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材料費約2万円で車中泊のベッドとシェルフを製作! 6輪スタイルで行くロードトリップ

クルマや旅企画の撮影など、アウトドアのロケ旅が多い山田カメラマン。昨今のキャンプブームに加え、宿泊施設のない秘境ロケも増えて多忙なシーズンにはほとんど愛車で寝起きするのが近年のデフォルトとなってきた。「カメラと自転車に囲まれながら、一人静かに眠りたい……」。これは、6輪生活的車中泊コンバージョンの制作記録である。

「時刻表」にサヨウナラ、無計画にふらふらしたい

全カット撮了、さーて帰るかの夕暮れどき。今は金色の水平線も、ほどなく紫色に染まるだろう。……腹が減った。今戻っても渋滞につかまるだけ、それよか昼間見た街中華ともくもく煙突の銭湯が気になる。ラーメンと風呂。いいなぁ。

遠出のロケが続くと、無計画なふらふら旅が恋しくなる性分らしい。とくに昭和の原風景と出合うとソワソワする。古い自転車屋さんをのぞくのはお約束として、別段目的はないから意外とヒマを持て余したりもするが。

渋滞解消を見計らって帰る日もあれば、クルマで仮眠をとるうちに朝を迎えることも。そんなときのために、簡単なベッドと自転車をロケ車に積むようになった。

結局、パスハンで貧乏ツーリングに明け暮れた学生時分と同じなのだろう。違うのは、クルマのお陰で少しだけ広くなった行動半径と、いつでもクルマで寝られるところ。時刻表やチェックインに縛られない気軽さは何物にも代えがたい。それを「車中泊」だと知ってしばらくたつ。モーターホーム的に改造するバンライフも素敵だ。

いーなーと抱いていた憧れに、当企画で挑戦させてもらった。もっとも、ベッドとシェルフを作っただけだが、いやいやどうして俄然快適。なにより旅感満点で、大変に満足している。

キャンプ場とはひと味違う車中泊。今回は「部屋」を作ったが、とくに構える必要はない。床がフラットになるなら、座布団と毛布で眠れる(自分もそうだった!)し、コンビニがあれば宴会も開ける。ただ、視線を遮るシェードは欲しいところ。着替えができるし、防犯上も安心だ

高価な材料よりも職人技に頼りたい

自転車を積んだロケ車で快適な夜……の夢を抱いて幾年月。なかなか手を付けなかったのは、ファミリーカー兼営業車のモーターホーム化に躊躇したから。願わくば、ロケ車から4人乗りに戻す作業を手早く行いたいし、自転車の車内収容も必至。都内の立駐に駐められないのは困る。

よし、今回の裏テーマを「積みっ放しOK」としよう。

実際の工作は大工さんにお願いした。自分は要望をウザめに伝えるだけだが、サボっているわけではない。素人は手を出さず、プロの技術と経験にお支払いをした方がよいと考えているのだ。
というか、不器用な自分が工具を使いこなせるハズもなし、図面が描けないのではホムセンのカットサービスもお手上げなのだ。

私は小柄なので18mm厚のラワン合板で床を作ったが、21〜24mmあると安心かも

気になる費用。フロアとシェルフの材料費としては、ラワン合板4枚で約1万円、その他もろもろで合計約2万円で収まった(便乗して買ったタープとIKEAでの散財、ミノウラのベースは含まず)。職人さんの技術料は別会計だ。

製作日数3日半。はたして見事な車中泊仕様が完成した。収納の追加で輸送力倍増、ラグで飾ったベッドも快適至極。控えめに言って最高だ。

さあ、日々のシガラミに別れを告げて深夜の高速へ。夜が明けたらカメラ片手に自転車でGO!

車中泊な6輪生活は自由なのだ。

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2022年02月17日

ベース車両は「ルノー・カングー」

仏本国ではハイエース的立ち位置かつ乗用車としても人気なマルチバン。山田カメラマンもお気に入りだが、元アメ車雑誌編集のため「裏切り者」扱い。

仏蘭西生まれの働くクルマを車中泊仕様にしてみたヨ

床下収納可のベッドとシェルフなどを製作

大工さん(高校以来の悪友)が現物合わせで線を引く
バイクの設置場所を仮決め。床下は三脚やスタンド収納に
精度が高すぎて、ハメ込むのに一苦労。流石は職人!
床板を一枚外すと簡単に4人乗り仕様に戻せる。これ大事
Fフォークはミノウラの車載ベース(7236円)で固定

機材と自転車が積めるベッド付きの移動基地

カメラにストロボ、MacBookやiPhoneのために電源確保はカメラマンの命綱だが、大容量ポータブル電源のおかげでどこでも充電ができるようになった。冬場はホットカーペットも使えるし、万が一の災害時にも大活躍。

※この記事はBiCYCLE CLUB[2021年10月号 No.438]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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