
最強のフルタイムワーカー斎藤さんが教えるシクロクロス攻略法、カギは動作分解にあり

Bicycle Club編集部
- 2022年02月11日
2月12日に東京都稲城市、稲城北緑地公園の河川敷の特設コースで開催される「稲城クロス」。雪の中での開催が心配されたが、感染症対策を行ったうえ無観客で行われる。
シクロクロスといえば、ロードバイクよりも太いタイヤを履かせた自転車を使い、オフロードコースを走るレースだ。そのため走るためのコツを知っておくと速く走れるようになる。ここでは最強のサラリーマンとして知られる斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)さんはじめ、石川正道(Champion System Japan Test Team)さんなど、全日本選手権で活躍した選手たちによるスクールの内容をお伝えする。
稲城クロスの会場で初心者向けの講習会を開催
11月23日(火)と12月18日(土)の2回に渡って行われたシクロクロスの講習会。初心者を対象とした講習会ではあったものの、参加したCL1の選手たちからも内容への満足感がSNSで投稿されるなど、充実した内容の講習会となっていた。今回は12月18日(日)に開催された斎藤さんが担当する男子クラスの内容を中心にお伝えする。
会場となったのは稲城クロスが開催される稲城北緑地公園の河川敷。
講習会は以下の3つのクラスに分けられ、それぞのクラスを全日本選手権で活躍した選手らが講師を務めた。
▼斎藤朋寛さんの詳細はこちら
Champion Systemプレゼンツ 稲城クロスCXスクール
・男子クラス:斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)
・女子クラス:石川正道(Champion System Japan Test Team)、佐々木 正(CICADA UNITED)、矢吹優夏(B.B.Q)
・キッズクラス:野嵜英樹、中島寿彦、野嵜然新(RACING TORQUE)、石川七海(Champion System Japan Test Team)
※敬称略
Champion System Japan代表の棈木亮二社長から挨拶があった後、各クラスごとに分かれ、約2時間の講習会と、稲城クロスの一部コースを使った模擬レースが開催された。
参加者からは充実した内容と講師陣のわかりやすい説明に対する満足感が感じられるコメントが、現地やSNSでたくさん見られていた。
未舗装路での走行練習
今回は3クラスのうち、男子クラスを担当した斎藤さんの講習会に密着。
2時間の中で今回は未舗装路での走り方と、シケイン前後での乗降方法について実技を交えながら講習が実施された。
未舗装路での走り方では、芝生エリアで長方形のコースを回りながら以下の2点を中心に説明があった。
①コーナーへの進入・脱出方法
②未舗装路での乗車姿勢
ロードレースでも重要な目線やコーナーでの組み立て方、ロードレースとは違った乗車姿勢についてはなるほどと思う部分ばかりだった。
シケイン前後での乗降練習
シケイン前後での乗降練習では、斎藤さん特製のミニハードルを活用しながら以下の3つの要素に分解して説明があった。
①降車時のスケーティング
②跳ぶ前後の動作と跳ぶ動作
③シケイン通過後の乗車
特にスケーティングの部分でまっすぐ走らせるコツや、シケイン後の乗車のコツは、ロードレースとトラックレースしか経験のない筆者にとって初めて聞く情報ばかりで、今後斎藤さんの講習会がある際にはぜひとも参加いただきたい、そんな内容となっていた。
キーワードは「動作分解」
男子クラスでは大きく2つの内容に分けて実技講習が行われたが、共通するのは「動作を分解して練習する」ということ。
特にシケインでは自転車を担いで飛ぶことに意識が行きがちだが、飛ぶ前の動作、飛ぶ動作、飛んだ後の動作とそれぞれ一つ一つの動作を習得した上で、組みあわせの練習を行うことが大切とのことだった。
スキルアップを目指す上で「動作分解」を意識し、一つ一つの動作を着実に習得することを意識してみてはいかがだろうか。
稲城クロス
https://inagicross.tokyo/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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