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ツール・ド・フランス2022コースは4カ国を走破する総距離3328km、女性版8ステージも

ツール・ド・フランス2022は、デンマーク・コペンハーゲンでの13km個人タイムトライアルに始まり、パリ~ルーベで採用されるパヴェを抜け、ラルプ・デュエズに代表される伝統的な山岳を行き、長距離個人タイムトライアルで強者を決める……。

109回ツールのコースプレゼンテーションがフランス現地時間1014日に行われ、大会の全容が明らかになった。当初の予定通りコペンハーゲンで開幕し、その後フランスのほか、ベルギー、スイスにも入国。ヴォージュ、アルプス、ピレネーといった山岳区間では重要ステージが設けられるほか、パヴェや総距離53kmの個人タイムトライアルもマイヨジョーヌ争いに関係するであろう興味深いステージとなる。

©︎ A.S.O./Fabien Boukla

ポガチャル、アラフィリップらビッグネームが多数出席

イベントはパリ17区に位置する国際会議場「パレ・デ・コングレ・ド・パリ」で行われ、2020年と2021年にこの大会を制したタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)や2021年大会のマイヨヴェール(ポイント賞)のマーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ、ベルギー)、現役世界王者のジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ、フランス)ら、ロードレース界を代表する選手たちが多数出席。カスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ)やヤコブ・フルサン(アスタナ・プレミアテック、2022年はイスラエル・スタートアップネイションに移籍)といった、地元でのツール開幕を控えるデンマーク勢も顔を見せた。

©︎ A.S.O./Fabien Boukla

かねがね、デンマークの首都コペンハーゲンでの開幕、さらに大会序盤の3ステージを同国内で行うことは発表されていたが、ついにこの日、第4ステージ以降のルートも明らかとなり、2022年大会の全容が公開された。

©︎ A.S.O./Fabien Boukla

個人TT、パヴェ、グラベル……緊張感漂う第1

109回目の開催となるツールは71日に、コペンハーゲン市街地での13km個人タイムトライアルで幕開け。大会初日から総合成績を意識した戦いとなりそうだ。その後2日間はデンマーク国内を進行し、第2ステージでは18kmに及ぶ大きな橋「グレートベルト・リンク」を渡ってニュボーへ、第3ステージではセナボーにフィニッシュする。

ツールとしては珍しく、開幕直後の月曜日(74日)に最初の休息日。デンマークからフランスへの移動が控える。

フランスでの最初のステージ(第4ステージ)は、ダンケルクからカレーまでの北海沿岸を走るコース。続く第5ステージでは、パリ~ルーベでも採用されるパヴェ(石畳)セクションがプロトンに襲い掛かる。近年では2014年、2015年、2018年と複数回採用されたが、今回は全11セクター・総距離19.4kmのパヴェがカバーされる。そのうち5カ所はツールはもとより、パリ~ルーベでも通過したことのない初登場の区間に。

ツール・ド・フランス2022第5ステージ ©︎ A.S.O.

6ステージはベルギーでのスタート。ルクセンブルクを経由してフランスへと戻るルート。続く第7ステージで、大会を通じて最初の山岳であるヴォージュ山脈へ。近年の大会では個人総合成績に大きく関与してきたラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを上る。2019年に採用されたグラベルトラックももちろん登場。2022年大会に向けて「ラ・スーパー・プランシュ・デ・ベル・フィーユ」と銘打ち、その過酷さと重要性をアピールする。

この週の後半には、4カ国目となるスイスへと入国。第8ステージでローザンヌにフィニッシュすると、翌日の第9ステージではエグルのUCI本部前をスタート。フランスへと戻って、2回目の休息日を迎える。

ツール・ド・フランス2022第9ステージ ©︎ A.S.O.

4年ぶりにラルプ・デュエズへ、アルプスと中央山塊をゆく第2

大会第2週はアルプス山脈を進行。2つのスキーリゾートをつなぐ第10ステージに続き、第11ステージではコル・ドゥ・グラノンへの山頂フィニッシュ。登坂距離11.3km、平均勾配9.2%の上りでマイヨジョーヌ争いは活性化しそう。

ツール・ド・フランス2022第11ステージ ©︎ A.S.O.

フランス革命記念日である714日に行われる第12ステージでは、4年ぶりにツールへと戻ってくるラルプ・デュエズを登坂。かつてグレッグ・レモンとベルナール・イノーが激戦を繰り広げた、ガリビエ峠からのラルプ・デュエズのルートを採用。最後は13.8km、平均勾配8.1%、21ものヘアピンカーブを縫って登頂を目指す。

ツール・ド・フランス2022第12ステージ ©︎ A.S.O.

13ステージからの3日間は中央山塊を抜ける。おおむね逃げ向きのステージとなりそうで、風が強ければプロトンを分断する波乱のレース展開も大いにあり得る。

ピレネー山脈、長距離個人TTでマイヨジョーヌ決する第3

大会最終週の初日、第16ステージで軽く脚試しをしたのち、ピレネー2連戦に挑む。第17ステージは、3つの山岳を越えてペイラギュードの山頂フィニッシュ(登坂距離8km、平均勾配7.8%)。

ツール・ド・フランス2022第16ステージ ©︎ A.S.O.
ツール・ド・フランス2022第17ステージ ©︎ A.S.O.

18ステージでは、キリスト教の巡礼地ルルドを出発し、オービスク峠、スパンデル峠を登坂。そして最後はウタカム(13.6km7.8%)の山頂フィニッシュ。山岳ステージはこの日で最後となるが、マイヨジョーヌ争いの形勢はどの程度見ているだろうか。

ツール・ド・フランス2022第18ステージ ©︎ A.S.O.

19ステージをはさんで、2022年大会の最終決戦は第20ステージに設けられる40km個人タイムトライアルに。田園地帯を行くルートは、終盤にかけて起伏があり、最後の2kmは上り。このステージを終えた時点でマイヨジョーヌを着用した選手が、第109回ツール・ド・フランスの覇者に事実上決定する。

ツール・ド・フランス2022第20ステージ ©︎ A.S.O.

そして大会最終日、第21ステージは例のごとくパリ・シャンゼリゼ通りへとフィニッシュ。華やかなフィナーレとともに、各賞選手の表彰が行われる。

ツール・ド・フランス2022 ステージ一覧

71日 第1ステージ コペンハーゲン~コペンハーゲン 13km 個人タイムトライアル

72日 第2ステージ ロスキレ~ニュボー 199km 平坦

73日 第3ステージ バイレ~セナボー 182km 平坦

74日 休息日(移動日)

75日 第4ステージ ダンケルク~カレー 172km 丘陵

76日 第5ステージ リール・メトロポール~アランベール-ポルト・デュ・エノー 155km 丘陵

77日 第6ステージ バンシュ~ロンウィ 220km 丘陵

78日 第7ステージ トンブレンヌ~ラ・スーパー・プランシュ・デ・ベル・フィーユ 176km 山岳

79日 第8ステージ ドール~ローザンヌ 184km 丘陵

710日 第9ステージ エグル~シャテル-レ・ポルト・デュ・ソレイユ 183km 山岳

711日 休息日

712日 第10ステージ モルジーヌ-レ・ポルト・デュ・ソレイユ~メジェーヴ 148km 丘陵

713日 第11ステージ アルベールビル~コル・デュ・グラノン 149km 山岳

714日 第12ステージ ブリアンソン~ラルプ・デュエズ 166km 山岳

715日 第13ステージ ル・ブール=ドアザン~サン・テティエンヌ 193km 平坦

716日 第14ステージ サン・テティエンヌ~マンド 195km 丘陵

717日 第15ステージ ロデズ~カルカッソンヌ 200km 平坦

718日 休息日

719日 第16ステージ カルカッソンヌ~フォア 179km 丘陵

720日 第17ステージ サン=ゴーダンス~ペイラギュード 130km 山岳

721日 第18ステージ ルルド~ウタカム 143km 山岳

722日 第19ステージ カステルノ=マニヨアック~カオール 189km 平坦

723日 第20ステージ ラカペル=マリヴァル~ロカマドゥール 40km 個人タイムトライアル

724日 第21ステージ パリ・ラ・デファンス・アリーナ~パリ・シャンゼリゼ 112km 平坦

総距離 3328km(大会開催までに距離調整あり)

平坦ステージ 6

丘陵ステージ 7

山岳ステージ 6(うち山頂フィニッシュ5

個人タイムトライアルステージ 2

休息日 2

移動日 1

©︎ A.S.O.

女性版ツール「ツール・ド・フランス・ファム」も2022年から開催

このプレゼンテーションでは、女性版ツール「ツール・ド・フランス・ファム」のルートも同時発表。

こちらは男子と入れ替わる形で724日に開幕し、731日まで全8ステージで争われる。パリ・シャンゼリゼでの第1ステージで始まり、男子では第1週の重要区間となるラ・スーパー・プランシュ・デ・ベル・フィーユを最終・第8ステージで上る。

女性版ツールは1989年まで開催されていたが、その後実施されず、近年になってラ・コルス・バイ・ツール・ド・フランスとして実質の復活を果たした経緯がある。以後、ステージレース化を目指して現役選手を含めた女子選手の意見を集約。2022年から晴れて、ツール・ド・フランス・ファムとして新たな女性版ツールが開催されることとなった。

©︎ A.S.O./Fabien Boukla

なお大会ディレクターは、アラフィリップのパートナーであり、元選手でフランスチャンピオン経験もあるマリオン・ルースさんが務める。

©︎ A.S.O.

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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