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ツール・ド・ポローニュ第3ステージでガビリアが今季初勝利、アルメイダは総合首位守る

ポーランドで開催中のUCIワールドツアー、ツール・ド・ポローニュは現地811日に第3ステージを行った。ステージ優勝争いはスプリント勝負になり、フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ、コロンビア)が制して今季初勝利を挙げた。個人総合ではジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ、ポルトガル)のトップは変わらず。別府史之はガビリアと同タイムの61位でステージを終えている。

フィニッシュ直前で逃げ吸収、ガビリアは11カ月ぶりの勝利

前日の第2ステージで総合争いが動き出した今大会。続く第3ステージは全体的に平坦基調とあってスプリンターが主役になると予想された。サノクからジェシェフまでの226kmのコースは、中間地点を前に2級、3級、2級のカテゴリー山岳が連続するが、中盤以降は平坦が続く。実際に、スプリントを狙うチームを中心にレースが進んでいくこととなる。

前半で10人が逃げる形でレースは進行。総合にかかわる選手がいなかったこともあり、しばらくは逃げメンバーを容認。メイン集団はリーダーチームのドゥクーニンク・クイックステップがコントロールした。

©︎ Tour de Pologne / Szymon Gruchalski

距離を追うごとに着々と前との差を縮めていくメイン集団。その差が1分を切り、吸収が時間の問題になってくると、先頭グループでは逃げきりのわずかな可能性に賭けてタコ・ファンデルホールン(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、オランダ)が残り24kmでアタック。さらにサイモン・クラーク(チーム クベカ・ネクストハッシュ、オーストラリア)、ライオネル・タミニオー(アルペシン・フェニックス、ベルギー)、ルカシュ・オーシャン(ポーランドナショナルチーム)が合流。しばらくしてオーシャンが遅れるが、3人はメイン集団に対して30秒前後の差で逃げ続けた。

©︎ Tour de Pologne / Szymon Gruchalski

メイン集団は終盤に入ってUAE・チームエミレーツが牽引。粘る先頭3人とのタイム差がなかなか縮まらない時間帯が続いたが、何とか背中が見える位置まで迫ると、残り2.6kmでついに吸収。ステージ優勝争いはスプリント勝負に持ち込まれた。

©︎ Tour de Pologne / Szymon Gruchalski

最終盤にかけてはイネオス・グレナディアーズやチーム ユンボ・ヴィスマ、イスラエル・スタートアップネイションなどが前線で主導権を争ったが、スプリントを前に先頭に立ったのはバーレーン・ヴィクトリアス。マテイ・モホリッチ(スロベニア)の引き上げで、フィル・バウハウスが第1ステージに続く勝利を狙った。

しかし、この日キレのあるスプリントを見えたのはガビリアだった。オラフ・コーイ(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)の背後につけて加速のタイミングを図ると、残り200mで一気に先頭へ。最後はコーイと並ぶような格好になったが、わずかに前に出てトップでフィニッシュラインを駆け抜けた。

©︎ Tour de Pologne / Szymon Gruchalski

ガビリアはこれが今季初勝利。優勝まであと一歩まで迫りながら勝てない日々が続き、今大会も第1ステージでは最後の最後に失速していたが、きっちりと修正。昨年9月以来の勝ち星に歓喜した。

個人総合では、トップのアルメイダが問題なく首位をキープ。2位以下は同タイムの選手間で順位の変動があったが、大幅なシャッフルはなく次のステージへと進んでいる。

©︎ Tour de Pologne / Szymon Gruchalski

また、別府もメイン集団でフィニッシュ。順調にステージを消化している。

12日に行う第4ステージは、タルヌフからブコビナリゾートまでの160km。終盤にかけて2級山岳と頂上フィニッシュへの上りが連続する丘陵コース。再び総合争いに重要なステージとなりそうだ。

ステージ優勝 フェルナンド・ガビリア コメント

「速くかつ長い1日だった。メイン集団が逃げをしばらく容認していたが、タイム差を縮めていけばステージ優勝争いができると確信していた。チームみんなが素晴らしい仕事をしてくれて、その結果求めていた勝利を収めることができた」

ツール・ド・ポローニュ2021 第3ステージ 結果

ステージ結果

1 フェルナンド・ガビリア(UAE・チームエミレーツ、コロンビア)5:18’15”
2 オラフ・コーイ(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)ST
3 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)ST
4 マックス・カンター(チームDSM、ドイツ)ST
5 マキシミリアン・ヴァルシャイド(チーム クベカ・ネクストハッシュ、ドイツ)ST
6 ジョナス・リカールト(アルペシン・フェニックス、ベルギー)ST
7 ユーゴ・オフステテール(イスラエル・スタートアップネイション、フランス)ST
8 ミヒャエル・シュヴァルツマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)ST
9 ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ、ポーランド)ST
10 ジョン・デゲンコルプ(ロット・スーダル、ドイツ)ST
61 別府史之(日本、EFエデュケーション・NIPPO)ST

個人総合成績

1 ジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ、ポルトガル)15:01’02”
2 ディエゴ・ウリッシ(UAE・チームエミレーツ、イタリア)+04″
3 マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス、スロベニア)ST
4 ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ、ポーランド)+11″
5 ミッケルフレーリク・ホノレ(ドゥクーニンク・クイックステップ、デンマーク)+18″
6 ディラン・トゥーンス(バーレーン・ヴィクトリアス、ベルギー)+22″
7 ロレンツォ・ロータ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)ST
8 ジャイ・ヒンドレー(チームDSM、オーストラリア)ST
9 ジョヴァンニ・アレオッティ(ボーラ・ハンスグローエ、イタリア)ST
10 エイネルアウグスト・ルビオ(モビスター チーム、コロンビア)+26″
92 別府史之(日本、EFエデュケーション・NIPPO)+11’36”

ポイント賞

ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ、ポーランド)

山岳賞

ルカシュ・オーシャン(ポーランドナショナルチーム)

チーム総合成績

アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ

ツール・ド・ポローニュ公式ウェブサイト
https://www.tourdepologne.pl/en/

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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