンへも進出。チームはスプリンターとして育成している段階で、6月のシビウサイクリングツアーではパスカル・アッカーマン(ドイツ)の発射台を務めながら第3ステージで3位フィニッシュ。ここまでは五輪のためにロードでのレース数を抑えてきたが、今後は大きなレースでその走りを見ることが増えてきそうだ。

なお、銀メダルはポイントレース終盤の猛追で順位を上げたキャンベル・スチュワート(ニュージーランド)、銅メダルはヴィヴィアーニがそれぞれ手にした。

東京五輪の詳細はこちらから↓

TOKYO2020の2021年新スケジュール決定、自転車競技は7月24日のロードからスタート

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2020年07月18日

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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