BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

バルベルデが最終シーズン、モビスター&トレック・セガフレード2022年体制|ロードレースジャーナル

vol.20 早々に2022年のメンバーを確定
グランツール総合成績にフォーカスする2チーム

国内外のロードレース情報を専門的にお届けする連載「ロードレースジャーナル」。12月に入り、来年へ向けたトップチームの動きがようやく見えてきた。新型コロナの影響でストーブリーグ(移籍市場)の動きが例年と比べてゆっくりだが、そうしたなかでも早々とメンバーを確定させ、次のシーズンへ向けた準備に入っているチームが存在する。これからしばらくは、UCIワールドチームの2022年展望と選手リストをお届け。今回はモビスター チームとトレック・セガフレードに着目する。

マスの総合力と最終シーズンのバルベルデに注目 モビスター チーム

モビスター チーム
2021UCIチームランキング:11

1020日にウィリアム・バルタ(現EFエデュケーション・NIPPO、アメリカ)の来季加入を発表すると同時に、選手獲得の動きを締め切ったのがモビスター チーム。2022年に向けては8選手が入れ替わることになる。

2021年は2度のグランツール上位進出を果たしたエンリク・マス。新たなシーズンもグランツールの総合成績を狙って走る ©︎ Photogomezport

ここ数年はロードレース王国スペインのトップチームとして、その責務をまっとう。グランツールなどステージレースを中心に上位争いに加わっている。その方向性は2022年も変わらず、エンリク・マス(スペイン)への信頼度がより一層高まっていくことになりそう。

マスの2021年は、連戦となったグランツールでの走りがハイライト。ツール・ド・フランスでは一貫して個人総合上位をキープ。最終的に6位でフィニッシュした。その勢いのまま挑んだブエルタ・ア・エスパーニャでは、ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、2022年はアスタナ・カザフスタンへ移籍)とのダブルリーダー態勢に大きなトラブルが発生しながらも、動じることなく個人総合2位。表彰台の頂上こそ逃したが、最後の最後まで優勝したプリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)に食らいついた。

2022年も、マスがツールで総合エースを担うことが濃厚。山岳とあわせて個人タイムトライアルの重要性が高まる大会になるが、TTの走力的に実力どおり走れば上位は確保できるはず。

2022年がキャリア最終シーズンとなるアレハンドロ・バルベルデ。クラシックのほか、ジロとブエルタへの参戦を明言している ©︎ Photogomezsport

来季はマスと並び大きな注目となるのが、キャリア最終シーズンとなるアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)。プロ生活21年目となるファイナルイヤーをどう戦うか見もの。すでにジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャへの出場を明言しているほか、主戦場であるアルデンヌクラシックでも結果を求めることになる。最後の1年を思い出づくりにするつもりはないようで、終わりのその日まで一線級の走りを見せる意志を固めている。

このほか、石畳やスプリントに強いイヴァン・ガルシア(スペイン)や、期待の若手オールラウンダーのマッテオ・ヨルゲンセン(アメリカ)あたりも中心選手として活躍が見込まれている。

モビスター チーム 2022年シーズン 所属選手

●継続
ホルヘ・アルカス(スペイン)
イニーゴ・エロセギ(スペイン)
イマノル・エルビティ(スペイン)
イバン・ガルシア(スペイン)
アブナー・ゴンサレス(プエルトリコ)
ユーリ・ホルマン(ドイツ)
ヨハン・ヤコブス(スイス)
マッテオ・ヨルゲンセン(アメリカ)
ルイス・マス(スペイン)
エンリク・マス(スペイン)
グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア)
マティアス・ノルスゴー(デンマーク)
ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル)
アントニオ・ペドレロ(スペイン)
ホセ・ロハス(スペイン)
エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア)
セルヒオ・サミティエル(スペイン)
ゴンサロ・セラーノ(スペイン)
アルベルト・トレス(スペイン)
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
カルロス・ベローナ(スペイン)

●加入
アレクサンデル・アランブル(スペイン) アスタナ・プレミアテックより移籍
ウィリアム・バルタ(アメリカ) EFエデュケーション・NIPPOより移籍
ゴルカ・イサギレ(スペイン) アスタナ・プレミアテックより移籍
マックス・カンター(ドイツ) チームDSMより移籍
オイエル・ラスカノ(スペイン) カハルラル・セグロスRGAより移籍
ヴィニシウス・ランゲル(ブラジル) ネオプロ
オスカル・ロドリゲス(スペイン) アスタナ・プレミアテックより移籍
イヴァン・ソーサ(コロンビア) イネオス・グレナディアーズより移籍

シーズン序盤はストゥイヴェンやピーダスンらはクラシックに主眼 トレック・セガフレード

トレック・セガフレード
2021UCIチームランキング:12

こちらも11月上旬には2022年の陣容を確定。ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、2022年はアスタナ・カザフスタンへ移籍)ら9選手がチームを離れるが、それを上回る11選手を採用し、合計31選手で来年を戦う。

今年の大きなトピックといえば、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)のミラノ~サンレモ優勝やバウケ・モレマ(オランダ)のツール第14ステージでの勝利が挙がる。数年来チームリーダーとして走る彼らは、今年もらしさを発揮した。

トレック・セガフレード2021年のハイライトとなったヤスパー・ストゥイヴェンのミラノ〜サンレモ優勝。2022年も春のクラシックで力を見せたいところ ©︎ RCS

2022年はまず、ストゥイヴェンとマッズ・ピーダスン(デンマーク)が主軸となるクラシック戦線が重要になる。

グランツールへは、ジュリオ・チッコーネ(イタリア)がチームにとってファーストチョイスになる見通し。今年はジロ、ブエルタとも途中でリタイアに終わったが、筋力やパワーデータの向上が見られ、あとはそれをレースに生かすところまできているという。来年もジロで総合を狙っていくのは濃厚な情勢。今年は随所で目立つ走りを見せたケニー・エリッソンド(フランス)や移籍加入のダリオ・カタルド(イタリア)らが山岳アシストを務める公算だ。

トレック・セガフレードのグランツール路線を引っ張るジュリオ・チッコーネ。2021年は不本意な結果に終わったが、そのリベンジなるか ©︎ RCS

このほか、かつて日本でも走ったヨン・アベラストゥリ(スペイン)や今年のロード世界選手権U23王者のフィリッポ・バロンチーニ(イタリア)といった楽しみな選手も名を連ねる。戦力だけ見れば、今年のUCIチームランキング12位からのジャンプアップは大いに可能だ。

トレック・セガフレード 2022年シーズン 所属選手

●継続
ジュリアン・ベルナール(フランス)
ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア)
ジュリオ・チッコーネ(イタリア)
ヤコブ・イーホルム(デンマーク)
ケニー・エリッソンド(フランス)
アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー(エリトリア)
アレクサンダー・カンプ(デンマーク)
アレックス・キルシュ(ルクセンブルク)
エミルス・リエピンス(ラトビア)
フアン・ロペス(スペイン)
バウケ・モレマ(オランダ)
ジャコポ・モスカ(イタリア)
マッテオ・モスケッティ(イタリア)
マッズ・ピーダスン(デンマーク)
クイン・シモンズ(アメリカ)
マティアス・スケルモース(デンマーク)
トムス・スクインシュ(ラトビア)
ヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)
エドワード・トゥーンス(ベルギー)
アントニオ・ティベーリ(イタリア)

●加入
ヨン・アベラストゥリ(スペイン) カハルラル・セグロスRGAより移籍
フィリッポ・バロンチーニ(イタリア) チーム コルパック・バッランより移籍
マルク・ブルステンガ(スペイン) ネオプロ
ダリオ・カタルド(イタリア) モビスター チームより移籍
トニー・ガロパン(フランス) アージェードゥーゼール シトロエンチームより移籍
アスビャアン・ヘレモース(デンマーク) ネオプロ
マルクス・フールゴー(ノルウェー) ウノエックス・プロサイクリング チームより移籍
ダーン・ホール(オランダ) SEGレーシングアカデミーより移籍
シモン・ペロー(スイス) アンドローニジョカットリ・シデルメクより移籍
アントワン・トルーク(オランダ) チーム ユンボ・ヴィスマより移籍
オット・フェルハード(ベルギー) アルペシン・フェニックスより移籍

福光 俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load