インカレトラック2日目、ケイリン男子は市田、オムニアム男子は兒島、女子は太郎田が勝利
Bicycle Club編集部
- 2021年08月15日
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8月13日から8月22日にかけて日本学生自転車競技連盟主催で文部科学大臣杯第76回全日本大学対抗選手権自転車競技大会(以下、インカレ)が開催。
8月13日から8月15日まで長野県の松本市美鈴湖自転車競技場で開催となるトラック競技2日目、昨日にもまして悪天候となった大会2日目は男女合わせて6つの種目で決勝レースを開催。
スタートでスリップする選手・チームが続出する中で行われたレースをレポートする。
初日にもまして悪天候となった大会2日目
大会2日目の8月14日は以下の6種目の決勝および2種目の対戦ラウンドが開催された。
■決勝種目
・男女チームスプリント
・男女オムニアム
・男子ケイリン
・女子500mタイムトライアル
■対戦ラウンド種目
・男子スプリント1/4決勝
・タンデムスプリント1/4決勝
前日から天候は変わらず、強弱はあるものの、朝8時の競技開始から最終種目である女子500mタイムトライアルが終了するまで雨がやむことはなかった大会2日目。
最高気温は19.7℃と前日より1℃ほど上がったものの、前日以上の降水量により、体感温度はむしろ低いぐらいに感じられた。
そのため、午後には競技場施設内で暖房がつけられ、低体温症と思われる選手の発生に備えられていた。
また、競技場内の走路がまるで川のようになるまで降った雨により、発走機を使う種目ではスタート時にタイヤをスリップさせる選手が続出していた。
男子チームスプリントでは2年ぶりに中央大学が優勝
大会2日目は男女チームスプリントから競技を開始。
男子チームスプリントではかなり強く降る雨の影響でスタート時にタイヤをスリップさせるチームが続出。
過去多くの大会でスタートから隊列が整わず、タイムを出せなかったチームが現れていたが、今大会では各チームが隊列を揃えてスタートすることができていた。
ただ、各チームがしっかりとスタートを合わせることができたというよりは、雨によりスリップをできるだけ避けるために慎重にスタートした結果、このような結果になったと思われる。
タイムは出走順が後ろになるにつれて上がっていき、7組目出走で2年前のインカレ覇者である中央大学が1分0秒292の好タイムをマークすると、最終出走である8組目のチームも中央大学のタイムを上回ることができず、中央大学の優勝が決まった。
女子チームスプリントでは6年ぶりに鹿屋体育大学が優勝
女子チームスプリントは昨年の2020全日本大学自転車競技大会(インカレ代替大会)を含めて日本体育大学が5連覇を達成している種目。
しかし、今大会ではタイムを伸ばすことができず、日本体育大学は5位に終わった。
日本体育大学が苦しむ中でタイムを伸ばしてきたのは鹿屋体育大学。
過去には日本体育大学と同様にインカレ5連覇を達成しているチームが、6年ぶりに王座へ返り咲いた。
男子ケイリンでは市田龍生都が短距離2冠を達成
オリンピックでは2日間で実施されたケイリンだが、インカレでは1日で1回戦から決勝まで実施。
決勝では残り1周半で小堀敢太(京都産業大学)が先頭に立つと、残り1周で市田龍生都(中央大学)が捲り始める。
市田はバックストレートで先頭に出ると、他の選手の追従を一切許さず、1回戦から決勝まですべて1着で優勝を決めた。
市田は午前中に行われた男子チームスプリントでも中央大学のメンバーとして優勝しており、大会最終日に実施される1kmTTを含めた短距離種目3冠に王手をかけた。
女子500mタイムトライアルでは松井優佳がインカレ初優勝
女子500mタイムトライアルでは昨年開催された2020全日本学生トラック自転車競技大会にて同種目優勝を果たした松井優佳(同志社大学)が、37秒204でインカレならびに選手権を初めて制した。
男子オムニアムでは兒島直樹がJCF強化指定の力を見せつける
男子オムニアムでは1種目目のスクラッチで6位と出遅れた兒島直樹(日本大学)が、続くテンポレースでは1着、エリミネーションでは2着を取って挽回すると、最終種目ポイントレースでも2位に20点差をつける圧勝で、谷内健太(京都産業大学)を逆転して優勝を決めた。
女子オムニアムでは太郎田水桜が個人2冠を達成
女子オムニアムでは3種目目のエリミネーションを終えた時点で石上夢乃(鹿屋体育大学)と太郎田水桜(法政大学)が同点で並び、最終種目ポイントレースを迎える。
最終種目ポイントレースでは石田唯(早稲田大学)を含めた3選手が積極的にポイントを取りに行き、 ポイントが倍与えられるフィニッシュのスプリントを石上が制すものの、3着でフィニッシュした太郎田が1点差で逃げ切り、前日のインディヴィデュアルパシュートに続いてインカレ2冠を達成した。
リザルト
女子チームスプリント決勝
1位:鹿屋体育大学(成海綾香/中西美央) 48秒589
2位:八戸学院大学(松下彩也香/小原乃亜) 49秒254
3位:法政大学(野寺梓/阿部セラ) 49秒815
男子チームスプリント決勝
1位:中央大学(大橋真慧/梶原海斗/市田龍生都) 1分0秒292
2位:鹿屋体育大学(黒瀬浩太郎/山根慶太/宮田龍一) 1分1秒706
3位:法政大学(中原航大/松﨑広太/鶴淳志) 1分1秒724
女子オムニアム決勝
1位:太郎田水桜(法政大学) 153ポイント
2位:石上夢乃(鹿屋体育大学) 152ポイント
3位:石田唯(早稲田大学) 133ポイント
男子オムニアム決勝
1位:兒島直樹(日本大学) 144ポイント
2位:谷内健太(京都産業大学) 128ポイント
3位:棚瀬義大(朝日大学) 123ポイント
男子ケイリン決勝
1位:市田龍生都(中央大学)
2位:荒川達郎(日本体育大学)
3位:遠藤拓巳(日本大学)
女子500mタイムトライアル
1位:松井優佳(同志社大学) 37秒204
2位:阿部セラ(法政大学) 37秒742
3位:中西美央(鹿屋体育大学) 37秒846
男子スプリント1/4決勝
1組目:黒瀬浩太郎(鹿屋体育大学)〇 佐藤威吹(早稲田大学)×
2組目:梶原海斗(中央大学)〇 川上隆義(日本大学)×
3組目:山根慶太(鹿屋体育大学)〇 橋谷成海(日本体育大学)×
4組目:伊藤京介(日本大学)〇 大橋真慧(中央大学)×
タンデムスプリント1/4決勝
1組目:中央大学(青木瑞樹/ 保田浩輔)〇 早稲田大学(小野豪太/川村峻輝)×
2組目:日本大学(角宗哉/邊見竜馬)〇 同志社大学(道城海地/前田大騎) ×
3組目:朝日大学(山元大夢/吉野太晟)〇 日本体育大学(服部幸之助/清水敦希)×
4組目:鹿屋体育大学(田仲駿太/成海大聖)〇 法政大学(小西涼太/平川稜将)×
大会3日目の模様はこちらでライブ配信している
レースに関する問い合わせ:日本学生自転車競技連盟
https://jicf.info/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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