シクロクロス全日本、弱虫ペダルの唐見実世子がマスターズ優勝で4冠達成
Bicycle Club編集部
- 2021年12月11日
自転車競技シクロクロス、その日本国内の頂点を決める第27回 シクロクロス全日本選手権大会が12月11日-12日に茨城県土浦市で開催。初日10日はシングルスピードとマスターズの各カテゴリーのレースが行われ、注目の女子マスターズでは地元茨城を拠点に活動している唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝した。
ほか、男子50-59には弱虫ペダル作者・渡辺 航先生、男子40-49には五十嵐 立青つくば市長が出場するなど、土浦駅からすぐという立地の良さもあり華やかな1日目となった。
マスターズ4冠達成の唐見は安定した走りで優勝
昨年までエリート選手として活躍した唐見は今シーズンからマスターズでの活動に切り替え、グラベルイベントに参加するなど変化の一年となった。マスターズカテゴリーでの全日本選手権に4つ出場し、ロードレース、タイムトライアル、MTB XCOに加えシクロクロスの4冠を達成した。
レース序盤から飛び出し、マスターズ60+の選手を抜かしながら前を進む唐見、シングルスピードクラスに唯一出走し、2位の野下 幸(Team轍屋)に30秒差ほどをつけて淡々と走る。そのまま安定した走りでフィニッシュし、優勝を飾った。
マスターズ40-49、激戦を田崎友康が制す
もっとも激戦となったのがマスターズ40-49。ディフェンディングチャンピオンの生田目 修(イナーメ信濃山形)、2位 太田好政(Rapha Cycling Club)、3位 田崎友康(Toyo Frame)、4位の筧 五郎(56サイクル)などが顔を揃えた。また、このクラスには開催地土浦市の隣にあるつくば市の五十嵐 立青市長が出走し、話題となった。
レースはマスターズ35-39を追いかける形での時差スタートとなり、レースは混戦模様となった。前半に太田、生田目、田崎がパックを作って他を寄せ付けないペースでレースを展開した。最後は生田目と田崎が先頭にたち、舗装路でのスプリントとなった。
生田目がビンディングを踏み外してしまい、クリートキャッチできない状態となり、ロードを得意とする田崎が勝利した。
つくば市長も参加「観客が近くて最高ですね」
今回、全日本選手権出場にあたり、弱虫ペダルサイクリングチームの織田 聖や唐見からレッスンを受けた五十嵐つくば市長。初チャレンジのシクロクロスが全日本選手権というチャレンジだったが、-1LAPでフィニッシュした。「最高ですね。ずーっと身近なところで観客が応援してくれるのがいいです。ただ、結果についてはホント悔しいです」と今後も出場をにおわせるコメントを残した。
第27回シクロクロス全日本選手権大会1日目のリザルト
シングルスピード男子
1 腰山雅大(All-City Cycles)
2 三宗広歩(TEAM TAMAGAWA)
3 牧野 崇(COGS)
シングルスピード女子
1 野下 幸(Team轍屋)
男子マスターズ 50-59
1 大原 満
2 湯浅 勉(RIDE LIFE GIANT)
3 筧 太一(BUCHOcoffee/clt)
男子マスターズ 60+
1 佐藤 稔(スワコレーシング)
2 久馬逸志(今日も押しまs)
3 松井正通(2RLine)
女子マスターズ
1 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
2 野下 幸(Team轍屋)
3 森田由美子(Gufo Cycle works)
男子マスターズ 35-39
1 村田憲治(京都岩井商会レーシング)
2 佐伯祐輔(SBC Vertex Racing)
3 斎藤和哉(シルクロード)
男子マスターズ 40-49
1 田崎友康(Toyo Frame)
2 生田目 修(イナーメ信濃山形)
3 太田好政(Rapha Cycling Club)
第27回 シクロクロス全日本選手権大会
日時: 2021年12月11〜12日
開催地: 茨城県土浦市にあるりんりんポート土浦/川口運動公園
JCF公式WEBサイト
https://jcf.or.jp
AJOCC WEBサイト
https://www.cyclocross.jp/
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