全日本選手権ロードは愛三工業の草場啓吾が、オリンピアン増田成幸をかわして勝利
Bicycle Club編集部
- 2021年10月24日
広島県の広島県中央森林公園を舞台に開催されている「全日本自転車競技選手権大会ロード・レース」。最終日10月24日におこなわれた男子エリートでは草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) が小集団スプリントを制して優勝を飾った。フィニッシュラインでは東京五輪代表、今回タイムトライアルでも優勝している増田成幸(宇都宮ブリッツェン)と競り合う形となったが、草場が抑え込んでの勝利。また、3位には中根英登(EFエデュケーションNIPPO)が入っている。
愛三工業レーシングチーム草場が亡き祖父に捧げる勝利
レースは序盤からシマノレーシングの風間翔真が逃げていたが、10周回目で吸収され、レースは振り出しに戻った。この時点で集団には70人ほど残っていたが、この後からレースは活性化した。12周回目に先頭集団は入部正太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)、小石祐馬(チーム右京相模原)、岡 篤志(NIPPOプロヴァンスPTSコンチ)、中根英登(NIPPOプロヴァンスPTSコンチ)、草場啓吾、伊藤雅和、岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)、山本元喜・大喜(キナンサイクリングチーム)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)ら有力選手18名ほどに絞られた。
ここから仕掛けたのがディフェンディングチャンピオンの入部だった。ラスト2周の最終コーナーで単独で逃げ、ここに山本元喜(キナンサイクリングチーム)、寺崎武郎(バルバレーシングクラブ)、金子宗平ら人が追いつき先行するも吸収されてしまう。しかし入部は最終周回の上りでもう一度アタックを仕掛けるが、これも岡や中根、さらに増田、草場が追いつき、勝負は9人のスプリントとなった。そして、最終的に抜け出した草場が増田を抑え勝利を飾った。
優勝 草場コメント
優勝した草場は「先日亡くなった祖父へ、勝ちを捧げたかった」とレース後にコメント。愛三工業レーシングチームとしての勝利は2009年の西谷泰治(現コーチ)以来となる。
リザルト 男子エリート
1位:草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
2位:増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
3位:中根英登(EFエデュケーションNIPPO)
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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