ANCHOR・RP9【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2021年10月13日
サイクルジャーナリスト・ハシケンによる100kmインプレッション連載。
今回は、世界で活躍するブリヂストンのトラックバイクの技術を
結集して開発されたオールラウンダー「RP9」にフォーカス。
じつに6年ぶりに誕生したアンカーのレーシングバイクの実力とは?
世界を制したアンカーから次世代オールラウンダーが堂々誕生!
2019シーズンから2020シーズンの国際大会で5つの金メダルを獲得し、世界を制したアンカーのトラックバイク。先の東京2020オリンピック大会でもオムニアム競技で梶原悠未選手の銀メダル獲得という偉業を支えた。ブリヂストンサイクルにとっても、母国開催の今大会は特別だった。
歴史を振り返れば、同社に現在のプロチームの前身の実業団チームが誕生したのが1964年の東京オリンピックの年。以降、日本のスポーツ自転車史に残る名車を生み出してきた。そして、現在のアンカーブランドが誕生した1999年以降、チームブリヂストンサイクリングは国内エリート集団へと成長し、全日本タイトルを獲得するなど活躍を続けている
近年彼らを支えてきたロードモデルがRS9sだったが、エアロロード化やディスクブレーキ化など日進月歩のロード開発において6年のブランクは長かった。
その分、オリンピック開催時期に発表された新型RP9の誕生は大きな期待と注目を集めている。リア12速化した新型デュラエースDi2や、コストパフォーマンスにすぐれるアルテグラDi2を搭載した完成車がラインナップされる。
今月は、アンカー開発の基盤技術であるプロフォーマット(推進力最大化解析技術)に、世界を制したトラックバイク開発を通じ、この技術にさらに磨きをかけ開発したブリヂストン渾身の最新鋭ロードを徹底的に紹介していく。
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