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野辺山クロスらしかぬ晴天、勝利した織田 聖と2位の沢田 時、勝敗を分けたメカトラブル

11月13日から14日にかけて長野県の南牧村にある滝沢牧場で2年ぶりに「ラファ + 弱虫ペダル スーパークロス野辺山」が開催。大会2日目となる14日は男子ジュニア、男女エリートがUCIレースとして開催された。

野辺山シクロクロスといえば「泥」のイメージがあり、大会オフィシャルグッズのTシャツにも「泥T」と愛称がつくほど。しかし、2021年の野辺山シクロクロスは2日間とも好天に恵まれ、大会2日目となる14日の朝のレース以外は完全にドライコンディションのなかでのレースとなった。ここでは速報でお伝えしたエリート男子、女子、ジュニアのレースの詳細をお伝えする。

男子エリートではトラブルが勝敗を分け、織田 聖が勝利

今シーズン、国内シクロクロスレースでは初のUCIレースとなった「ラファ + 弱虫ペダル スーパークロス野辺山」。

男子エリートでは昨日のJCXレースよりも多い96名の選手がスタートラインに並んだ。

今シーズンここまでポイントを稼いでいる織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や沢田 時(チームブリヂストンサイクリング)らが先頭からスタートするいっぽう、元全日本チャンピオンの竹之内 悠(ToyoFrame)や前日のC1レースで4位に入った村上裕二郎(明治大学)らは後方スタートになり、混戦が予想された。

スタートするとホールショットは沢田が取り、2番手に織田、3番手に斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)、4番手に小坂 光(宇都宮ブリッツェン)が続く形で牧草エリアへ突入。

S/F地点の牧草エリアを通過しても番手は変わらず、舗装路の上りへと入っていく。

2周目には斎藤が遅れる形で、トップは織田、沢田、小坂の3名パックとなるが、沢田がこの周回で変速トラブルを起こしてバイク交換をしている隙に織田が一気にアタックし、沢田、小坂に対して10秒弱のタイム差をつける。その後も沢田は変速トラブルに見舞われ、織田とのタイム差は20秒弱まで広がる。

2位沢田時と3位小坂光

いっぽう、4番手争いは加藤健悟(臼杵レーシング)に、後方から80名近くをパスした村上功太郎(松山大学)と竹之内が迫る。

加藤健悟(臼杵レーシング)
村上功太郎(松山大学)
竹之内 悠(ToyoFrame)

沢田は後半に安定した走りが戻ると、小坂を突き放して単独2番手で織田を追う。

しかし、織田と沢田のペースは変わらず、離れもしないが追いつきもしない、力量差がないことを表すような展開が最後まで続く。

最後まで緩められない、いっぽうで追いつきもしない、精神力の強さが試されるレースを織田が制し、野辺山ではエリートで初めての優勝、そして今シーズン最初のUCIレースで優勝を飾った。

2位にはこちらも力を証明した沢田が、3位には小坂が入り、この3人がそろうレースでは3回連続で同一選手での表彰台となった。

勝者、織田 聖のコメント

「今日は明日がないので、出し切れました。昨日は悔しかったので、絶対にやってやろうと思っていましたし、勝てて良かったです」と沢田へのリベンジができたことを喜ぶ織田。

「2周目の舗装路でアタックをかけ、その後のタイミングで沢田選手がトラブったようなんですが、それは全然把握できていませんでした。ただ、最初からいこうと思っていたので、それがうまくはまったのかなと思います。ラッキーもあったかな」と、突然差が開いたのは本当に偶然だった模様。

「(若干のタイム差がついたタイミングで沢田がピットに入ったのは)確認できていたので、そこはチャンスだなと思って、後ろにつかれてしまったら相手選手に楽されてしまうので、1対1の力の勝負に持ち込みました」とけん制しあうことなく、力と力のぶつかり合いに持ち込んだ織田。

「来週の烏丸、再来週の能登とレースが続きますし、全日本向けてしっかり走っていきたいと思います」と抱負を語る織田。

野辺山での勝利は2017年に同コースで行われた全日本選手権のU-23カテゴリのレース以来だったとのこと。

女子エリートは渡部春雅(明治大学)が2日連続で独走優勝

男子同様、国内では今シーズン最初のUCIレースとなった「ラファ + 弱虫ペダル スーパークロス野辺山」。

女子エリートでは21名の選手がスタートラインに並んだ。

ホールショットは前日のJCXレースで2位に入った福田咲絵(AX cyclocross team)が取ると、中島 瞳(弱虫ペダルサイクリングチーム)、渡部春雅(明治大学)の順で牧草地帯へ進入。

S/F地点を抜け、舗装路の上りに入ると渡部が2番手に上がるものの、トップ3名は変わらず。

元インカレロードチャンピオンの福田咲絵(AX cyclocross team)

2周名に入ると渡部が福田を5秒程度差をつけて先行するも、福田もそれ以上の差はつけさせず、渡部に対してプレッシャーをかける。3番手中島は変わらないものの、松本璃奈(RIDE MASHUN SPECIALIZED)が4番手に浮上し、中島を追いかける。

そして中盤で松本が中島を逆転し、3位に浮上する。

松本璃奈(RIDE MASHUN SPECIALIZED)

トップ2名はなかなか差が開かなかったものの、後半に入ると徐々に差が開き始め、最終周回に入るタイミングでは20秒程度まで開く。

渡部は最後まで緩めることなく福田に差をつけ、独走で2日連続の優勝を飾った。

2位には最後まで渡部を追った福田が、3位には野辺山で初表彰台となる松本が入った。

渡部のコメント

「今日は前半はペースで、後半に上げられればと思ってスタートしました。ただ、思ったよりも後半ペースが上がらず、福田さんも強かったので、あまり離すことができませんでした」と渡部はレースを振り返る。

「今日のレースは100点中40点です」と勝ってもなおかなり厳しい自己評価をする渡部は、翌週のMTB全日本選手権で今年最初の全日本選手権のタイトルを狙う。

男子ジュニアは永野昇海(イナーメ信濃山形)が独走で優勝

男子ジュニアも今季国内シクロクロスレースでは最初のUCIレース。

今季ジュニアカテゴリで出場した5戦中4戦で優勝している永野昇海(イナーメ信濃山形)がホールショットを決めると、そのまま独走に持ち込み、UCIレース優勝およびジュニアカテゴリ5連勝を飾った。

リザルト

男子エリート

1位:織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1時間00分41秒
2位:沢田 時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +13秒
3位:小坂 光(宇都宮ブリッツェン) +1分19秒
4位:竹之内 悠(ToyoFrame) +2分21秒
5位:村上功太郎(松山大学) +2分54秒
6位:加藤健悟(臼杵レーシング) +3分9秒
7位:宮津 旭(PAXPROJECT) +3分19秒
8位:松本一成(RIDE MASHUN SPECIALIZED) +3分20秒
9位:中村龍吉(acs-power RACING TEAM) +3分37秒
10位:丸山 厚(BOMA ROND CX TEAM) +3分46秒

女子エリート

1位:渡部春雅(明治大学) 49分02秒
2位:福田咲絵(AX cyclocross team) +19秒
3位:松本璃奈(RIDE MASHUN SPECIALIZED) +2分7秒
4位:中島 瞳(弱虫ペダルサイクリングチーム) +2分23秒
5位:西形 舞(TRC PANAMAREDS) +2分57秒
6位:林口幸恵(LiveGARDEN bicistelle) +3分9秒
7位:望月美和子(ORCA) +3分41秒
8位:川崎路子(PAXPROJECT) +3分47秒
9位:平田千枝(Club La.sista Offroad Team) +3分50秒
10位:鵜飼知春(andmore) +4分7秒

男子ジュニア

1位:永野昇海(イナーメ信濃山形) 40分49秒
2位:加藤快介(F(t)麒麟山Racing)+2分3秒
3位:高本周埜(Limited Team 846) +4分58秒

大会公式サイト:Rapha + 弱虫ペダル Super Cross NOBEYAMA
https://nobeyamacyclocross.cc/https://starlightcross.com/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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